アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

スイカズラ(金銀花) と 金銀木 - スイカズラ科

2021-05-27 22:47:43 | みんなの花図鑑
スイカズラ科をふたつ。場所は安城デンパーク。撮影日は5月26日。


スイカズラ

ひとつ目はスイカズラ(吸葛)。花筒のお尻に蜜があり、吸うと甘いことから、という説が一般的。



タイトルにも書いたように、「キンギンカ(金銀花)」の別名もあります。



花の咲き初めは白色で、のちに黄色に変わることに因んだ呼び名です。



花は、もともと5枚の花びらがくっついて筒になっているのですが、そのうち4枚は先で平らに開いて立ち上がっていて、残りの1枚だけが シベの下側から出ています。ポリネーターが夜間活動する蛾なので、マメ科の蝶形花の翼弁や舟弁のようなしっかりした弁は無くても大丈夫のようです。




キンギンボク

もうひとつの 「金銀」が このキンギンボク(金銀木)なのですが、あいにく花は終わって、今は果実が生ってました。

キンギンボクの花は こちら をご覧ください。

スイカズラの花と同じで、咲き始めは白だったものが、やがて黄色になるためキンギンボク(金銀木)なのですが・・・



今は みな果実なので、ヒョウタンボク(瓢箪木)という別名のほうがふさわしいですね



ヒョウタンボクの名は もちろん果実が2つくっついていて瓢箪のようだから。



ユスラウメそっくりでいかにもおいしそうな実なのですが・・・



残念ながら有毒です。


ゴデチア - 駐車場のアカバナ科

2021-05-27 15:35:09 | みんなの花図鑑

西尾市憩の農園の駐車場(の花壇)で咲いてました。
スマホの Google Lensアプリで検索したらそっくりの絵が出て来て 「ゴデチア」とあったので、これに違いないと思いました。



帰ってから調べて分かったのですが、ゴデチアはアカバナ科で 属は違いますが ヒルザキツキミソウの豪華版みたいな雰囲気があります。

サテンのような光沢と紙細工のようなひらひらとした花弁が花壇に華やぎをもたらします。華やかな花色が多いですが、透明感があるので、上品な印象です。(Green Fingers 「ゴデチアの基本情報」)

アカバナ科ゴデチア属の越年草で、学名は Godetia amoena(syn. Clarkia amoena)。(Weblio辞書「ゴデチアはどんな植物?」)
学名の Godetia は 植物学者の C.H.Godet(ゴデ)さんからだとか。




和名では「いろまつよいぐさ(色待宵草)」と呼ばれます。(同上)
確かに、そんな雰囲気です。
葉は披針形です。



アカバナ科には4数性の花が多いそうで、このゴデチアも 花弁4枚、萼片4枚、雄しべより背の高いめしべの柱頭も4裂しています。



そうすると、雄しべも 4の倍で 8個なんでしょうかね(未確認)



数えてみようとしたら、花弁化した雄しべ(←推定)が邪魔をしています。



おしべが花弁化して八重咲き種になるとはよく聞くことなので、この種も八重咲きゴデチアに変わろうとしているのかもしれません。



おまけで・・・


となりにあった ヤグルマギクのピンクバージョン。