スギ材の“源平”

2009-05-07 18:31:49 | Weblog
 木取り(製材)の仕方によって、板の表面に年輪が柾目や板目になって現れます。柾目と板目は、高校のときの技術の時間に習いますね。木の年輪に対して直角に挽いた面を柾目、年輪に接する方向に切るのが板目です。木目が山形や等高線形の不規則なものとなるのが板目で、柾目は木目がまっすぐな縦縞になります。つまり柾目を取るためには、高樹齢の大径木が必要となり、必然的に価格も高くなる訳です。
 スギ材の“源平”というのをご存知ですか?スギ材は、赤身(心材)の部分と白太(辺材)の色の差が激しく、心材の部分を使うと赤身と白太が混ざり合い、これを源氏の白と平家の赤をもじり「源平」と呼びます。
 建築家から要望のあった板目が揃っており、少し色合いがあるものとなると、杉の心材で柾目のものがピッタリです。しかし、柾目の心材となると価格もはるでしょうし、まとまった分が手に入るかどうか・・・・