造り付け本棚

2009-05-09 00:42:43 | Weblog
 壁に埋め込まれたような床から天井まで本が並べれる本棚とパソコン用の造り付けの机のある部屋に憧れていました。それで最初から建築家へはその要望を出していました。
 机は図面を見た時からイメージ通りでしたが、本棚の方はなかなかそのイメージがまとまりませんでした。一つには、壁に埋め込まれたようにするためには、本棚の厚みだけ部屋の壁をふかさないとそれが実現しなかったからです。ふかさない場合には、壁面に本棚を立て掛けたようになってしまいます。これだったら天井まで届く本棚でなくても市販の本棚をひとまず置いて、本棚に飽きたらその本棚を移動させた方が後々応用が利きそうです。
 そこで見付けたのが、写真の本棚です。建物の中に溶け込んだような本棚です。早速、建築家へ「このイメージでお願いします。」と頭を下げました。

スギは木目が「売り」

2009-05-08 09:05:24 | Weblog
工務店の方が八方に手を尽くして、ついに『杉の赤身で柾目』の手配をして下さいました。言葉だけではピンときていませんでしたが、実際のサンプルを見てうっとり、「これにしたい!」と思いました。とても木目が揃っており、少し赤身を帯び、やわらかい印象です。桐に代表されるような軽い木材は熱を伝えにくく触れると温かく感じ、カシ類のような重い木材は熱を伝えやすく冷たく感じるのだそうです。
 写真は、この残りの材で棟梁に造って頂いた80cm四方の台の蓋です。この杉板を張った天井の下に置く予定の台にかぶせる予定です。実は、この台ってマージャン台なんですが、この蓋のおかげで普段はとても上品な台に早代わりしてくれます。
 問題の価格ですが、クロスを貼るのに比べれば多少値ははりましたが、建築家から提案のあったレッドウッドの見積りに比べればその半分で抑えられました。不思議なもので、追加料金になるのと、見積りが下がるのでは、受け取る印象が大違いです。すごく得をした気分です。
 

スギ材の“源平”

2009-05-07 18:31:49 | Weblog
 木取り(製材)の仕方によって、板の表面に年輪が柾目や板目になって現れます。柾目と板目は、高校のときの技術の時間に習いますね。木の年輪に対して直角に挽いた面を柾目、年輪に接する方向に切るのが板目です。木目が山形や等高線形の不規則なものとなるのが板目で、柾目は木目がまっすぐな縦縞になります。つまり柾目を取るためには、高樹齢の大径木が必要となり、必然的に価格も高くなる訳です。
 スギ材の“源平”というのをご存知ですか?スギ材は、赤身(心材)の部分と白太(辺材)の色の差が激しく、心材の部分を使うと赤身と白太が混ざり合い、これを源氏の白と平家の赤をもじり「源平」と呼びます。
 建築家から要望のあった板目が揃っており、少し色合いがあるものとなると、杉の心材で柾目のものがピッタリです。しかし、柾目の心材となると価格もはるでしょうし、まとまった分が手に入るかどうか・・・・

天井の材質

2009-05-06 00:01:43 | Weblog
レッドウッドは腐食しにくいとのことで外壁材として提案のあった木材である。建築家曰く、その赤味がなんとも言えず綺麗なのだそうだ。でも輸入材でもあり、国産とは違い高額の割りには品質が保障できないらしい・・・・
 また、予定外の出費になりそうである。何かそれに代わるものはないのだろうか?少し変化を付けようとすれば、それなりに金額が増すのは当然だろうが、それにしてもその額は半端ではありません。
建築家の要望は、板の目が揃っており、少し色合いがあるものである。

天井高

2009-05-05 00:40:52 | Weblog
 天井は高い方が開放感があり、気持ちが良さそうだが、それは立って動く時のことであって、座ったり横になった時には、天井高はある程度は低い方が落ち着くものである。犬は必ず体を壁にくっつけて寝るが、人もリラックスしたい時には、周囲を壁に囲まれ天井が低いちょっとした穴倉のようなところの方が安心できるものである。よく映画等で観る天蓋つきのベッドもそういう目的で作られているのではないだろうか?
 リビングに勾配天井を設けたが、その対比としてもその奥に少し天井の低い空間が欲しかった。やはり家の中ではゆっくりしたいものである。建築家にその相談をすると、天井高を低くする代わりに天井の材質にレッドウッドを張ろうという提案があった。レッドウッドは建築家のお気に入りの材質のようである。でもそれは素人が考えても、とても落ち着きのある空間になりそうである。
 

屋根の葺き方

2009-05-03 12:33:58 | Weblog
屋根の材質は、最初の計画からガルバリウムに決めていました。一つには建物の外観をあまり目立つようにしたくなかったからです。できるだけシンプルなものにしたかったのです。また、屋根の重量がかなり建物の構造へ影響する点と、耐久性、費用対価も考えての選択です。
住宅展などに行くと、外壁にガルバリウムを使用したものがちょうど多く見られるようになった時期でした。最初は少し安っぽく感じていたのですが、そのメリットと加工のしやすさの説明を受けると、だんだんとそれが洗練されて見えてきて、これを利用しない手はないと思うようになりました。
屋根の葺き方は、最初片流れを考えていましたのであまり考えていなかったのですが、寄棟風になり少し調べてみました。するとガルバリウムだからと考えていた屋根の葺き方にも、ガルバリウムでもいろいろなやり方(横葺き・竪ハゼ葺き・瓦棒葺き・段葺き他)があることを知りました。早速、建築士の方に相談すると、「少し費用が増しますが良いですか?」との返答でした。
ガルバリウム鋼板とは、アルミと亜鉛で鉄をも守ることにより生まれた鋼板のことで耐食性、耐久性に優れています。亜鉛メッキ鋼板(通称トタン板)に比べると、3~6倍以上の耐久力があるそうです。軽いこと、加工がし易いこと、タテハゼ葺きにすると、かなりゆるい勾配でも使えるので、建物のデザイン巾を広げます。欠点は、鋼板なので熱を通しやすく、そのままでは雨音がうるさいことです。そこで建築士の方が提案して下さったのが、ガルバリウム鋼板の裏側に断熱材を最初から敷きこんである「ガルバ断熱ルーフ」でした。これにより断熱と遮音が両方が維持できます。
 そしてこれを「段葺き」にしてもらうことにしました。少し予算を超えてしまいましたが、永い間建物を守ってくれる屋根ですし、やはり見栄えが全然違うのでこれに決めました。

屋根勾配 2.5

2009-05-01 11:13:04 | Weblog
 屋根の傾きを表すのは角度ではなく、4寸勾配(4/10)とか6寸勾配(6/10)というような、底辺を“10”としたときの高さ“4”、“6”を用いて表す方法が用いられます。『4寸勾配』というのは、水平に10移動すると垂直に4上がるということを意味します。この方法を使用すると、例えば『4寸勾配』であれば水平距離で3m移動した場合、そこの高さは3m(水平距離)×0.4(屋根勾配)=1.2mと簡単に求めることができます。
我が家の屋根勾配は『2.5』となりました。『2.5』というのは水平に10移動すると、垂直には2.5しか上がらないので、勾配4に比較するとかなり傾斜が緩くなります。屋根勾配が緩くなると問題になるのが、雨水の流れが滞ることによる雨漏りの危険性です。ちなみに和瓦や洋瓦では4寸以上、カラーベスト(スレート)で3寸以上、2寸以下にしようと思えば防水性能の高いガルバリウム鋼板葺きなどにする必要があるそうです。