納まりがよい-幅木と畳寄せ

2011-09-10 00:43:10 | Weblog
天井と壁面、壁面と床、開口部(窓やドアなど)と枠廻りなど
異なった部材がぶつかる部分を、どのように調和させるかが建築者が最も拘るところです。

そこは見た目だけではなく、コストや強度、施工も含めて技術者の腕の見せ所です。
見栄えも良く、きれいに仕上がっていることを
建築用語では、「納まりがよい」と言います。

ご自宅(洋間)の壁面と床の境目を見て下さい。
その接点の部分には、板状の物が当てられていませんか?

これは、「幅木」と呼ばれます。
幅木には、納まりをよくする以外にも
靴や掃除機がぶつかった時に
壁が壊れたり汚れたりするのを防ぐという役割もあります。

では、和室はどうなっているでしょうか?
和室は、柱を露出させた真壁構造になっていますので
幅木では、「納まりが悪い」ですね。

そこで用いられるのが、「畳寄せ」です。
柱と畳の間の隙間を埋めるように当てられた部材です。

可動?間仕切り本棚

2011-09-07 18:52:23 | Weblog
 本って、知らず知らずの内に溜まってしまいませんか?

 雑誌なら良いのですが、気に入って購入した本はやはりどこかに並べて置きたいものです。
 箱に入れて物置では可哀想ですし、まして処分する気にはなれません。

 写真は、棟梁に床材と同じ木で造って頂いた本棚です。

 実は、同じサイズのものを2個造ってもらいました。
 2個続けて並べても良いし、別々の部屋に1個ずつ置いても良いし、写真のように裏を合わせて両面から使用することも可能です。

 上板の幅は15cmですが、合わせると30cmになり、テレビ台とかへの応用も可能です。
 部屋の間仕切りとしても重宝します。

 何といっても
 下部の支えの部分が、転倒防止も兼ねて広くなっているのが良いでしょう。
 部材が床材と同じなので、どの部屋においても全く違和感がありません。
 


郵便ポスト

2011-09-05 06:00:42 | Weblog
 赤い郵便ポスト

 昭和から平成になって20年、昭和の時代のモノがとても懐かしく思えます。
 ヤフーのオークションを見ると、その本モノが出品されています。
 男は不思議とこういう価値がない?ようなものに心が揺さぶられるのですが
 妻には、まったく興味を持ってもらえません。

 家を持つと、何となくこういう小さなものに何か拘りたくなります。
 ちょっと個性をアピール?
 というのでしょうか、インターネットでかなり検索してみました。
 
 落ち着いたのは、レトロ調の銅製のポスト
 でもこれではどこにでもあるものなので
 棟梁にお願いして、玄関壁面に使用したレッドウッドを使って
 その台座を作って頂きました。

 残念だったのは、このポスト 正面の蓋が開きそうに見えるのですが、開かないタイプなのです。
 郵便物は、その蓋の下の部分から入れ
 取りだす時は、後部の蓋が開けられるようになっているのです。
 
 普通、配達に来た人は
 手前の蓋のような部分を開けようとしてしまいますよね。