アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アゲラタム - オオカッコウアザミ?

2021-05-28 18:01:38 | みんなの花図鑑
西尾市憩の農園にて。


段ボールで作った看板に「切り花に良い アゲラタム」とマジックで書いてあったのですが・・・



アゲラタム(Ageratum)というのは カッコウアザミ属の学名で・・・



wiki の「カッコウアザミ属」の項には こんなことが書いてあります:
「戦前から栽培されていたのは、カッコウアザミ Ageratum conyzoides であったが、現在栽培されているのは、ほとんどがオオカッコウアザミ Ageratum houstonianum である。」



別の記事には こうあります:
「栽培されるのは主に、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)とオオカッコウアザミ(A.houstonianum)で、現在は花つきがよく、花がより目立つよう改良されたF1品種(一代雑種)の利用がほとんどです。」(みんなの趣味の園芸「アゲラタムの基本情報」)



近い花に ヒヨドリバナ属の エウパトリウム・ソルディドゥムがあります。
カッコウアザミ属とヒヨドリバナ属はともに ヒヨドリバナ連 Eupatorieae の花です。



花がアザミの花に似ていますが、カッコウアザミ属は アザミ亜科ではなく キク亜科の花です。


シダレブラシノキ - オーストラリアから

2021-05-28 10:35:25 | みんなの花図鑑
シダレブラシノキ

私たちはこの花を見て「あっ、ブラシの木だ!」って言っちゃいますけど、
デンパークの樹名板には
 Callistemon ’Dawson River Weeper’
 カリステモン ’ドーソン・リバー・ウィーパー’
と記してあります。



ブラシノキはフトモモ科ブラシノキ属(カリステモン属)の常緑小高木です。



フトモモ科というとオーストラリア原産のイメージが濃く、この木もオーストラリア東部が原産地とのことです。



栽培品種で、その特徴は
 Callistemon viminalis ‘Dawson River Weeper’ – Bottlebrush
 Callistemon viminalis 'ドーソンリバーウィーパー' –ブラシノキ
「しだれ癖のある大きな低木から小さな木まで。春の豊富な開花と秋のフォローアップにより、これはさまざまな気候の優れたスクリーニング植物になります。真っ赤な花は蜜を食べる鳥にとって魅力的です。」(アンガスとガーデニングーオーストラリアの植物と園芸で最高のものをお届けします ブログより引用)



属名の Callistemon は ギリシャ語の Kallos(美しい)+stemon (雄しべ)が語源です。



種小名の viminalis は 「長柔枝のある」の意なので、GKZ植物事典では この種を「シダレブラシノキ」と称しています。



なお、カリステモン属(ブラシノキ属)にも当然いろいろ種類があり、
wiki 「ブラシノキ」では 学名 Callistemon speciosus をブラシノキとしています。
speciosus は(美しい、華やかな)の意。



ブラシノキは 英語でもbottlebrush と呼ばれたりしています。




品種名の ’Dawson River Weeper’ ですが、オーストラリア東部のクィーンズランド州中部を流れるドーソン川(Dawson River)沿いでジョージ・トラッペル氏によって発見され、Weeper(枝垂れたもの)という特徴から名づけられたようです。





シダレブラシノキは風車の下に何本か植わっています。