アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (57) シラカシ、アラカシ

2021-05-22 19:31:54 | みんなの花図鑑
樹に咲く花、きょうは シラカシとアラカシです。
雄花のほうはよく目立ち、皆さんご存じと思いますので、今日は主として 雌花の観察です(^^)/


シラカシ

シラカシは ブナ科コナラ属
いきなりアップの画像ですが、これが シラカシの雌花です。
雌花といっても花弁がないので めしべ です(樹に咲く花では そういうことが多いです)。




さてこの雌花、こういうところに 付いています。




雌花序は「新枝の葉腋に直立しており、雌花をそれぞれ7個付けています。」とある記事にありました。
ここでは 8個ついているようにも見えますが・・・




柱頭は3裂してます。





アラカシ

アラカシも ブナ科コナラ属
よく見る雄花のほうから。



雄花といっても 無数の雄しべが房になっているだけ。



こちらが雌花です。



雌花は やはりその気になって見ないと気が付かない。



雌しべの柱頭は3裂するのが普通です。



タチアオイ - この花が咲いたらもう初夏です

2021-05-22 10:35:13 | みんなの花図鑑

副題の「この花が咲いたらもう初夏です」は 以下からの引用です。

花穂を雄大に伸ばして草丈は2mを越す大型の草花です。郷愁を誘う田舎の雰囲気がよく似合います。
この花が咲いたらもう初夏です。(ヤサシイエンゲイ「タチアオイ(ホリホック)」)




実際は5月の下旬、梅雨に入ったばかりですが、雨上がりの湯気が立ち上がる、もう初夏の雰囲気です。
奥にぼんやりと見えるのは 私の愛用チャリです(^^



「野生種が見つかっていないので、詳しい原産地は不明ですが、一般的に地中海沿岸の小アジアと言われています。日本には中国経由で入ってきて、古くから夏の草花として親しまれています。」(前掲「ヤサシイエンゲイ「タチアオイ」より」)



名前にあるとおり、タチアオイはアオイ科の植物で、花は豪快な花弁と共に大きな花蕊が目立ちます。
ところで、アオイ科のシベは独特です。おしべとめしべが一体化しているのです。



花蕊は中空の筒(筒と言えば 中空に決まってますが)を土台にして、まず、その筒の表面から無数の雄しべが立ち上がります。



その後に、シベ筒の中を貫入してきた雌しべが筒の先に顔を出し、細長い柱頭を展開します。
おしべとめしべの活動時期が異なり、雄しべが先に熟すので「雄性先熟」と言われてます。