「
ゴーン・ベイビー・ゴーン」(原題:GONE BABY GONE)2007/アメリカ DVD2008 ☆☆☆☆☆
監督:ベン・アフレック 出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン
『ミスティック・リバー』の著者デニス・レヘインの同名小説を、本作が長編監督デビュー作品となる俳優ベン・アフレックの手によって映画化!私立探偵・パトリックとアンジーの2人が、ボストンで起きた少女誘拐事件の真相を突き止めようとする姿を描いたサスペンス・アクション。ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリスといった豪華キャストたちが出演。((「Oricon」データベース)
ルヘインの原作邦題「愛しき者はすべて去りゆく」に似合った、ちょっと犯行の手法に説得力欠けるが、正義とは何かを問いかける内容でおもしろく、ルヘインもケーシー・アフレックも育ったボストンの街が生き生きと伝わってくる。
ケイシー・アフレックは「ジェシー・ジェイムスの暗殺」で好演したが、この映画でもタフさと純粋さあわせ持つ主人公をみごとに演じている。どうしてこの原作を読み落としたのか。それにしても「ストリート・オブ・ファイヤー」でカッコよかったエイミー・マディガンも年とった。
オープニングの語り
「肉体が魂を包み それが街を包み込む 僕はこの街で生まれ育ってきた だから探偵として失踪者を捜す時も どこを当たればいいかツボを心得ている この街は過酷だ 昔 神父に尋ねた ”どうすれば 悪から身を守り天国に行けるか”彼はこう答えた ”君は狼の中の羊だ 蛇のように賢く 鳩のように素直であれ”」
未公開シーンにあったラストの別バージョンの語り。(本編は無言)
「僕は間違っていた。人間を形づくるのは自ら選んだ道や犯した過ち そして人との別れだ」