「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

プロパガンダ

2005年01月06日 | book
本日第二作目は「プロパガンダ-広告・政治宣伝のからくりをみぬく-」
A・プラトカニス、E・アロンソン 誠信書房

前に大学のレポート作るときに出会った本です。
あんまり面白いんで買ってしまった。
心理学を学んでいる人ならきっと聞いたことある内容が
多いと思います。
ただし、こちらは非常に読みやすい文章。
一般読者を対象にしている面があるんでしょうね。

我々がどれだけ宣伝に影響されているのか。
こういうことって常識として皆知っているけど、
意識して生活するってことはほとんど無いですよね。

例えば警察が腐敗している内容の番組が放送されると、
被害届を出す人が減るとか。
ホントかな?本当らしいです。
我々はどのように説得されているのか。
どうすればそれらを防げるのか。

さあ、この文章を読んでいる方、私に説得されていないでしょうね?(笑)

実はこの本の兄弟本チャルディーニの「影響力の武器」というものがあって、
一部の人にとって隠れた名作、バイブルとされています。
この「一部の人」というのは詐欺、人を騙したい人ってところです。
もちろん純粋に読み物としても面白いんですけどね。
極端な言い方をすると人を騙すやり方が書いてあるんです。

いや、本自体は「騙されないために」読むものなんです。
だから、他人を騙すには誤解させるには、説得効果を生むためには、
ということが書かれていて、それらへの対抗策が書いてある。
だけど、対抗策は書かれていても有効な騙し方も書かれてある。

これはテレビで犯罪を報道すると模倣犯が生まれるのと似ている。
本を読んだことで騙すことに役立てた人が多いと思うなあ。
日本中の人がこれを読んでくれれば、防げるんですけどねえ。
だから皆買って読めば・・・あら、これも宣伝?

心理学に限らず法律の知識なんかも悪用できるしね。
簡易裁判所の制度なんて・・・
詐欺がはびこる世の中なんて嫌だねえ。

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2 コメント

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社会心理学について (えじっさん)
2005-01-21 23:48:06
こんばんは。お世話になります。私も、社会心理学に強い関心があります。トラックバックさせてください。ありがとうございました。

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ありがとうございます (秋山からす)
2005-01-22 14:32:42
記念すべき二人目のコメントです。

ありがとうございます。

社会心理学は面白いです。

他に「現代都市の行動学」福村出版?なんかも

テキストっぽいですが読みやすくておススメです。
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