ローマ字日記

「啄木　ローマ字日記」石川啄木　　桑原武夫編訳　1977/9　岩波文庫　読了　☆☆☆☆☆
”ローマ字日記”というのは啄木自身の命名ではない。明治42年（1909年）4月7日から6月16日までの彼の日記は、黒クロース装のノート１冊に、ローマ字で書かれているがいつしか”ローマ字日記”と呼ぶようになった。期間は通算71日にわたっているが、5月18日から30日までは病気のため記載なく、6月2日以後は16日に『はつかかん』という要約があるだけである。

「～しようことなしに、ローマ字の表などをつくってみた。表のなかから、ときどき、ツガルの海のかなたにいる母や妻のことがうかんで予の心をかすめた。”春がきた、四月になった。春！春！花も咲く！トウキョウへきてもう一年だ！……が、予は　まだ予の家族をよびよせて養う準備ができぬ！”近ごろ、日に何回となく、予の心のなかをあちらへ行き、こちらへ行きしてる、問題は　これだ……
そんなら　なぜ　この日記をローマ字で書くことにしたか？なぜだ？予は妻を愛してる；愛してるからこそこの日記を読ませたくないのだ、―しかしこれはウソだ！愛してるのも事実、読ませたくないのも事実だが、この二つは必ずしも関係していない。」（4,7より）

妻子、母親を北海道において上京、啄木23歳の時。3月に朝日新聞の校正係に就職し創作に励むが貧困と不安のなかでもがく姿が生々しく語られている。（公開前提のブログとは大違い）
日記は17歳から亡くなる直前までのおよそ10年間かかれている。その日記は啄木が金田一京助に「あなたに遺すから、あなたが見て、わるいと思ったら焚いて下さい。それまでもないとおもったら焚かなくていい」といい、節子夫人が病没前「啄木は焼けと申したんですけれども、私の愛着が結局そうさせませんでした」と残されたものであるらしい。　公開には友人らが反対したようだ。

貧困と結核にむしばまれるが、自由、恋愛、友情、反抗、野心、真理と快楽の追求といった青春が凝縮された啄木の一面がわかる本だった。図書で啄木の人と作品をざっと読んだが波乱にとんだ天才だったと改めて知る。　　

ＴＯＴＯ登場

「MAZDA　MUSIC　JAM」小山ジャネット愛子　（FM生
４月から始ったこの番組は毎週１人または１グループのミュージシャンをとり上げエピソードと曲を放送。マドンナ、プリンス、デスティニー・チャイルド、カーペンターズを今までに放送。
生活情報やニュースなど無駄なおしゃべりが多いFM番組の中で音楽、アーチスト中心の構成に11時からのハートオブサンデーと並んで好感もてる。
今週はTOTO。TOTOはラテン語からすべてという意。

②　中日　４対１５　巨人　4/30　東京ドーム　（BS生
巨人が二岡の2打席連続満塁本塁打などで今季チーム最多の15点を奪い圧勝。中日は先発中田が6失点と乱調。
不甲斐ない試合のため途中からみるのをやめて寝る。
　
③ラジオ文芸館「紙の鍵盤」　　【作】川西蘭【語り】伊藤文樹　（第1生
　アナウンサーの語りと音響効果で構成する”聴く短編小説”。「夏の少年」より。
　聴きいり長風呂になる。

生活

植物園ではハンギングバスケット展とミニ盆栽展。

①食糧棚卸し（４月末）　　注：調味料を除く
そうめん３束、スパゲティ1束、お好み焼きの粉少々、日東紅茶10袋、むぎ焼酎博多の華1.8L、たまねぎ３ケ

②4月ジム利用回数は9回（前年同期4回）
2006ジム利用実績表（４月末現在） 単位：回数
目標 　1-4月実績　前年同期 目標比 　　前年比
134 　　32　　　　21　　　　　　23.8% 　　　152%　　　　　　　

少数民族

「河畔に標なく」船戸与一　2006/3　読了　☆☆☆☆
前作ベトナム舞台の「蝶舞う館」はやや期待はずれだったが、本作はパワー^アップして痛快に読まさせてくれた。

ミャンマー北部カチン州のイラワジ川流域の街や森林を中心舞台に・日本で政治家の秘書時代に選挙裏資金を横領して現地でホテル建設を夢見る日本人・イエーメンの部族の掟を破り親の決めた結婚を逃れた妻を持つイスラム教徒の家具商・加虐性のある刑務所副所長と脱獄する民主化運動の活動家・国軍のアヘン取引・中国犯罪組織・洪門致公堂哥老会を裏切った中国人・民族闘争を続けるカチン独立軍、ナガ民族社会主義評議会・内務省情報局‥‥等のエピソードが同時進行的に場面展開早く前半は進む。

後半に入り、アヘン取引に用意された200万ドルをめぐり各人の思惑と欲が交錯した森林の追跡劇からクライマックスのイラワジ河畔までパワー落ちることなく題名どおり標なく終わった。

元毛沢東主義者の長老がミャンマーの国を「～あまりに多くの少数民族が混在していてたったひとつの価値観で全体を推し計ろうとするのは無理なんだ。外国人の外国流の考えで理解できるとは絶対に思うな」と独立軍の大佐に別れの言葉を言う。

終盤にこの大佐は「おれたちカチン独立軍は何度も裏切られてきた。国家法秩序回復評議会やその後の国家平和開発評議会からだけじゃない。中国の人民解放軍やビルマ共産党、それに共闘を組んだカレン民族解放軍やナガ民族社会主義評議会からもな。～」と残し村に帰る。

図書で５冊借りる
「宇宙で一番優しい惑星」戸梶圭太
「25時のイヴたち」明野照葉
「『死ぬ瞬間』をめぐる質疑応答」Ｅ・キューブラー・ロス
「啄木　ローマ字日記」石川啄木
「風の又三郎」宮沢賢治

ドラ○グラ●

①Jリーグ　グランパス　１対２　FC東京　会場：味の素スタジアム　4/29　（BS生
前半14分、17分にセンターリングからルーカスにヘッデイングシュートを２本決めてFC短時間で２点のリードを奪った。グランパスは３バックに切り替えてマークを確認。なんとか前半を終えたものの、低い位置でのパスミスが目立つなど後半も不安定な展開。反撃は後半43分の吉村による強烈なロングシュートの１点にとどまった。シュート数グラ１３対１０FC東京。

②中日　５対１　巨人　東京ドーム　4/29　（地上波生
中日は１－１の５回２死三塁からウッズ、アレックス、立浪の３連打で２点を勝ち越し、７回にはアレックスが貴重な追加点となる２ランを放つ。山本昌は内外角を丁寧に突き８回途中４安打１失点で２勝目。

グランパスと中日戦をテレビ左右２画面同時生中継で気持ちよく勝ちゲームを見られる機会をグランパスが奪った。玉田シュートを決めろよな、チャンスあったのに。

親友

「ナッシング」（原題：NOTHING）　DVD2006/1　☆☆☆
監督: ヴィンチェンゾ・ナタリ 出演: デヴィッド・ヒューレット/アンドリュー・ミラー

『CUBE』『カンパニー・マン』の奇才、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督による異色のサスペンスミステリー。9歳からの親友同士の、デイブとアンドリュー。次々と襲い掛かる不幸に世の中のすべてが嫌になってしまったふたりの前に想像を絶する世界が現れる。（「DVD NAVIGATOR」データベースより）

極度の心配性で何でも怖がる引きこもりのアンドリューの家に転がり込む完全な自己中で何事もうまくいかないデイブ、二人が何もない世界に突然はまりこむ。
どんな風に展開するのか予想もつかなかったが、最後にお互いの心が開かれる温かさで終わってくれた。
クレジット後も10年後の二人がひげずらで登場。

最終日

　最高気温19度
植物園、ジムでも「河畔に標なく」を読み残り約2/3をほぼいっきに読了。
セブンミールおまかせ６日間メニュー最終日は、豚肉と野菜カレー、パスタサラダ　390Kcal。

このコースの総括
①内容：味は申し分なく食材品目も多く栄養バランスが配慮されているが、いかんせん量が少ない。ブルーカラー族の夕食としては３食分必要。
②価格：この内容で一食当たり680円ぐらいは妥当か。毎日このメニュー以外に副食を加えていたので夕食単価は通常より高くなる。
③発注・受渡し：ネット発注は簡易でわかり易い。引き取り時も自分で冷蔵ケースから通常品同様取り出しレジ清算も簡単。
④その他：空トレーが増えて週１回もやせない物ゴミ袋が満杯になりやすい。
今後の利用
今後はおまかせ６日間メニューは当分やめて日替わり弁当、選べるメニュー、簡単クッキングを随時利用する。

更新

昨夜、有効期限切れが近づいたのでノートン　アンチウイルス2006をドウンロードする。
メニューも以前とかなり変わりタクスバーにも大きく表示となる。
スキャンして問題があるのがわかってもその後の処理判断がよくわからん。
ヘルプセンターにごちゃごちゃ書いてあるが、削除していいのか、プログラム、データに影響が出るのか。　

27日に環境庁がスギ、ヒノキ花粉の飛散状況と終息予測を発表。25日までの飛散量は各都市とも昨年に比べ少なく東京、名古屋で1/10．スギは今月末で終わる見通し。今年は、ほとんど症状でていなかったのに今週から少しその気配あり。クシュン、ズルズル。読書は寝る前少々

ドラ●

①中日　３対５　巨人　4/28　（BS生
初回に３点を先制したが、暴投や、４回無死満塁から小田の捕逸で逆転される。中日はバッテリーミスが響いて２度目の２連敗。マルチネスが３敗目。３塁は立浪、レフトは上田が先発。ミスプレーが自滅を招いたが朝倉、鈴木、小林の若手投手陣はマズマズのできだった。

②BSドキュメンタリー　「タイ　テロ遺族の村　～イスラムと仏教　憎しみを超えて」4/15　（BS録画
仏教徒とイスラム教徒も暮らすテロ遺族の村を取材。異教徒同士が仲良く暮らしていたのにお互いに殺しあう状況は、中東、アジア、アフリカでのメディアが登場多いが世界中で起きているんだ。タイとマレーシアの国境地域でもイスラム過激派テロが多発していることを知る。知ってどうなるわけでもないが。
民族紛争も宗教紛争も言いかえれば土地争いと貧富の争いのような気がする。

幸福時光

「至福のとき」（原題：幸福時光）　　DVD2005/10　☆☆☆☆
監督: チャン・イーモウ 出演: チャオ・ベンシャン/ドン・ジエ

チャン・イーモウ監督が手掛けるドラマ。偶然出会った中年の失業者・チャオと盲目の少女、ウー・インが親子のような信頼の絆を築いていく。（「DVD AVIGATOR」データベースより）

原作は、莫言中短編集の中の「至福のとき」映画化。
盲目で薄幸の娘が、善意の人々との至福のときを終え新たな人生に立ち向かう最後が力強い。ただ、親も親族もいなくて盲目の娘が一人で生きていく過酷な未来が予想される。原作を読んでいないが、莫言の嫌なことつらいことがあっても希望を捨てずに頑張れというメッセージが感じられた。
この映画やっぱり以前にみたぞ。