Northern Report

~ 不定期レポート ~
都合上あまり更新できませんが・・・
身のまわりで起こったことを紹介してゆきます。

【旅話】いよいよフォートスミス

2008年04月25日 00時37分38秒 | 旅話
エドモントンを出発した時は満席だったバスも、だんだんと人が降り、車内の乗客はまばらになってきた。すぐ近くの席だった夫婦と仲良くなる。旅の途中で書いたブログでは「老夫婦」と書いてしまったが、実はまだまだ中年すぎくらい、仲の良さそうな夫婦だった。だんな様はドミニック、奥様はジョエル、フランスで宿を営んでいる。宿ではドミニックが料理を作るとのことで、非常にたくさんの種類のチーズが手に入るためにポテトとチーズを合わせた料理が多いと言っていた。大のチーズ好きな僕としては食べてみたくてたまらない。そんな彼らは叔父を訪ねるため、イエローナイフに向かうのだそうだ。僕らが別れるのはバスの乗り換えがある「Hay River(ヘイリバー)」という町。そこで一緒に写真を撮ろうと約束した。

14:00「High Level(ハイ レベル)」という町に到着。前の席にいたインディアンのおじさんが降りていった。どうりで到着前から「次はハイ レベルだぞ!」と何度も話し掛けてくれたわけだ。この町に住んでいるのだろう。ここで30分程の遅いランチ休憩となったので、バスディーポで販売していたホットドッグを買って食べる。


17:30ごろ、突然の別れ。
バスの遅れでヘイリバーより手前のドライブインで停車、ドライバーとは別の男性があわただしく乗り込んできて叫んだ。
「YellowKnife !!」
イエローナイフへ向かう二人がバスを降りることになった。本来ならヘイリバーで乗換えなのだが、急遽ヘイリバーを出発してきたバスとここで合流したようだ。
するとまた乗り込んで来て叫んだ
「FortSmith !!」
返事をしたのは僕ひとり。慌てて荷物を抱えて降りると、まだドミニック達がいた。「写真は!?」写真を撮る約束だったが、バスはすぐに発車するとのことで間に合わなかった。「1分だけ待って!」とでも言って無理に撮れば良かったのに。少々後悔。
それぞれのバンはお互いに逆方向へとあわただしく出発した。

ここから先は15人乗りのバンだった。車内は、ドライバーと学生らしき女の子、そして僕の3人。ひたすら暗闇に伸びるハイウェイを進んでゆく。およそ3時間のドライブの末、ハイウェイに街灯が現れ始める。町が近い。いよいよフォートスミスだ。(ヘイリバー、フォートスミス間は260kmほどあります)

バンは町の中心部から外れたところにあるガスステーションに到着。「そうか、フォートスミスのバスディーポはここだったんだ」とひとりで納得。しかもバスではなくバンだから、当時暮らしていた時にはバスがあるなんて気付かなかったのだろう。

何にしろ、長い年月を越えてついにフォートスミスへと帰ってきた!


※これを書きながらネット検索してみました。ありました!
ドミニックとジョエルの宿。ここです。ステキそうな宿だなあ。それにしても何て書いてあるのか?さっぱり読めない。


ここで1枚オーロラ写真を。ちなみに到着した日は曇り・・・


【旅話】グレイハウンドバスで北上

2008年04月17日 22時52分05秒 | 旅話
バス旅の話を。

夕方、エドモントン空港から市内にあるバスディーポ(バスターミナル)へ直行。カナダの長距離バス「グレイハウンドバス」の出発を待つ。出発は深夜 00:01。待ち時間が長い。バスディーポにはA&W(ハンバーガーショップ)と小さな売店があり、これからの長旅に向けおやつ程度の食料を調達。オレンジジュースが日本で買うよりも高かった。450mlのMinuteMadeが2ドル36セント、日本円で280円くらいになる。

長い間待った後、出発の案内放送が入り、乗り込む。深夜のエドモントンを走ったかと思うとすぐに郊外へ、暗いハイウェイを走り続けた。


AM 6:30ごろ「Pease River」という町に到着し、1h30の休憩。ここで今回初のダイヤモンドダストに出会った。着実に北上していることを実感。気持ちも高まってくる。

AM 8:00、再びバスに乗り込むと、ドライバーが遅れて乗り込んできて言った
「このバスはノースを走るのに適していないのでバスを替えます」と。どうやら故障したらしい・・・。

僕らは一旦降り、バスに載っていたすべての荷物も無造作に降ろされ、バスだけがどこかへ出発していった。どうなるのだろう。

ところが、AM 9:00ごろになって同じバスが戻って来る。「走っているうちに調子が良くなった・・・」というようなやりとりが聞こえた。ずいぶんといい加減だ。
そのいい加減さのためか、出発して1時間程たった頃、順調にハイウェイを飛ばしていたバスが道端で停車してしまった。ドライバーはエンジンの様子を確かめるように何度も空ぶかしをしている。

「いよいよ壊れたか?」

しばらくして、その不安を抱えたままバスは出発。
こんな調子なのが ノースの旅らしくていい。





大型トラックに追い抜きを仕掛ける僕らのバス。右側通行なので、左から追い抜く。トラブルでロスした時間を取り戻したいようだ。

【旅話】Jasper Mountain

2008年04月13日 01時20分10秒 | 旅話
これから出せる写真を使って少しずつ旅を振り返ります。
旅の途中で書いた記事と見比べてもらうとまた面白いかもしれません。

写真、全部は出しませんよ。いい写真は、いずれ写真展をやる時までのお楽しみです(笑)

1/9。バンクーバーのイミグレーションでゴタゴタと時間をかけられ、疲れきってエドモントン空港に到着。これでもう面倒な手荷物検査ともお別れ! との安心感を持って荷物のカートを押しながらランチを取れるお店を探し、入ったお店がここ「Jasper Mountain」。メニューを広げ、フィッシュ&チップスがあったので、即決。やって来たウエイトレスにオーダー。その時「何か飲み物は?」と聞かれ、値段を見ながら頼むか止めるかを迷ってしまった。結局「水でいいです」と頼んだ。きっとそこで迷っていたのを気にしてくれたのだと思う。料理が出てきてから、「もし、飲み物を頼むとしたら何を頼む?」と聞かれてアイスティーをおごってもらった、あのお店です。非常に親切にしてもらった。

フィッシュ&チップス。下手くそな英語でメニューの内容について話しているうちに、ポテトとサラダを変えることができる、とのことだったのでそれにしてもらった。



ガラス戸越しの左奥では、カウンターでビールのグラスを傾ける人達が居た。ひとりで大荷物を抱えて入るには場違いな感じもあったが、元々パブやバーの雰囲気が好きなためか? ふらりふらりと誘われて入った。次回はぜひビールも傾けたい。



「Jasper Mountain」
エドモントン空港内にあります。アルコールと一緒に楽しみたいお店。

Ericaさんも行かれたことがあるのでしょうか。雰囲気がいいですよね。