ロートアイアン( Wrought Iron )

2009-07-27 23:47:59 | Weblog
建築家の最初のプランでは、階段手摺はロートアイアンでした。う~~ん!それも悪くはないですが・・・
 周りの意見としては
 建築家は、いろいろな材質のものを取り入れたがります。見た目は良いかもしれませんが、結構値が張りますよ。そりゃあ腰壁にしてしまえば、値段はぐーんっと安く仕上げられます。
 そうかぁ、建築雑誌によくロートアイアンが使われているけど、やはりあれってかなりお金がかかるんだ。見た目は、綺麗だけどなぁ。
 でも折角だから、少しくらい高いだけなら良いものにしない?どのくらいの費用が必要なのかしら?
 でもね。僕、足元があまりスカスカしているの、あまり好きじゃないんだ。

階段

2009-07-23 23:54:05 | Weblog
 家のプランを考える時、頭をかなり悩まされたのが、玄関と階段の位置です。階段って、結構スペースを取るのです。階段や玄関は、家のほぼ真ん中に位置する方が、それに合わせて部屋の間取りが取り易くなります。階段を上がって、左右に部屋とすれば、一番ロスが少なくなります。階段を端の方に持ってくると、階段を上がってから奥の部屋に行くのに長い廊下が必要になります。
 写真は、私が建築関係の雑誌を見ていて、とても気に入ったものです。でも、これのどこがよく、どこを自分の家に取り入れたらよいかと聞かれると困ってしまいます。和風の感じがよいのか、壁の質感が良いのか、手摺の丸味?壁の曲線?吹き抜け?・・・さてさて『こんな感じ』というのを、建築家へどのように伝えたら良いのでしょうか?

廻り縁(まわりぶち)

2009-07-19 23:51:14 | Weblog
 床と壁、天井と壁など、異なる材料が直接接する部分は、どうしてもその境目にわずかな隙間が生じてしまいます。この部分を綺麗に納めるために、巾木(はばき)や廻り縁(まわりぶち)といった部材が用いられます。家の中を見回して見て下さい。壁の境目に、これらがない家は実は手抜きされているのかもしれませんよ。
 床と壁と境に用いられる巾木は、壁を保護するという役割もありますが、床と天井の境に用いられる廻り縁にはそういう役割がありませんので、逆にいうと無い方がスッキリ見える場合もあります。うちの天井は、この境目部分に10mmほどの溝が付けられています。溝をつけることで、壁のクロスと天井のクロスの見切りを行なっているのです。出来上がりを見ると何でもないようなことですが、通常の廻り縁がある場合と比べればその差は歴然です。
 これも建築家からの指示です。建築図面には、ここまでの詳細は書かれていませんので、何も指示がなければ巾木と同じ材質の廻り縁で仕上げられていたはずです。

えぇ、やり直し

2009-07-12 12:45:42 | Weblog
 勾配天井の下地も出来上がり、「やっぱり良いね」と見ていると、翌日に急に出来上がったばかりの天井の下地がすべてはがされていました。
 えぇ、どうしたの?どうしたの?
 話を伺うと、設計図にある建築家の指示と出来上がりが異なっていたのだそうです。素人目にはどこが間違っているのか判断も付かず、何だかもったいないような気もしますが・・・・
 建築家の意図は、図面の赤丸部分です。分かりますか?図面を良く見ると、僅か8cmくらいなのですが、天井と勾配天井の間に段差が設けられているのです。ただこの僅かがプロの技というか、この段差のおかげで仕上げの収まりがまったく違ってくるのです。棟梁にはやり直しという大変な作業になりましたが、やはり建築家に施工管理までお願いしていて良かったです。一見、同じように見えても、比較して見ると、その差は歴然です。
 

勾配天井

2009-07-11 12:45:34 | Weblog
天井の高さによって部屋の雰囲気がガラッと変ります。意識的に低くして部屋に安定感を増したり、高くすることにより部屋に開放感を与えます。また、通常は水平な天井に傾きを設けて、部屋に変化をもたせるのも面白いかもしれません。
屋根勾配に合わせて張った天井のことを勾配天井といいます。普段はあまり見ることのない天井ですが、だからこそ手を加えたいと考えました。今までの流れからして(プロと素人では見えるものが異なる)、建築士の方からは「あまりメリットがないかも?」と言われるのではないかと考えながら、「天井に勾配を付けるのはどうでしょうか?」と提案してみました。
予想に反して建築家からは「いいですね。考えて見ましょう。」との返答。自分でも「ちょっと懲りすぎかなぁ?シンプルな方が長く飽きが来なくてよいかなぁ?」と考えながらの提案でしたので、こちらもこれにはビックリ!というわけで、リビングには勾配天井を設けることにしました。