アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ユキノシタ - 雪の舌?

2021-05-09 18:00:14 | みんなの花図鑑

場所は 柳川瀬公園(豊田市)。木陰で撮ったので、とても暗いです。
いちおう よく見るユキノシタだと思ったが、心配になったのでユキノシタの仲間をちょっと調べてみました。



そしたら、ユキノシタの仲間(ユキノシタ属のうち、5枚の花弁が不同長で左右対称になるグループ)だけでも、こんなにあります!
(いがりまさし「ユキノシタの仲間」比較画面より)


でも心配ご無用。
上の7種類のユキノシタのうち、5月が花期にあたるのは ユキノシタと3番目のハルユキノシタだけなのです。
花期は ユキノシタが 5-6月、ハルユキノシタは 4-5月。



それで、ユキノシタか、ハルユキノシタかの区別ですが、上3弁の紋を見ます。
ユキノシタには 黄色と紅紫色の紋があります。
ハルユキノシタは 黄色の紋とあります。




ハルユキノシタの葉は全体緑色で斑紋がありません。
時期と紋から見ても ユキノシタで間違いなさそうです。
かつてはこの葉を揉んで、切り傷などの貼り薬に利用したり、葉から抽出した成分で、化粧水等にも利用されているということです。



雄しべは10本、放射状に伸びています。
面白いのは 雌しべのほうで、2本あります。
両者は子房の基部で合着しています。



もうひとつ特徴的なのは、子房を取り巻く黄色の花盤です。




花盤は 花托(かたく)の一部が隆起した突起だそうです。



驚異のクロバイ

2021-05-09 09:17:31 | みんなの花図鑑
クロバイの生命力には 驚嘆しました!

現地当日

クロバイは ハイノキ科ハイノキ属の常緑高木。
これは、今から2週間前、4月25日(日)に 彦左公園(幸田町)で撮ったクロバイです。
光線の具合が不自然ですが・・・
実はこれ、あまりにきれいだったので一枝もらって 帰りの車中で撮ったものなのです。

これからお話しすることは、この 折って家に持ち帰った一枝のその後についてです。




でも、そのまえに、現場でどんなふうに見えたか、そちらをちょっと再掲しておきます。
葉の上に花糸の目立つ白い房状の花をたくさん付けます。最盛期には 葉の上に雪が積もったように見えます。



一つの花はこのような形をしています。




一週間後(5月2日)

トップの 持ち帰った一枝の一週間後の姿です。
2、3日で葉が落ちると思っていたら、一週間たっても
若い枝が伸びてきて 青々しているではありませんか (^^♪



たしかに 花のほうは 穂から小花がはらはら落ち、根元のほうにしか残っていませんが。



葉のほうは どんどん水を吸い上げ、若い葉は成長しているようです。





二週間後(5月9日)

そして それからまた一週間後、すなわち、今日の姿が上の画像です。
一週間後と少しも変わっていません。



たしかに、一番古い葉は 2、3枚、一週間後変色してきて、今日水を変えるときに はらっと落ちてしまいました。




驚異の生命力に驚くとともに、必死に生きている姿に「何だか悪いことをしたな~」という思いです(´・ω・)
いっそ、根まで生えてくれば、挿し木の要領で、庭木にするのですが・・・