アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エルサレムセージ - マメ科じゃなくシソ科

2021-05-14 17:45:22 | みんなの花図鑑

またまた珍しい植物に出会いました。しょっちゅう通る道ばたの花壇で。



きれいな花が咲いています。ぱっと見、マメ科かなと思いました。エニシダの仲間かな?と。



花壇の一番奥に咲いているので、もっと近づいてよく見たいのですが、よそ様の花壇なので 入ることが出来ません。



コンデジのズームで近寄っていきます。
こうして撮った画像を 家に帰ってからパソコンの画面に出して それをスマホの Google Lensアプリで検索します。



そうして 候補に挙がってきたのが、タイトルの「エルサレムセージ」。
学名:Phlomis fruticosa L. (フロミス フルティコサ リンネ)



上の画像のように エルサレムセージについての参考記事は
「エルサレムセージ 地中海沿岸地域原産。英名は Jerusalem sage。」(三河の植物観察)となっていますが、
リンク先を参照すると 記事の文章は更新されていて
「シソ科フロミス属の栽培種。(中略)Jerusalem sageと呼ばれるよく似た種もあり、混同が起きやすい。」
となっています?!
更新された記事のほうが、エルサレムセージは Jerusalem sage とはちがうと言っているわけで、意味不明です(ToT)

なお、2番目の候補「フロミス・ルッセリアナ」も仲間で、当たらずとも遠からじです。
3番目の候補は 「フロミス属」とありますが、これも エルサレムセージの属名なので、大枠で正解です。




いずれにしても、
セージという名からも分かるように(マメ科ではなく) シソ科でした。
属はフロミス(Phlomis)属
「属名のフロミスはギリシア語のフェレーゴ(焼く)に由来するとか、プロミス(モウズイカという植物)に似ているからだとか、諸説あります。」(ヤサシイエンゲイ「エルサレムセージの育て方」)

「名前 フロミス(Phlomis) ギリシャ語で「炎」を意味する言葉に由来し、古代、この葉がランプの芯として使用されていたことを示している場合があります。一般名は次のとおりです。 エルサレムセージ そして ランプウィックプラント」(英文wiki 「フロミス - Phlomis」の機械翻訳より)



驚くことに これは草本でなく「主に地中海沿岸東部に分布する常緑性の低木」(ヤサシイエンゲイ)であることです。




「主な開花期は初夏~夏です。葉の付け根、節の部分に鮮やかな黄色い花が茎を囲むように付きます。」(同上)




「花は乾燥させてもその鮮やかさを失わないため、ドライフラワーやポプリなどクラフトに利用でき、その点ではハーブとしても扱われます。ヨーロッパでは花壇などによく利用される植物です。日本ではハーブ園や植物園でよく見かけますが、一般に植栽されているのはあまり見ません。」(同上)
なお、上の画像には ハチの巣のような花後の姿がありますが、この格好 どこかで見たことがあります・・・
そう、カエンキセワタ(ライオンズ・イヤーまたは レオノチス)の咲き始めにそっくり?!。。。と思うのは私だけでしょうか (^_-)-☆

なお^2、横と手前に写ってるのは ノゲシの花と葉です。葉が固くて棘が痛そうなので、オニノゲシのほうかもしれません。
オニノゲシの草丈は 平均1.5m です。このエルサレムセージの「樹高」は それより少し高いです。






樹に咲く花 (54) トチノキなど

2021-05-14 10:50:51 | みんなの花図鑑
ちょっと前(5月8日)に柳川瀬公園(豊田市)で撮った樹の花(と果実)たちです。


トチノキ

よく目立つところにあり、毎年たくさんの花を咲かせるトチノキですが、下のほうの枝は取り払われてしまいました。
私は 一眼カメラでは望遠レンズを持ってませんので、遠くを撮るときは コンデジでアップします。



円錐花序は塔の花。



「トチを伐るバカ、植えるバカ」という諺があるように、
トチノキを植えても実がとれるまで30~50年かかるのだそうです。



「雌雄同株。一つの花序に雄花と両性花がまじる。枝先に長さ15〜25cmの円錐花序を直立し、直径1.5cmの花を多数つける。ほとんど雄花で両性花は花序の下部につく。花弁は4個、白色で基部には淡紅色の大きな斑紋がある。雄しべは7個、花から長くつきだし、先は上向きに曲がる。萼片は5個。雌しべは1個、雄花では退化している。(樹に咲く花)」(松江の花図鑑「トチノキ(栃の木)」)



地面にたくさん小花(おしべと花弁)が落ちています。ひとつ つまんで自転車のサドルに載せてあげました。



これはこの葉に捕まっていた小花です。



(欄外で・・・ サギたち)








トウカエデ

ここからは 花ではなくその後の果実です。カエデの果実はプロペラみたいな翼を持っていて 風に飛ばされて散布します(翼果)。



豊作年とかあるのでしょうか、今年はとくに実付きがいいようです(^^)/



wiki によりますと、翼果のプロペラの部分は 果皮の一部が平らな翼状に発達したものだそうです。



トウカエデのプロペラ(翼)はカタカナの「ハ」の字のように垂れ下がっています。
これとは反対に イロハモミジの翼果のプロペラは おおむね左右に水平に出ています。




クワ

まだ真っ青ですが、クワの実もありました。



クワには ヤマグワと マグワとあって、その「見分けは、果実に付いている花柱が長ければヤマグワ。」(里山コスモスブログ「ヤマグワとマグワ」)



でも、果実のでき始めは マグワでも硬そうな花柱の残骸が付いていて ヤマグワと見間違えそうです。



葉にいた昆虫。スマホの Google Lensアプリに聞いたら (Common red )Soldier beetle を候補に挙げてきたけど、
これ、マクワウリによくついていたのと同じ??