アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナツロウバイとニオイロウバイ - ロウバイ科

2021-05-29 18:21:30 | みんなの花図鑑
ナツロウバイ

これは 5月どころか4月19日の撮影です。
場所は 安城デンパーク。



デンパークの樹名板。
x Sinocalycanthus raulstonii 'Hartlage Wine'

通販サイトの解説によると、
「初夏に咲くロウバイの仲間で、中国産の潅木です。」
とあります。
品種名のとおり ワイン・レッドの花です。



つぼみは丸く・・・



通販サイトによっては 「クロバナロウバイ:ハートリッジワイン」の名で販売しているところもあるようです。



そこの説明も前述のとちょっと違っていて
「ハートリッジワインは初夏に咲くロウバイの仲間で、中国原産のナツロウバイと北米原産のクロバナロウバイの交配種です。」
となっています。



もちょっと調べたら、ほぼ正解がありました!↓
「この品種はアメリカのノースカロライナ州立大学付属のJCロールストン(James Chester Raulston)植物園で、1991年に学生のリチャード・ハートレッジ(Richard Hartlage)がナツロウバイ(Sinocalycanthus chinensis)とクロバナロウバイ属の一種カリカンサス・フロリドゥス(Calycanthus floridus)を交配して作出したもので、彼の名と花の色(ワインレッドカラー)に因んで命名されています。」(樹木好き!「カリカンサス‘ハートレッジ ワイン’」より)



同じ花を5月26日に撮ったもの。
「花の色はクロバナロウバイの色を強く継承してワイン・レッド(ナツロウバイの花の色は白)、花の大きさはナツロウバイのような巨大輪の特徴を持っています。」(同上)



ニオイロウバイ ’アテネ’

「クロバナロウバイの仲間で、春に咲く花径5cmの黄緑色の花はメロンやマスカットのような甘い香りです。」(通販サイトの解説より)



ロウバイ科を整理すると3つの属があります
1.ロウバイ属 Chimonanthus
2.クロバナロウバイ属 Calycanthus
3.ナツロウバイ属 Sinocalycanthus



この ニオイロウバイ’アテネ’ は (3) のナツロウバイ属 Sinocalycanthus ということですね
この属は シノカリカンサス・キネンシス(Sinocalycanthus chinensis)だけからなる単型属だそうです。



花後。ロウバイと同じように「偽果」ができます。




ムラサキツユクサなど - 5月終われど…

2021-05-29 10:12:21 | みんなの花図鑑
もう5月も終わりです。そして、5月終われど緊急事態はつづきます。
私のほうは溜まっている花を放出し身軽になります。


ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサの白花バージョンです。


白花というと 南アメリカからやってきたトキワツユクサというのもありますが・・・



こちらのほうがずっと手ごわそうです。(何が? (´v_v`))




ムラサキツユクサは北アメリカから園芸用として渡来してきました。



オオムラサキツユクサというのもあるそうで、そちらは 萼にまで毛が付いているとか。



ムラサキツユクサやトキワツユクサを見て「ああ、外来種だ」とすぐ分かるのは 毛深いから (^^ゞ




この毛、雄しべから出ているんです。



あいにく私はそんな経験したことないのですが、細胞が一列に並んでむき出しになっているので「理科の授業で細胞の原形質流動の観察や減数分裂の観察などにも使用されています」とのこと。

素晴らしい動画あります ↓
NHK for school 『ムラサキツユクサ 細胞の営み|ミクロワールド』




ヒルザキツキミソウ

ヒルザキツキミソウとか モモイロヒルザキツキミソウと呼ばれるこの花も 5月の花でした。



アカバナ科マツヨイグサ属の花で、やはり北アメリカから渡ってきて、今では帰化(野生化)しようとしています。



雨しずくが付いている花をみると 思わずパチクリしてしまいます。


花はマツヨイグサ属の特徴を備え、花弁4枚、おしべ8本、めしべの柱頭は4本に分かれ、開くと十文字になります。




オオキンケイギク?

私にはオオキンケイギクとしか見えないのですが、でも、畑に植えてありました。



スマホの Google Lensアプリで検索すると 雛菊(デイジー)などを候補に出してきます。










スイレン

これはスイレン(睡蓮)です。ハス(蓮)ではないですよね?



なぜなら・・・水面に浮かんで咲いているから?!



スイレンの葉には 切れ込みがあります。
咲いていた場所は小学校の校庭の外にある めだか池。