アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (52) クスノキ、タブノキ

2021-05-04 20:20:33 | みんなの花図鑑
クスノキ

クスノキは本州の関東地方から九州にかけて分布してたものですが、今ではどこでも見られます。とくに神社には欠かせません。
これは4月23日、野外民族博物館リトルワールドにて撮ったクスノキの新芽です。
クスノキの 学名は、Cinnamomum camphora
属名の Cinnamomum (← 英語読みすると シナモン が入ってますが^^)桂皮のギリシャ名でcinein〔巻く〕とamomos〔申し分ない〕の意味。
ちなみに、シナモンは やはりクスノキ科クスノキ属で 学名は Cinnamomum zeylanicum


クスノキ

これは 昨日(5月3日)蔵王神社で撮ったものです。午後になって 強風が吹き荒れてました。



その強風で、若い枝が折れて、たくさん地面に落ちていました。
種小名の camphora はアラビア語で「樟脳」の意なんですって(^^)/
以前は九州、高知などの暖かい地方でクスノキの材より樟脳(カンフル、camphor)を生産していました。


クスノキ

これは本日午前中、安祥城址公園で撮ったものです。
ようやく花に出会えました (^^♪



クスノキの花は 大木に似合わず、ホントにこまい花です。



「花弁はなく萼が6個、雄しべは外側にすでに花粉を出している3個と、それと互い違いに並んで3個、そして橙色を挟んで内側に3個の3段になっている。橙色のものは腺体で、内側の雄しべの根元に2個ずつ合計6個ある。その腺体の奥にやはり橙色のものが見え隠れしているが、それは退化した仮雄しべで3個ある。ともかく極小の空間によくもまあこんなにいろいろ詰め込んだものだと思う。」(さらさらきらきら「クスノキ」)



タブノキ

4月25日、へきなんたんトピアにて。






タブノキ

4月30日、安城市にて。


この状態が長い。



ところが、ある日突然開花して一気に受粉してしまう。



タブノキは両性花。花には 雌性期、雄性期と 優勢になる順番があるらしい。
これは おしべが目立つので、花の生涯の後半 雄性期になるのか?
でも・・・一枚前のほとんど果実のものは 何期なのだろう、雌性期に授粉した花には 雄性期が無いのだろうか??




ヒメウツギ - 暖かい、冷たい

2021-05-04 08:42:17 | みんなの花図鑑
場所によって、同じカメラで同じ設定でヒメウツギを撮っても 暖かく撮れるときと、冷たく撮れるときとあるのです。


こちらはある晴れた日、岡崎わんParkで撮った ヒメウツギの花です。



こちらは、暖かく撮れています。私のカメラと私の設定では、これがふつうだと思います。



冷たいほうに行く前に ヒメウツギの花の特徴のおさらいです。
ヒメウツギは日本原産の丈夫な植物で、関西以西に分布していました。
ウツギの仲間は雄しべに特徴があり、花糸に翼があるのです、というかふつう花糸は円柱形ですが、これがきしめんのように扁平なのです。さらに、ヒメウツギの花糸は、上端が角のように突き出しているというのです。



つぎに、冷たく撮れたほう

こんな感じです。天候も風が吹きすさぶ、肌寒い日であったのは事実です。



私は ホワイトバランスは構ったことがありません、カメラにお任せです。



ある方のブログ記事によると、ヒメウツギでも 葉にバリエーションがあるそうですが、雄しべの花糸も 角の出っ張り方が大きいもの~ほとんどないものと変化があるようです。