アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (62) モチノキ科の花

2021-05-30 18:19:28 | みんなの花図鑑
樹に咲く花、第62回は モチノキ科を(5月中に区切りつけたいので)一挙公開 \(^o^)/

ウメモドキ
モチノキ科は雌雄異株です。

これは雄株に咲いた雄花。


上と同じベニバナの雄花。


これも雄花です。白花です。



同じく白花の雄花。蜜がきらりと光っています。


以下、雌花です。

アリが来ています。このアリはとても小さいアリです。






葉が厚みがあると、花も花弁のピンクが濃いです。


葉が明るいと、花弁もうっすらとピンクになります。





ソヨゴ

ソヨゴも雌雄異株。
まず 雄株の雄花から。


雄花は細かい花が集合して咲きます。


雄花といっても 仮めしべがしっかり見えます。


以下は 雌株の雌花。

ソヨゴの花柄は モチノキ科の中でもとくに長いのが特徴です。


雌花ですけど、わずかにおしべが付いています。


子房が花弁の上にあり(子房上位)、子房の頭には大きな柱頭が付いていて、果実になっても柱頭のあとが大きく残った果実になるのがモチノキ科の果実の特徴です。




イヌツゲ

イヌツゲは ツゲ科ではなく モチノキ科です。


それは 花を見ると分かります。
上の2つは 雄株の雄花ですが・・・



とくに 雌株の雌花を見ると、いかにもモチノキ科の雌花の特徴をよく表しています。



白い花の中央に 大きな子房の雌花があり、子房の頭には これまた大きな柱頭が載っています。



唯一他のモチノキ科と異なるのは 果実が黒いということです(他のモチノキ科の果実はみな赤い)。







クロガネモチ

雄株の雄花です。


葯が赤いのでキレイです。


枝も赤いのが クロガネモチの特徴。



花粉を出しています。


以下は 雌花。

秋になると 真っ赤な実が集合して咲きます。














アメリカヒイラギ

アメリカヒイラギといいますが、アメリカヒイラギモチのことで、れっきとした モチノキ科です。
花を撮り忘れました。



ちゃんと モチノキ科の果実の格好をしています。




モチノキ

最後になりましたが、本家?モチノキ。
これも花を撮りそこねましたが、雌株の果実です。


ユキノシタ - 柿の下

2021-05-30 11:19:13 | みんなの花図鑑

「湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草である。人家の日陰に栽培されることも多い」(wiki 「ユキノシタ」)



柿の(木の)下に ユキノシタ(雪の下)の群落があります。(ずっと前の5月26日コンデジで撮影)



花がとても変わっています。5弁花なのですが、上3枚が小さく、下の2枚が大きく無地です。
上の(小さいほうの)3枚には 紅の斑点模様がついていますが、よくみると3枚ともデザイン(絵柄)が違います(^_-)-☆



おしべは花弁の側に、めしべは 中心から垂直に伸びています。
おしべは10本ということですが、下の3本 うえ1本は葯を付けていないようです。
先行隊と後攻隊とかあるのでしょうか?!




少しだけ調べたところ、どうやらそのようで、めしべが未熟な時に おしべが先行して(それも時間差をつけて順に)めしべに近い位置まで立ち上がって花粉を出すそうです。




雄しべの活動が一段落してから めしべが成熟するそうです。
このめしべも変わっていて、柱頭が2つあります。
めしべの根元には 黄色い立派な花盤があります。花盤は 花托の一部が大きくなった突起だそうです。



花柄には毛が付いています。