片流れ

2008-01-30 23:42:56 | Weblog
 間取りが東西に長くなっているため、屋根は片流れか切妻になりますが、横長の切妻は昔の長屋のような感じがするので、屋根の形態は迷わず片流れに。コストダウンを狙った本に、「片流れがシンプルで、一番費用もかからない」という記事があったこともあり、全員一致で一歩前進しました。
 ただ、片流れといっても南側が高く北側が低くなる場合と南側が低く、北側が高くなる場合が考えられます。普通は、採光を得るために南向きが高くなるのが自然でしょう。でも私は、その逆の方が好みだったのです。

1.南側を高くすると、家が大きく見える。
  なるべく景観の中に溶け込んで、家が自己主張しないようなデザインが希望 
2.猫も杓子も南側からの採光ばかり言うので、天邪鬼に
  北側からの柔らかい光を利用して、落ち着いて、住みやすい空間を希望

坪単価

2008-01-28 00:30:59 | Weblog
 いよいよ案も煮詰まってきて、見積りを取る段階になってきました。単純に考えて、家が大きくなるほど家の坪単価(3.3平方メートル当りの価格)は安くなるはずです。大きくても小さくても、必要なもの(キッチンやトイレ、バスルーム他)は同じだからです。後は、手間賃と材料費だから・・・と考えていたのですが、家の坪単価を左右するのは、システムキッチンなどの設備費とのこと。家が大きくなると、やはりそれに見合った建具等を入れ、見栄えをよくしなければなりません。そうすると単純に大きい方が坪単価が安くなるとは限らないんだそうです。
 見栄えなどはあまり気にしないのですが、やはり広い部屋にはそれに見合った建具等を入れた方が、どうしてもその価値が増すといわれてしまうと、「それはそうだな!」と納得してしまいます。
 

洗面所

2008-01-27 23:44:20 | Weblog
 妻の長年の夢は、髪が洗える大きな洗面所。今まで私達の家には、洗面所がお風呂にしかなく(両親との同居で、お風呂が一階にあり、キッチンは別ですが私達は2階に住んでいました)、顔を洗ったり、歯を磨くのは主にキッチンの流しでした。妻は、結婚した当時からこれが不満でしたが、私はまったくそれに違和感を持ったことはありませんでした。結婚当時は、雑巾等を食事をするテーブルの上にそのまま置いたりして、よく叱られていました。
今でも油断すると、そうしてしまいますが・・・

屋根はガルバリウム鋼板

2008-01-18 22:47:52 | Weblog
 夏、涼しく過ごすためには、屋根になるべく熱容量の少ない材質を使うこと。熱容量が大きいと、夜太陽が沈んだ後もずっと熱が残ってしまいます。材料でいうならば、熱容量の大きい瓦より薄いカラーベスト、素材自体に放熱効果のあるガルバリウム鋼板がいいようです。 
 また、反射率の高い仕上材、色でいうなら黒より白、白よりもアルミのような色を使うと、熱エネルギーを逃がすことができ、効率的です。でも、あまりシルバー系の屋根は見ることがありません。屋根は、やっぱりズッシリといった感じの方が落ち着くのでしょうか?

こんなデーターがありました。
夏の日の相当外気温度(屋根表面温度に相当する温度)
 カラーベスト          65.5℃
 ガルバリウム鋼板 ブルー色   62.0℃
 ガルバリウム鋼板 シルバー色  55.0℃


やはり木の家

2008-01-16 21:23:04 | Weblog
 木材は多孔質なのでコンクリートの2倍から4倍音をよく吸収しますから、室内に使えば音の反響を抑えてくれます。さらに、木から発散される揮発性の成分、主にテルペンには精神安定作用があります。ラットの実験で、木の香りのもとでは睡眠時の脳波にアルファ波が20%から30%も増えたという結果もあるそうです。ログハウスや日本の田舎の古い木造家屋など、無垢の木がふんだんに使ってある家でぐっすり眠れたという経験はありませんか?あれは気のせいなどではなく、根拠のある現象なのです。
 木材とコンクリート、金属でつくった同じ大きさの箱の中でマウスに子供を産ませ、成長を比較した静岡大学農学部の行った有名な実験があります。外気温が30度の時はほとんど差がでませんが、25度になると、生まれてから10日目の子マウスの生存率は木製が約87%だったのに対し、金属製では約42%、コンクリート製ではなんと7%だったというんです。しかも木の箱以外では、親マウスによる子殺しが起きたそうで、床が冷たいので授乳期間が減ったことや、親のストレスが原因だと考えられます。

 やっぱり住むならエコ住宅  主婦と生活社 中島早苗著より

レッドウッド

2008-01-14 22:36:52 | Weblog
 最初のプランから外壁の一部にはウッドが用いられており、私たちもそれを「柔らかい感じ」と受け入れていました。どのような材が使われるかと言うと、「レッドウッド」という種類とのこと。素人の私達のはまったく分かりませんが、何となく響きがいい感じです。見本を見せて頂くと、名前の通り少し赤味を帯びていました。耐朽性が高く、住宅の外壁材、木製サッシ、ウッドデッキ材、ガーデン用の家具などに用いられているそうです。

暖簾(のれん)と衝立(ついたて)

2008-01-13 09:38:44 | Weblog
 開け放しの玄関に入ると、そこは土間で、土間はそのまま、家の奥に続いていて、台所などがあるのですが、玄関の土間から奥の土間に入るところに、暖簾(のれん)が掛けてありました。
 玄関の土間からは、そこから直接上がれる、店の間などと呼ばれ部屋があり、その部屋に上がるところも、建具が左右に引かれて開放され、上がり框(かまち)の上に衝立(ついたて)が立ててあります。
 暖簾の中も少しは見えるし、店の間は衝立ほどの仕切りでは丸見えですが、客としてこの家を訪れた人は、勝手に上がったりせず、玄関の土間で「こんにちは」などと声を出し、案内を乞うのが礼儀でした。声を聞きつけた家人が、暖簾か衝立のところに顔を出し、「どうぞ、どうぞ、お上がり下さい」というようなことになります。
 この暖簾や衝立は、空間を区切るという能力があるわけではないが、この家にきた人は、ここから奥は勝手に入らないで、一言、声をかけてください、というサインとしての区画なのです。

 納得の間取り 日本人の知恵袋  講談社 吉田桂二著より

 このように空間は連続しているが、そこに、見えないが何らかの区画があることを感じる、心のもち方として存在する、その区画のことを『結界』というそうです。日本人が知らず知らずのうちに守っている、お互いを尊重し合う「遠慮」という観念ですね。何もないところに、見えない線を引いてしまうなんて、なんと日本人らしいのでしょう。

子供部屋は引戸に

2008-01-11 23:19:24 | Weblog
 引戸は部屋を開放したり、簡単に仕切ったり、とても日本的な文化だとは思いませんか?暑い時は開放して風を通し、寒くなれば締め切って暖かさを逃がさないようにできます。人に見せたくないものがある時にも、ちょっと扉を閉めてしまえば、それらを隠してしまうこともできます。
 西洋風のドアは、通常は閉じていて、必要に応じて開くようにできています。それに対して引戸は、一度開けておけば、閉めるまでずーっと開けたままでいられます。やはり開放的ですよね。子供部屋の扉は絶対に引戸にするべきです。親がいつでも部屋の中に入れるような雰囲気をずっーと残しておきたいものです。いつでも入れるが、子供を信用して勝ってには子供部屋には入らないといった関係を保っていきたいですね。

クローゼット

2008-01-08 00:42:33 | Weblog
 ウォークインクローゼットは、絶対に欲しかった。
2階への階段は家の中央部にあり、階段を上がって右側(西)が私達の寝室、左側(東)が子供部屋という配置になっています。2階は、どの部屋の窓からも太陽の光が差し込むように、南北に細長く伸びています。そこで、クローゼットは寝室の奥へ・・・つまり寝室を横切って奥にクローゼットということに最初なっていたのですが、妻が突然、寝ている私を起こさずに朝は着替えがしたいと言い出しました。「そっかぁ!そんなことを気にしていたんだ。」と、今更ながら妻の新たな一面に接することができました。
 この話があり、先にクローゼットを横切って、寝室へ入る案に変更することにしました。こうすると、妻は朝早く起きる時もクローゼットに入って着替え、そのまま一階へ降りて行けます。考えてみると、クローゼットを手前に持って来ると私も家に帰ってきた時、すぐに着替えができ、動線がよりスムーズになります。また、子供たちに聞かれたくない話だって、この配置なら安心して寝室でできてしまいます。

家に帰りたい

2008-01-07 00:12:58 | Weblog
 お年寄りの「家に帰りたい」というのぞみは、たんに「自分の家というスペースに帰りたい」という意味ではないのか、とわたしはかねてより疑っている。日本語の「家」ということばは、誤解をまねきやすい。「家に帰りたい」という希望と、「家族といっしょに暮らしたい」という希望を取り違えるから、ややこしくなるのではないだろうか。

 おひとりさまの老後 上野千鶴子著より 

 考えさせられますね
一人では寂しいから息子、娘家族と一緒に住みたいという気持ちも少しはあるだろうが、それよりも自分が長年慣れ親しんだ家で過ごしたいと言うのがやはり本音なのかもしれません。家族が一緒に暮らせるようにと建て替えを計画しているのですが、自分勝手な考えなのかなぁ・・・