なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

2006年01月31日 23時30分30秒 | 本・雑誌
「ハナとウミ」大道珠貴 2005/9 読了 ☆☆☆☆
沖縄を舞台に10代の姉弟のそれぞれの姿が悩みながらもいきいきえがかれている。
大人の登場人物も自由でのびやか。

離島の食堂で働くハナは
「夕日が沈むと、私は裸で泳ぐ。―略―
ほわあんとする。
泡盛を飲んだからだ。
海と同じ味の涙が流れる。
ちっとも寂しくはない。寂しいから泣くわけじゃないのだ。疲れのあとの爽快感だけだ。
またあした、と胸のなかで言ってみた。」(本分より)

「考える日々Ⅲ」池田晶子 読み途中
考えながらよむため進まず。

雨模様

2006年01月31日 23時15分28秒 | 生活
雨模様の一日。昼はレンタルビデオ、読書、惰眠。夜はジムとマン喫。今夜はバルセロナ対大久保のでたマジョルカ戦の再放送だったがメッシが後半に2得点入れた場面をすでにダイジェストでみたためジムへいく。
1月のジム利用回数6回(前年同月比85,7% 目標比4,5%)マンガ喫茶利用3回(こんな回数では、定期的に読む雑誌類の出版ペースに追いつかない、まっ、いいかスローライフだから)

なお、12月の、ガス代 5、024円(前年同月比117%前月比195%)電気代 11、159円(前年同月比 202%、前月比 201%) 風呂はいり過ぎ。テレビみすぎ。エアコンと電気カーペット使いすぎ!→対策:ジムのシャワー利用、テレビより読書。暖房消して布団にくるまる。および早く寝る。

12月の有効求人倍率が13年ぶりに1を超えた。ただし、非正社員1.58。正社員0.65。パートの求人は3倍。愛知はあいかわら全国トップ1.61、地域間格差ひろがる。
渋谷のハローワークの求人検索端末機が、ガラ空きの場面がニュースにながれる。なつかしの端末機だった。

見えない子供

2006年01月31日 23時14分37秒 | 映画
「バス174」(原題 BUS174 )監督 ジョゼ・パジーリャ 映画2002?、DVD2006 ☆☆☆☆☆
各国の映画賞を数多く受賞した、驚愕のドキュメンタリー映画。2000年、リオデジャネイロで実際に起きたバスジャック事件の全容を追った、臨場感溢れる作品。ピストルを手にバスに立てこもった男と、人質の運命は…。ブラジルの貧困の実態とストリート・チルドレンの問題を浮き彫りにした衝撃作。(「Oricon」データベースより)「バス174」オフシャルサイト

映画開始と同時に、リオデジャネイロの海岸線からスラム街へと鳥瞰映像がつづく。ストリート・チルドレン達のセリフがかぶさる。
(男1)僕はルシアナ 5歳の頃から19年路上で暮らしている なぜかって?継父と母に殴られたからさ
(女1)前は普通に暮らしてたけど父親が酒びたりだった 母は酔った父に殴られ子供を連れて家をでた
(男2)どんな幸せを夢見るか聞いてみたいかい?
(女2)私に幸せなんて無縁さ、子供を抱えて親も身寄りもなく‥希望などもてない
(男3)寝るのは冷たい床の上 寝た心地もしない 金持ちはベッドで寝て私たちが寝るのは 床の上さ 起きても朝食などないからパン屋で恵みを請う 空腹から盗みを働くことも そうして怒りが育っていく
(男4)“マンシャ”は子供の頃から路上で独り生きてきた 彼が学んだのは生きる術だけだ 皆 同じように独りで生き抜く方法を学ぶ ストリートチルドレンを食べさせてくれる人はいない 人を出し抜く方法を知らないと ‥‥ 

貧困層よりさらに低い層として<見えない子供>(社会から邪魔者扱い、無視される意)として扱われるストリート・チルドレンや警察官の腐敗・暴力はある程度しっていたが、狭い監獄に何人も入れられ寝る場所もない実態には衝撃をうけた。6歳の時、目の前で母が殺された犯人が1993年に起きた「カンデラリア虐殺事件」(警官によるストリート・チルドレン虐殺)の生き残りだということがわかる等、長時間だが、実際の被害者たち、犯人の叔母、ソーシャルワーカーなど証言とからめ悲劇を生々しく伝えてドキュメンタリー映画のすごさをみせてくれた。

「思い出の夏」(原題:王首先的夏天 High Sky Summer)監督 リー・チーシアン出演: ウェイ・チーリン/チョン・タイション 2001、2004日本劇場公開 ☆☆☆
各国の映画祭で話題となった、リー・チーシアン監督のデビュー作。中国西北の寒村にやって来た撮影隊の一行に出会い、準主役に抜/擢された少年の姿を通し、急激な経済格差が起こる現代中国の農村部と都市部の問題をリアルに描いた作品。(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

12歳の主役の名前が首夏(“真っ先に”の意味)なのは、主任(昔の村長)選挙演説に妊娠中の母親がかりだされ、演説の途中「首先(真っ先に)公務公開を」と言った時に生まれたから。村に映画隊が来て上映していた映画が偶然にも今回この映画と一緒にレンタルしたチャン・イーモウ監督の「キープ。クール」だった。(1週間レンタルだから見るのは後日)
中国第6世代の監督の一作目ということでみてみたが期待過剰だった。農村と都市格差がテーマだったようだが、主役の行動や心理に現実感がなかった気がして☆みっつ。

フライ級

2006年01月30日 22時51分50秒 | テレビ・ビデオ・ラジオ
・リーガ・エスパニョーラ  レアル・マドリード 2対1 セルタ 1/29 (BS録画生
後半戦をみる。レアルは、カッサーロが後半途中で、でてくるが、見せ場は一回のみ。

・エキサイトマッチ 世界フライ級2試合(12/5、フランス・パリ)(BS録画生
①WBO世界フライ級タイトルマッチ
WBO世界フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)30歳 21戦19勝13KO無敗2分 対 10位ベルナール・イノ(フランス) 32歳12戦全勝6KO
シドニー・オリンピック出場後にプロ入りし、わずか 2 年で世界王座についたナルバエスが一方的に攻め11回TKO勝ち( 7 度目の防衛成功)

②WBA世界フライ級タイトルマッチ
WBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)27歳26戦全勝17KO 対 WBO 1位 ブライム・アスロウム(フランス) 26歳19戦全勝7KO
シドニー・オリンピックのライト・フライ級金メダリスト、フランスのゴールデンボーイのアスロウムがパーラの牙城に挑む。パーラーが2回にダウンを奪い、その後もスピードを生かしてアスロウムの反撃を断ち切り判定で完勝。(5度目の防衛成功)
亀田が目指す世界フライ級王者の試合をみたが、まだしばらく試合経験を積ませてから世界へ挑戦するようだ。ジョー氏のシメのダジャレさえず。

記憶装置

2006年01月30日 22時48分08秒 | 本・雑誌
「ハナとウミ」大道珠貴 2005/9 読み始める。
著者略歴 1966年福岡県生まれ。県立福岡中央高校卒業。2000年「裸」で第30回九州芸術祭文学賞受賞。同作、「スッポン」「ゆううつな苺」3作すべてが芥川賞候補となり、話題を呼ぶ。2003年「しょっぱいドライブ」で第128回芥川賞、2005年『傷口にはウオッカ』で第15回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞する(「BOOK著者紹介情報」より) 
 サクサクと読める作家の一人。

「天皇と東大」はしがき読む。
タイトルを「天皇と東大」にした理由。『あの時代(近代現代史)の日本の歴史の大転換を中心的に動かしたのは天皇という存在であり、天皇イデオロギー(あるいは反天皇イデオロギー)であり、天皇イデオロギスト(あるいは反天皇イデオロギスト)だったのである。そしてそのような天皇観の相克が最も激しく起きた中心舞台が東大だったのである。』(本分より)
こりャア、今後もじっくり読んでいかないとボケ気味の記憶装置に書きこめそうもないぞ。

サクサク

2006年01月30日 22時38分24秒 | 糊口
6時間;
天候    :晴れ、最高気温8度
ザコキャラ :5万
ボスキャラ :そこそこ
ヘルパー  :強力にあり
ステージ2クリア :39面(最高57面)
難易度☆☆(☆5個が最高難度)

無事。サクサクコース。(ランチ)大葉としそのサンマフライ+オデン+おしたし+みそ汁、ライス。

まずまず

2006年01月29日 23時59分04秒 | 映画
「龍城恋歌」(原題:龍城正月 Dragon Town Story) 2003/12DVD( レンタルDVD) ☆☆☆☆
製作総指揮: チャン・イーモウ 監督: ヤン・フォンリャン 出演: ウー・チェンリェン/ユウ・ヨン/ホアン・チョンチュウ/リン・ウェイ
『初恋のきた道』の名匠チャン・イーモウが製作総指揮を務めた珠玉のラブストーリー。運命に翻弄されながらも、激しく求めあう男女の情愛を鮮烈な赤を基調とした映像美で描きだす。主演のウー・チェンリェンは、第二のコン・リーと呼ばれる人気女優。(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

チェン・カイコーやチャン・イーモウ監督もので見逃していたため借りる。
ストーリーは単純だが、映像美がありスリリングで結末もまずまず。それにしてもツタヤは、韓国物のフェース取りが多いのにはびっくり、もっと中国ものや単館系の作品を増やしてほしい。
それにしても、イーモウと高倉健がドッキングした映画「単騎 千里を走る」は前評判あまりよくないなあ。

ちょっとかじる

2006年01月29日 22時16分26秒 | 本・雑誌
「なにわの夕なぎ」 田辺聖子 2003/1 読了 ☆☆☆☆
(昭和党)(よっしゃのよっちゃん)(商店主)(上品夫人)(虎ちゃん)(ミド嬢)(老母)(おっちゃん)など との会話が含蓄あってたのしい。

老母はよくいっていた。
「人はな、生まれ在所から三里以内にでけたもん食べてたら、体によろしねん」
独りでいるときテレビもラジオもあまりつけない田辺氏。「独りでいろいろ空想して
楽しむから独唱、独奏、独酌、などというが私の癖は独楽というのか」

大阪在住時代に子供を連れて行った遊園地、宝塚ファミリーランドと阪神パークが閉鎖になる話がでてくる。
男たちはいう。「子供来ん、というなら熟年(おとな)呼ばんかい。殊に男の熟年(おとな)、ヒマで行く先に困っとるデ」 「男が来ない、というなら女で一杯にしたらどう。女の物見遊山の潜在願望、強いんだからして」と女たち。

口重男のおっちゃんはせせら笑い「男はやさしいから、本音をいうのを遠慮する。しかし七十もなかばを過ぎると、正直になるんじゃ」

木曽義仲と彼も部下の今井四郎のはなしなどおもろかったデ。タナベサン。

「天皇と東大 上」立花隆。 はしがきをちょっとかじる。

図書で3冊借りる。
「ハナとウミ」大道珠貴
「さいはての二人」鷺沢萠
「吾輩は猫である・ぼっちゃん」夏目漱石

今日は旧正月。マン喫でやっと読み逃し落ちこぼれていた最新刊の各週間誌まで追いつく。
新潮コラムで安部幹事長が秘書にヒューザーの小嶋社長が陳情にきたことを不愉快だと発言したことにかみついていたが同感。テレビでこの件をみたが、安部氏も人気あるが、一皮むけば小泉氏と似たりよったり。
テレビはみていないが、NHK大河ドラマ「功名が辻」で信長、秀吉、家康が26歳、24歳、18歳の時代の役を舘ひろし、柄本明、西田敏行ら、死んだ年より20歳も上の役者が演じてるのはSFタイムパラドクスだといっていた。

テニスも最終日

2006年01月29日 22時04分51秒 | テレビ・ビデオ・ラジオ
・ラグビーマイクロソフトカップ 準決勝 1/29 (CS録画
東芝府中 23対10 NEC 
トップリーグで負けた東芝は、防御の固いNECに対しスタンディング・ラグビーを展開する作戦でのぞみ快勝。
サントリーもクボタに勝ち、決勝で対決。サントリーが勝つとトヨタが日本選手権に出られない。

・全豪オープンテニス 男子シングル決勝 1/29 (BS生
R・フェデラー (1)○-× M・バグダティス 5-7、7-5、6-0、6-2
第2セッドで互角の勝負、バグダディスがふくらはぎを痛めて攻撃テニス失速、フェデラーが実力発揮、日本時間22時36分に決着つけ連覇達成。
決勝までフェデラーは13時間、バグダディスは16時間の試合時間を要したらしい。

ただ一人2回(1962年と1969年)グランドスラムを達成した ロッド・レーバー氏が優勝トロフイー渡す。
フェデラーのスピーチ。なんと言ったらいいかわからない。感情につまり涙ぐむ。バグダディスとコーチスタッフに感謝、自分のコーチスタッフにも感謝、スポンサーに感謝。最後にロッド・レーバーに感謝。バグダディスがゆとりもってスピーチしたのに比べプレー中あんなに冷静だったフェデラーが感極まって涙ぐむとは予想外だった。勝ってあたりまえのものすごいプレッシャーの中で戦った男の涙にこちらも落涙。
女性シングルは、エレナ体調不良で棄権した事、モレスモの試合がひと試合もみられなかった事が残念。(決勝のリピート放送が木曜深夜とはご無体)

ま、こんなトコやな

2006年01月28日 23時53分31秒 | 本・雑誌
「そして歌は誕生した」NHK番組制作班編 1999/1 読み終わる。☆☆☆
ヒット曲が生まれるまでの経過には、運命や、作詞者・作曲者・歌手の歴史が刻まれていた。

「悲しい酒」:作詞家、石本美由起は、古賀政男の「酒は涙か溜息か」の戦後版を作ってほしいといわれ二行詩にこだわって作ったが古賀氏が曲をつけるときに四行詩にかえられ、一番の四行の中に、飲むという表現が三箇所もはいることになった事。最初は、新人歌手の北見沢惇がレコード発表していた事など。

「くちなしの花」:タイトルは、海軍航空隊に入隊した宅嶋徳光の日記に触発されたことからディレクターの山口氏が最初から決めていた事。下積み生活の長かった遠藤実氏が苦労かけた女房へ買ってやりたかった指輪への想いなど。

「北帰行」:満州で5年間しか存続しなかった旅順高校で宇田博氏が在学中に作った詩でオリジナルは5番まであった事。うたごえ喫茶で作者不詳だが人気あった叙情歌風のこの歌を小林旭の男っぽさとイメージにあうとみぬいた男など。

「舟歌」:作詞家、阿久悠が「実践的作詞講座」で美空ひばりに歌ってもらうことを想定して書き下ろした事など、など。まさに歌は、時代を映す鏡、人生を映す鏡でした。

「なにわの夕なぎ」 田辺聖子 2003/1 読み途中。
ますます、田辺ファンになるおもしろさ。これを書いているとき夫(おっちゃん)が77歳でなくなったんだ。いいコンビだったのに。

「しかし“ま、こんなトコやな”というのは達人の言葉ね。おっちゃんは人生の達人ね」とほめる(上品婦人)―省略―
「いったい、いくつで亡くなったんやかしらん、パパさんは」というのは私の老母「七十七よ」
「へえ、若死にやったこと」それは96の老母に比べれば、たいてい若死にだろう。「男はね、大体、弱いね。育てるのも、赤ん坊のときから手が掛かり、何やかやして病気の問屋、グズグズ言い通して、女より先に死ぬ」老母はじろりと男たちを見やり、
「うちのお父さんなんか見なさい、四十四や。無責任もきまわれり」(本分より)

あれ、NHKの「つながるテレビ@ヒューマン」で西原理恵子は今夜、原稿締め切りがあり出演できませんと言ってるぞ。残念。