今夜も一杯 ! ヒロシのブログ

電子書籍で「新サラリ-マンの法則」 「笑いの宝庫」を出版しました。

ノスタルジックな光景

2005-09-11 05:39:45 | Weblog
昨夜久しぶりに横浜に行く機会があったので、帰りに海が見えるMM21にも立ち寄ってみた。空には三日月がクッキリと輝いていて、秋の訪れを少し感じさせるここち良い風も時折吹いていた。低いビルの屋上から眺める風景は、頭の中で思い描いていた港のイメ-ジとは異なって、寂しい雰囲気だった。岸壁に並ぶ黄色のナトリウム灯が海面に写って揺れて見える事と、何も見えない沖合いから重厚感のあるボ-という船の汽笛が聞こえて来たのが原因だったかも知れない。目前を通過していく観光船の窓の灯りが小さく見えるのも、なんとなく物悲しく映る。せめて、もう少し派手な照明か大きな明るい窓を付ければ夜見る人も楽しいのに、と勝手に思ってしまった。港の周囲を取り囲むように林立しているビル群も、夜なら何のビルだか見分けが付きやすい。窓からこぼれてくる灯りが白色ならオフィ-スビルだし、カ-テン越しに柔らかい白熱灯の色が見えればホテルと、灯りの色で簡単に分けができる。ただ、ビルの壁面で点滅している航空障害灯の赤色だけは場違いの感じがして興ざめである。子供の頃の記憶にある夜の港と言えば、瀬戸内海を航行する連絡船が停泊する場所だけ煌々とした白熱灯に照らし出され、他の場所は暗い闇の中にまぎれている。夏場は白熱灯の近くに虫が群がり、灯りの形が直接見えない位に飛び回っているシ-ンを覚えているし、冬場の風の強い日には光に照らされて見える白い波しぶきと、待合室の外の1本の電柱に付いていた笠付きの白熱灯が、地面を小さな円形に照らしている光景しか思い出せない。