創作集

「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太　2008/1　読了　☆☆☆
日本近代文学史のカヤの外へおかれた藤沢造の歿後弟子を自任する著者の情熱には驚かされる。東京から造の墓がある石川県七尾まで月命日に展墓したり、造の墓の横に自分の墓を建ててしまうとは。ただ、女性との生活ですぐ逆キレしたり暴力ふるう話には辟易。著者最初の創作集。
「何のそのどうで死ぬ身の一踊り」造晩年の詠句

「樋口一葉　日記・書簡集」2005/11　読む
一葉が小説と同様の情熱で綴った日記のうち、その生涯を語るうえで欠かせない主な出来事を詳細な脚注・参考図版とともに収録。また文庫版では初となる書簡も併せて掲載した。明治という時代のなかで、書くことを通じて自己実現を図ったひとりの女性作家の内的世界を十分に味わえる画期的な作品集。資料篇として、緑雨、露伴のほか半井桃水、平塚らいてう、長谷川時雨、幸田文らの回想記・作家論も付す。（出版社）

大晦日ＢＧＭ

Natalie & Nat King Cole 「 Unforgettable」

SFホラー

「エイリアン・イン・キューブ」（原題：Alian　in　Cube）2008/オーストラリア　DVD2009　☆☆
監督：グレッグ・コナーズ　出演：トニア・レネー
脱出不可能な死の箱“CUBE”に閉じ込められた人々が、謎のエイリアンと対決するアクション。
単なるクリーチャー映画だった。レンタル失敗

木造駅舎

・「にっぽん木造駅舎の旅　日本縦断１００駅すべてみせます！」再　12/31　（BS生
鉄道ファンのみならず多くの人々をひきつけてやまない木造駅舎。これまで紹介した全国各地の木造駅舎１００駅全てを約８時間にわたって一気にお送りする、完全保存版です。（NHK）
寝起きの朝6:30から2時間弱みる。会津鉄道 会津線の芦ノ牧温泉駅にも猫の名誉駅長さんがいた。

・格闘技史上最大の祭典　Dynamite!!～勇気のチカラ2009～ 　12/31　埼玉アリーナ　（地上波生
石井慧×吉田秀彦、山本キッド×金原正徳の２戦に注目する。石井・吉田は凡戦。キッドは判定負けして3連敗

降雪

最高気温6度。雪下りて麦のびる（木）6時半起床　☆☆☆☆
午前中は、時々強風が吹き晴れていたが午後から曇り始め雪がパラつく


日清どん兵衛の鴨だしそばと年明けうどんを購う。夜に積雪する。


冬型気圧配置となり冷え込んできたのでめったに使わない床暖房をスイッチ・オン。
いとのどかなる大晦日にて家を持ちし以来この暮ほど楽に心を持ちしことなしとていたく喜こばる、11時といふに表をとざして寝たり（一葉日記引用）

雨のハーバーライト

「夜来香海峡」船戸与一　2009/5 読了　☆☆☆☆
庄内湯野浜温泉郷→遊佐→秋田由利本庄→秋田市⇔青森大鰐温泉、弘前→札幌→夕張→稚内⇔宗谷、猿払→秋田→湯野浜温泉郷　と東北の日本海側を北上、さらに北海道に渡り夕張→クライマックスの稚内をピークに疲弊したローカル都市を舞台に失踪した中国人妻を追ってロードムービー風にご都合主義をものともせず一気に結末までよませる。
日本、中国、ロシアの黒社会がからみ社会的規範からはずれていく主人公の旅は、雨のハーバーライトで苦い幕引きに終わるが、船戸作品の醍醐味を味わさせてくれた。

「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太　2008/1　読む
唯一の憧憬にすがって生きる男の、無様で惨めな「一踊り」を描いた、あまりに暗くて、惨めで、だから可笑しくて、稲光が目の前に閃く創作集。表題作のほか、「墓前生活」「一夜」の2篇を収録。（「MARC」データベースより）

クライム・サスペンス

「チェイサー」（英題：THE　CHASER）2008/韓国　DVD2009　☆☆☆☆
監督：ナ・ホンジン　出演： キム・ユンソク, ハ・ジョンウ
韓国で起きた猟奇殺人事件を元にしたクライムサスペンス。連続殺人鬼と元刑事の対決をスリリングかつ重厚な人間ドラマの中に描き出す。『ノーボーイズ、ノークライ』のハ・ジョンウが殺人鬼を好演。 （「キネマ旬報社」データベースより）
後味の悪さをさしひいても狂気と暴力のパワーに圧倒。日本映画にない韓国映画のエネルギー炸裂。

利用回数横ばい

最高気温8度。（水）7時半起床　☆☆☆☆☆

年内最後のジムでバイクとマシン。あとは喫茶で新聞タイム


12月ジム利用回数は16回（前年同期16回）。1年前と体脂肪率、ＢＭＩほとんど変化なし
2009ジム利用実績表（12月末現在） 単位：回数
1-12月実績　前年同期 　　前年比
　145　 　　　　138　　　　　　　105%
過去5年間年間利用数
2009：145
2008：138
2007：143
2006：140
2005：95

このごろ夢を盛んにみる。早めの就寝

黒社会

「くじら日和」山本一力　2008/2　読了。　☆☆☆
自分と同年齢の著者に親近感わく。幼少時代のエピソードや昭和のできことが経験や思い出とむすびつく。NHKのラジオやテレビにでているので著者の情報はある程度知っていたが、母子家庭で育ち14歳で高知から上京、新聞配達しながら高校を卒業する苦労人だった。

「夜来香海峡」船戸与一　2009/5
消えた華嫁（はなよめ）と2億円。東北から、北海道へ。中国から「輸入」された女の、最後の行き先はどこか？ノンストップ土着ノワール。船戸節、全開。

花嫁斡旋業・国際友好促進協会の蔵田雄介が中国旧満州の黒龍江省から仕入れ、山形の寒村に嫁がせた輸入花嫁・青鈴（せいれい）。日本の暴力団から中国の黒社会への資金2億円を持って遁走した。蔵田はやくざに脅され、花嫁を捜し北へ北へと向かう。怪死事件が相次ぎロシア・マフィアも蠢く闇の世界に引きずり込まれる蔵田。女は津軽海峡を渡り日本最北端の稚内へ逃げる――
疲弊した地方に繰り広げられる、夢を追う花嫁と蒼然と死にゆく男たちの哀愁のバイオレンス。（出版社）

本の題名から

山口淑子（李香蘭）「夜来香」
夜来香とは植物チューベローズを日本で俗に呼ぶ語。（大辞林より）