「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

クレムリンの枢機卿 上下

2007年12月13日 | book
久しぶりにトム・クランシーにはまった。
本書はずいぶん前の作品だよなあ、だって「いま、そこにある危機」の前の話だもの。
冷戦の真っ只中、ソ連はアフガニスタンで戦い、CIAがムジャヒディンの戦士たちに武器や資金を渡していた時代。

アメリカの衛星が突如レーザー攻撃を受け損傷した。
一体なにが起きたのか?
実はこれはソ連の最高機密であり、アフガンに設置された強力な兵器の存在があった。

その情報はソ連政府の中枢にいたスパイからアメリカへ。
そして逆にアメリカの同様の実験の情報がソ連へ流される…

互いに誰がスパイかわからない。静かで緊張感のある日々。しかし、ある事件をきっかけに激しい攻防が始まる。
スパイ事件は権力闘争へ、アフガンの解放へ、拉致事件の発生へ、そして救出作戦へと動いていく!

死んだ部下への想い、祖国への想い、家族への想い、そして絶対に助け出す、絶対に守り続けるという決意!

誰もが自分の立場で必死に行動する。激しい対立のなか、時代が違えばまた別の出会いがあったはず、と思えるのは読者だけ。登場人物たちはただ戦い続ける。

やっぱりトム・クランシーは泣ける作品を書いているよ。
たとえ軍事オタクにしか興味をもてそうにないテーマであってもね。

クレムリンの枢機卿〈下〉 (文春文庫)
井坂 清,トム・クランシー
文藝春秋

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クレムリンの枢機卿〈上〉
井坂 清,トム クランシー
文藝春秋

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