ネットで探してみるとこんな綺麗な写真がネット画像に残っていたのが不思議。日本最初の東芝製のワ-プロ専用機。表示装置部分はCRT、印刷はラインプリンタ-、価格は630万円。
大学卒の初任給が10〜11万円の時代なので、いかに高価なものだったか。発売されたのが今から34年まえの1979年。アナログ、デジタルの高機能なICチップの種類が増え、処理速度、伝送処理速度が急速に発展した時代である。プリント基板も単層から多層に進化し、技術速度の進歩が”日進月歩”から、寝る時間も惜しまないと他社に負ける”秒進分歩”の時代だった。自分を含め当時の若い技術者は誰もがわかっていた時代である。
自分が今のパソコンの前進であるワンボ-ドパソコンを設計したのが1974年だから、時の経つのは本当に早いと思う。
ウィキペディアには国産マイコンの最初の製品はNECと記載されているが、1974はNECはICでもスタティックメモリ-の開発中で、システム技術力はなかった。しかもメモリ-は静電気ですぐ壊れるようなものだった。しかし、開発を進め、僅か1年少しでマイコンを製品化した技術力と開発速度には驚かされた。