昔から、怖いものの代表は地震、雷、火事、オヤジと相場が決まっているが、中でも地震は想像を絶する被害をもたらす。今回のハイチ地震は、マグニチュ-ド7という発表だが、15年前に発生した兵庫県南部地震(マグニチュ―ド7.2)に匹敵するレベルである。テレビ映像を見ても、ハイチの建物は壊滅的である。一昨年に久しぶりに地震体験車でマグニチュ-ド7の体験をしたが、まるで飛行機に搭乗していて突然、乱気流に会うのと同じで、一歩も動けないというのが現実である。マンションに住んでいる人なら最初にドアを開けないと、逃げる場所が無くなってしまう。
もし東京で同じエネルギ-のマグニチュ-ド7の地震が来ればどうなるのか、内閣府防災センタ-発表の被害予想を見ると、今の時期の予想最大被害は建物全壊棟数・火災焼失棟数 約85万棟、死者数 約11,000人となっている。
さらに、経済的被害は100兆円、もしウィ-クデ-の昼間に地震が発生すると、交通網がマヒして帰宅困難者が650万人にもなる。
特に被害が大きい予想地域は上の図の点線の楕円形で示されたエリアで、荒川沿いの江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、台東区という東京駅から東のエリアで全壊が顕著という予想である。
更に地震直後の火災の被害は下の図の新宿から西の環6、環7沿いが建物密集地で深刻な火災被害になると予想されている。かつての関東大震災、兵庫県南部地震でも発生した火災被害の大きさは地震による直接被害より大きくなることもある。
東京に住んでいる人は一度はこちらのペ-ジを見ておくべきです。
首都圏直下地震対策の概要
更に、地震に伴い火災が発生すると、新宿より西側の環6、環7の沿線は住宅密集地なので火災被害が大きくなると、報告されている。