真壁と本壁

2011-03-31 01:35:30 | Weblog
家の中を、ぐる~っと見回して下さい。
家の中に、柱がそのまま見えるところがありますか?
今の家の壁は、柱の上に板を打ちつけて、その上に壁紙を貼って仕上げています。
見かけはシンプルで、綺麗です。大工さん達の作業効率もよさそうです。

実は、こういう壁は「大壁構造」と言われるそうです。
「大壁構造」に対して、昔ながらの和室に見られるように柱や梁・桁などを表にしたものは「真壁構造」です。
言われないと気が付かないほど、今ではほとんどの住宅が「大壁構造」ですね。

戸棚や本棚も同じです。
骨組だけでも立っていることができるのが、真壁構造です。
でも今は、ほとんどが大量生産の大壁構造です。
枠の芯は外から見えないから、木目その他も考えなくてよく
専用の機械で作成し、その上に化粧板を張って完成です。

真壁仕上げにすると、柱・梁などの構造材が呼吸できるんです。壁の中に柱や梁を包んでしまうと、密閉されて木材が呼吸しにくくなります。何でも楽をしようとするのは良くありませんね。

清く正しい本棚

2011-03-26 19:06:35 | Weblog
 やはり本は、一目見てどこに何があるか分かるようなものが良いですね。でも、これだとかなりのスペースを要します。一番良いのは、本の大きさに合った段差で、壁一面の本棚ですが、それでは何か味気ないですね。

 本棚をちょっと気が利いたものにしようと思うと、奥行きがあり過ぎますし、リビングのような人の目の付くところに並べるには、本の種類も今度は選んでしまうことになります。

 それに本の重量も問題です。本を移動する時に感じますが、ちょっと本がまとまるとかなりの重量になってしまいます。

 清く正しい 本棚 の作り方  (TT)戸田プロダクション 

ゆとり教育では、技術の事業が大幅に削られており、両刃鋸(のこぎり)の縦挽き、横挽きの区別も教えられていないようです。残念ですね。作ることによって、想像力が養われていくのに・・
 
 「本棚の作り方」というタイトルにひかれて購入しました。本棚って、全部自分で作ると思ったら、材料は建具屋さんで裁断してもらうのですね。寸法通りに切ることを簡単に考えていますが、実はここにプロの技量が隠されているのですね。
       
 

本棚

2011-03-24 04:01:32 | Weblog
 他人の家に行って、本棚があると、そこに並んでいる本を覗いて見たくなるのは何故なんでしょう。

 自分と同じような趣味や考えをしていないか、確認したいからでしょうか?その人の内面を知りたいからでしょうか?

 その本棚に、自分が読んだことのある本があったり、興味のある分野の本があると、何だかとても嬉しくなります。

 そしてそこに自分の知らない分野の本や「えぇ、この人がこんな本を読むの?」というようなモノを見つけた時には、「ちょっとこの人本当はすごい人?」なんて感じてしまいます。

 不思議ですよね。本棚の中を見ると、その人の外見からは見ることのできないもう一つ面を知ることができるような気がします。

 と、考えていたら、こんな本を見付けました。

 『 本棚 』 編集 ヒヨコ舎 発行所 ㈱アスペクト


着替え室

2011-03-19 20:05:11 | Weblog
 建築家への最初の要望にあって、形にならなかったものに「玄関近くの着替え室」があります。

 家では、ゆっくりくつろぎたいと考えていたので、帰宅したらすぐに着替えをしたいというのが最初の要望でした。

 寝室には、ウォークインクローゼットも絶対でしたが、寝室は2階になるので、そこで着替えるのは動線が長くなってしまいます。

 上着を脱いで、室内着に着替えられるような簡単なもので良かったのですが、いざ着替えるとなると考えているよりもスペースも必要で、スペースを取るとどうしてもその部屋が他の部屋への採光を遮断したりするので、いつの間にか省略されてしまいました。

 今、考えてみると、玄関を入ってすぐに拘り過ぎたようです。リビングの奥でも、階段下でも良かったのです。服を掛けれるようなちょっとしたスペースがあれば重宝したはずです。

 今は、リビングの奥に一年中、ハンガーにかかった上着がぶら下げられています・・・そこで興味があるのが、カリモク製のポールスタンドなのですが、ちょっと違うかなぁ?お洒落はお洒落なんですが・・・

天井に照明をつけない

2011-03-14 23:33:37 | Weblog
 天井に照明を設けると重心が上がってしまいます。できれば天井は光の反射板的に使い、プレーンにしておきたい。

 移動できるフロアスタンドを使い、家具の配置に合わせて融通が利くようにしておきます。家具と照明はセットで考えるといった方がいいかもしれません。

 ブラケット、フロアウタンド、ここぞという時のスポットライト、見えなくした低い位置の蛍光灯(間接光)などでまとめています。

 事務所の改装をした時、設計事務所とはいえオフィスのようにはしたくないと考えました。とにかく、天井には蛍光灯をつけないこと・・・。そこで吊棚の下に蛍光灯を仕込み、手元を照らし、灯りの重心を低くすることで必要な灯りを確保しました。

 前の事務所に比べて蛍光灯のワット数が5分の1くらいになり、余った分を心地よさのために白熱灯の照明に回しました。

 天井に何もついていないというのは、とても気持ちがいいものだと思います。


   伊礼智の住宅設計作法―小さな家で豊かに暮らす より抜粋
             編集/新建新聞社 発行/アース工房


   

蛍光灯と白熱灯

2011-03-13 22:36:18 | Weblog
 この前、何かのTVで「日本人の蛍光灯信仰」は、「戦時中の灯火管制から解放された日本人にとって、明るさ=平和の象徴だった。」「高度成長時代サラリーマンが仕事を家に持って帰っていたから会社と同じ灯りが必要だった。」という解説をしていました。

 言われるまで気が付きませんでしたが、欧米の人達は蛍光灯=仕事で使う灯りというイメージが強いようです。

 私の蛍光灯に対するイメージは、安価で明るいです。白熱等は、エネルギー効率が悪くて、電力を消費すると技術の授業で習ったように思います。

 最初は、蛍光灯に比べてなんだか暗いなぁ。貧乏くさいなぁ・・と思っていた白熱等ですが、今ではすっかりその逆の印象が強くなっています。

 日本人って、エコとか効率化という言葉に弱いですよね。

 

壁掛けパネル

2011-03-07 20:55:17 | Weblog
 写真って、結構、後から見返す機会が少ないと思いませんか?

昔は、手書きのコメント等を添えてオリジナルのアルバムとか作っていたのですが
デジタルになってしまうと、PCの中にしまわれ放しです。

確かに、PCがあればその場で簡単に見ることは出来るのですが・・・

そこで思い付いたのが、壁掛けタイプのパネルです。
もちろん前面開閉式で、いつでも中の写真の入れ替えが可能です。

ちょっと予算オーバーでしたが、思い切って購入しました。

寝室の前の壁に取り付けたので、朝晩眺めることができます。