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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モクゲンジ - ムクロジ科

2024-06-28 12:00:00 | みんなの花図鑑

安城総合運動公園の野球場の両サイドにモクゲンジが植わっています。
モクゲンジはムクロジと同じムクロジ科の植物で、どちらも堅くて黒い種子がなり、数珠の起源説があります。





学名は Koelreuteria paniculata。
小種名がpaniculata (円錐花序) という名前の通り、見事な円錐花序です。
英名は Golden rain tree










上は雄花です。
左が咲き始め。咲き始めは雄しべの名褐色の葯がドーナッツ状にくっついています。
成熟すると、右のようにドーナッツがばらけ、独立して立ち上がります。
モクゲンジの花でいちばん面白いのは、(左のような)花弁の中ほどがあるとき折れ曲がり反転して(右の花のように)反り上がることです。





折れ曲がったライン上に、初めは黄色で後に真っ赤になる付属体という飾りが付きます。




クマバチが止まっている花が 雌花です。
雌花にも雄しべがついているので、雌花というより両性花と言った方が良いかもしれませんが、こちらのおしべは退化気味のようです。

















以下は 2018-07-11に撮った同じ公園のモクゲンジの果実です。





果実の大きさは同じムクロジ科のムクロジと比べてずっと小さく、つる植物のフウセンカズラよりちょっと大きいくらいです。






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