回遊性2

2007-12-30 10:09:22 | Weblog
 独立した正方形の和室ではなく、メインの部屋につながっ畳敷きの部屋をという提案に建築家が提案してくれた案は、私たちのイメージにピッタリでした。余分なものがそぎ落とされているのに、部屋自体の広がりは増して感じられます。
 西側の隣家からの視線を遮る納戸、庭に出られる縁、部屋の死角に設置された流し、トイレへ続く裏道?・・この案は最高ですね。行き詰まりがなく、家の中をくるっと回遊できるのです。この裏通りのようになっている廊下が良いですね。トイレや浴室も隠してくれるし、和室にお客様が見えられた時、そこを通っておもてなしの準備が行えます。

回遊性1

2007-12-29 10:08:21 | Weblog
 階段下を通ってキッチンと洗面所を結ぶ通路は、妻のお気に入りです。キッチンと洗面所が直線で結ばれているというのが妻の要望です。今回は直線ではないですが、その分物入れや作業机、洋服掛けのスペースが十分取れています。外からは見られることはなく、妻だけの家事室の出来上がりです。また、ここも脱衣所から玄関ホールへつながり、階段の周りをくるっと一周できるのです。
 間取りがすべて無駄なくつながりました。

吹き抜けがあると

2007-12-24 01:28:41 | Weblog
 吹き抜けはあまり好きではないと書いたのですが、吹き抜けがあると、吹き抜けに面した部屋はホールにしたいんですよね。二階のホールには吹き抜け側に机が造りつけられて、そこでみんながPCをしたり、本を読んだり、勉強しているんです。一階から「おーい!」と呼べば、二階のホールの窓が開き、そこから「はーい!」という声がすぐに返ってくるような空間ができると良いですね。
 吹き抜けは好きではないのに、ここでプランは「吹き抜けを使って、一階と二階の空間がつながったような家」という方向で動きだします。「やっぱり吹き抜けがあった方がいいか!」と、妙にここで納得する自分が居るのが不思議です。

シンメトリー

2007-12-22 00:14:09 | Weblog
 新聞の広告で、トヨタホームのシンセ・アヴェンティーノの一面広告を見て、「こんな家がいいよね。」というと、「シンメトリーだからね。」という回答が戻ってきました。シンメトリーねぇそういわれると、左右対称なものって綺麗だなぁ

 中村好文氏の「住宅巡礼」(新潮社)の中で取り上げられているルイス・カーンの「エシェリックハウス」もシンメトリーなんですよねぇ。
好き嫌いはあると思いますが、この壁面にウッドを使った建物もいいですよね。 

吹き抜け

2007-12-21 00:32:24 | Weblog
 素人には分からないのですが、私たちの要望は一階と二階の広さのバランスが悪いようです。簡単にいうと一階の要望の方が広いのですが、それを立体としてまとめようとすると問題があるようです。素人目には、簡単そうなんだけどなぁ~
 それで、どのプランにも吹き抜けが用意されています。ただ単に、吹き抜けを造りたいだけじゃないの~吹き抜けって、狭い空間を少し広く感じさせたり、部屋と部屋をつなげたり、採光のためという意識が私にはあります。そのため、それ以外で吹き抜けがあると、ちょっと「どうして?」と考えてしまいます。天井が高いと何となく頭の上がスカスカして、落ち着かないんだよなぁ~それに光熱費もかかりそうだしね。

小さな家

2007-12-20 01:40:12 | Weblog
設計者は、住まい手のもっている感性を引き出そうと努力します。何が好きで、何を気持ちいいと感じるか。それらが具体的な形となって家に現われます。ですから家にはその人らしさがでます。もともと建築家に立ててもらおうとする人は、何かしら自分のスタイルや好みを持っているものだと思いますが、それを「美しさ」と呼びましょうか。建築家はその美しさを見つけて、共感し、そして住まいに反映させるのです。

 大きな暮らしができる小さな家 永田昌民・杉本薫著

 実際、このようにできる建築家はある程度認められた一部の建築家だけなのではないでしょうか?こんな建築家が居たらすぐにでも会って、お話を伺いたいです。だって、食べていくためには、人の目を引くような建物を作って、周りから「あの建物は誰の設計?」となる必要があります。それに、何かに強いこだわりのある方でないと、逆に良い作品はできないでしょう。

 

家の構え

2007-12-17 01:03:21 | Weblog
 横内敏人氏のHPより

 店構えとか門構えという言葉がある。その基準となるのは、ひとつには建て主が求める家のイメージがあるが、一方でその土地の周辺の状況であったり、こちらから見た建て主の印象だったりする。それはまずあいまいな形容詞で表現される。
 例えば、慎ましやかな構えなのか、堂々とした構えなのか、厳格なのか気さくなのか、閉鎖的なのか開放的なのか、周囲に対して個性的なのか協調的なのかといった漠然とした印象付けに始まり、次第にボリュームの見せ方やその配置外構やアプローチの取り方、屋根の形やその材質、壁面と開口部の配置といったその家の具体的な外観イメージに及んでいく。それらを統合して「構え」といっているのだが、それを初期の段階でぼんやりと考えながら、平面計画に取り掛かる。

 私が求める家のイメージは、建物の壁がそのまま外構を兼ねたようなちょっと閉鎖的な感じで、建物があまり自分を主張していない(目立たない)ようなモノかなぁ?かなり抽象的ですねェ!建物の写真でも見せてもらえたら、これは好き、これは嫌いといえるんですけど・・・でも、写真の中から選んだ家は、私が言っている家のイメージとはまた違っているんですよね。
きっと

設計条件

2007-12-16 01:45:54 | Weblog
 例えば、設計条件として「居間での暮らしが外から見えないように」という条件が出されたとする。その条件を満足させるためには、垣根や塀で通行人の視線を遮る、居間の床を高くする、窓を道路側に明けない、居間を敷地の奥に設ける等々、何通りもの解決方法がある。詳細な違いまで含めれば、バリエーションは無限にあると言ってよい。そして居間の設計条件は「外から見えなくすること」以外に、「明るく」「陽が射す」「広さは○○くらい」「手持ちの家具が置けるように」など、数多く挙げられる。それらの要求条件に優先順位をつけ、すべての条件のバランスを考え、一つの建築形態を選ぶのである。

 目を養い手を練れ 宮脇檀住宅設計塾より

 私からの要望は、リビングを囲んだ中庭とその中庭を囲む塀が家全体のイメージに溶け込んでいるものだったのですが、今考えるとこれって「居間での暮らしが外から見えないように」ということだったようです。自分の考えをもっと分かりやすく相手に伝えられたらなぁ~

これに決まり!

2007-12-15 01:45:45 | Weblog
 この案を見せられて時は、「これに決まり!」と本当に思いましたね。今まで考えていた問題点がことごとく解決されていました。ただ人間は欲深いもので、この後また問題点が出てくるのですが・・・それはそれとして、この時点では、ネックになっていた玄関の問題点が完全にクリアーされました。
 引っ込んでいた玄関を、今度は逆に前面に突出させ、それを利用してプライベートな空間(中庭)を確保するといったものです。建築家のアイデアに感謝!感謝!です。階段も折り返しになり、その吹き抜けから玄関に向かって北側の柔らかい明かりが差し込みます。階段の下をくぐって、キッチンからサニタリーまで続いているのも気に入っています。横一線に並べられた畳の空間も想像していた以上の出来栄えです。

打開策

2007-12-14 01:50:36 | Weblog
 計画がなかなか思うように進みません。この頃は、「住まいの設計」の発売が、「えぇ、もう一ヶ月経ってしまったの!」と逆に計画の遅延をせかしているように感じられました。その「住まいの設計」を読んでいて、「これは使えないか!」と感じたのがこの間取りです。
 今まで母の部屋を6畳二間と考えていたのですが、実際はそのスペース確保が難しく、また二間を続けることによりある程度間取りが制限されていました。見てしまうと何でもないことかもしれませんが、先入観として和室は真四角というイメージを抱いていました。
「そうだ!この畳を横一線に並べたら・・結構、良いかもね
早速、建築家にこの写真をメールで送信しました。