開口部を考えるということは、外部と内部の関係を考えることです。関係をどうしたいかで、開口部の位置と大きさ、その機構が異なるはずです。
「リビングのソファから遠くの景色を見たい」「台所に立っている風が抜けていくように」「近所の目を気にせず、光を入れたい」「外と室内が一体となるようにしたい」など内と外を関係づけて考えて、必要なところ、必要な分だけ開口部にします。単に明るくなるからとか、壁があるから窓を付けよう(笑)なんて考えると、守ってくれる壁がなくなり、住まいの拠り所を失うことになりかねません。積極的な意味を見いだせない開口は設けない。開口部(窓)というのはそれくらいでちょうどいいと思います。
窓が多いことは決して「豊か」ではないのです。
(略)
景色を取り入れるならば、見たいものだけを切り取る。だから大きな窓もあれば小さな窓もある。風を入れたければ、土窓にして床をなめるような風が欲しいのか、高窓で天井付近の熱気を抜きたいと思うのか・・・など、主たる目的をはっきりさせて設計を組み立てていった方が心地よい空間ができあがると思うのです。
伊礼智の住宅設計作法 小さな家で豊かに暮らす より抜粋
よく南向きに大きな開口を取っているが、いつもカーテンを閉じっぱなしの部屋とか目にします。
不思議とこちらも開口部があると、その中を覗き込んでしまいます。窓を開けて外を見ると、隣の家の人と目が合ってしまうなんていうのは最悪ですね。
「リビングのソファから遠くの景色を見たい」「台所に立っている風が抜けていくように」「近所の目を気にせず、光を入れたい」「外と室内が一体となるようにしたい」など内と外を関係づけて考えて、必要なところ、必要な分だけ開口部にします。単に明るくなるからとか、壁があるから窓を付けよう(笑)なんて考えると、守ってくれる壁がなくなり、住まいの拠り所を失うことになりかねません。積極的な意味を見いだせない開口は設けない。開口部(窓)というのはそれくらいでちょうどいいと思います。
窓が多いことは決して「豊か」ではないのです。
(略)
景色を取り入れるならば、見たいものだけを切り取る。だから大きな窓もあれば小さな窓もある。風を入れたければ、土窓にして床をなめるような風が欲しいのか、高窓で天井付近の熱気を抜きたいと思うのか・・・など、主たる目的をはっきりさせて設計を組み立てていった方が心地よい空間ができあがると思うのです。
伊礼智の住宅設計作法 小さな家で豊かに暮らす より抜粋
よく南向きに大きな開口を取っているが、いつもカーテンを閉じっぱなしの部屋とか目にします。
不思議とこちらも開口部があると、その中を覗き込んでしまいます。窓を開けて外を見ると、隣の家の人と目が合ってしまうなんていうのは最悪ですね。