あたぴぃのらくがきちょう Online

わりと徒然なるあたぴぃの日記。細かい情報ブログは目指してません、ご了承くださいませ。

光市母子殺害事件判決について

2008-04-22 21:07:43 | その他いろいろ
色々思うところはあれど、専門家でも何でもない一市民の感想として…。
ここは専門家の人が見ている気配があるので
法律の話はツッコミが怖くてあまりしないのですが、
まあ裁判員制度発足日決定記念ということでご容赦ください。

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今日の光市母子殺害事件の判決 について。

ほぼ確定した事実としては、人がふたり死んでいる。犯人は 18 歳。

その上で。

…あくまで、一市民の感想。法学やったとか関係なしでの感想。

元々は、終身刑か死刑かで迷うくらいの事情だったかと思います。
日本には終身刑 (一生刑務所から出られないこと確定) がないので
無期懲役 (ひょっとしたら出られるかも) との比較になりますが。

…被告人が今日まで今回の犯罪に対する悔いを持っていれば、
今日の判決は違っていたかもしれない、という感想を持ちました。
手段はどうあれ (この辺が差し戻し二審では争われたそうで)、
自分の行為でふたつの生命を奪ったという事実は変わらないと。

その辺の、あえて「悔い」という表現をしましたが、
誰かの生命を奪ってしまったらその行為を悔いるというのは、
強盗殺人であろうと過失致死であろうと変わらないと思うんですよね。
このふたつの罪の重さは大きく違うとは思うのですが、
「悔い」を持つかどうか、という点は共通している…と、思います。

…そう見ると、一度認めた犯行事実を数年後にひるがえしたのは
大きな誤りだったんじゃないか、という印象を持ちます。
本当に殺意がなかったのなら最初からそう主張していればよかった。

最高裁の差し戻し判決。平成 18 年 6 月 20 日、第三小法廷判決。
(裁判所のホームページ で読めるので分かる人は読んでください)
最高裁は「死刑回避のための特段の事情があるかどうか」を
今回の差し戻し審で判断するよう、判決文には記されていて。

なのに。

被告人は「悔い」を自ら否定してしまった。

死刑回避の事情となりうる「更生の可能性」を自ら否定してしまった。

そう感じました。

ニュースサイトでも更新がまだ追いついていないようなのですが、
今載っている記事を読む限りでは、妥当な判決だと、思います。