和様化

2011-12-27 00:33:06 | Weblog
 ギリシャにせよ中国にせよ、ひとつの形式を、もう一歩も変えられないところまで練りあげてゆくのがいわば建築の王道ですし、唐招提寺金堂はそのライン上にある。しかし、日本の建築はその後、いかに形をくずし、軽くし、固さを取り払うかを追及していった。ディテールの洗練をよしとした。それがつまり和様化に他なりません。

  日本の建築遺産12選 語りなおし日本建築史 磯崎新著

落ち葉拾い

2011-12-23 18:22:01 | Weblog
 庭には、夏の強い日差しを遮り、地表に陰をつくるが、冬には葉を落とし、暖かい太陽光線を部屋に導く落葉樹が良いと言われますが、この落ち葉拾いが思った以上にひと苦労です。

 拾っても拾っても翌日にはまた溜まっているのです。吹き溜まりとはよく言ったもので、落ち葉は毎日ちゃんと決まった場所に集まっています。

 皆さんどうやって対処しているのかと、「落ち葉拾い」で検索してみると、ミレーの「落穂拾い」が一緒にヒットしました。

 ミレーの絵は知っていますが、今更ながら「穂?」程度の知識しかなかった私は、その意味を知って、ちょっと感激してしまいました。絵の中で拾っているのは、収穫された後の麦の落穂・・・19世紀のフランスでは、収穫時に生活が貧窮している人のためにわざと落ち穂を残しておく風習があったそうです。

 だからあの絵は、のどかな田園風景などではなく、作業が終わった畑で日々の糧を得ようとしている貧しい農民の生活が描写されていたのです。名画と言われる絵には、やはりそれなりの理由があるのですね。

こんな玄関は?

2011-12-18 11:09:59 | Weblog
 モダンリビングに、「中庭のある家」というのが紹介されていました。

こういう玄関、数年前には雑誌に載っていませんでした。

ずっとコートハウスを考えていましたが、玄関がいつもネックとなり案がまとまりませんでした。
やはり玄関・・・立派な門までは要らないが、お客様を受け入れるところだとか、家の顔になるところだとか考えていると、玄関の位置やスペースが他の要望とうまく合致しないのです。

でもこのようにすると、好き嫌いはあるにしても私の要望もまとまっていたかも?と思います。

ペリカン万年筆

2011-12-03 23:22:07 | Weblog
 良い物の値がはるのは当然ですが、残念ながらその物がそれだけの価値があるかどうかは素人には分かりません。
目利きになるには、ひたすら本物だけを見続けることなどと言いますが
「ちょっと良いなぁ」と思えるものは、値段の桁がもう違っています。
「この差はいったい何なの?」と言った感じです。

 子供の頃、パーカーやモンブランのボールペンを集めては、毎日眺めていました。
子供が手にするくらいですから、値段は知れていると思いますが
あのエンブレムというか、日本製にはないフォルムには憧れていました。

 最近、パソコンばかりで、字を書く機会が少なくなったなぁと感じ
また、書くための道具にちょっと興味が湧いてきました。

 デパートの万年筆売り場を覗いたら、目にとまったのが「モンブランのトレド」というものでした。
同軸部分に彫刻が施されているのが特徴なのですが、そのために他の万年筆にない書き易い重量バランスが実現しているのです。
書き易いなぁ~値段は・・・・