土間

2010-12-23 00:28:31 | Weblog
土間は僕も大好きです。
多分、そこに人間の住まいの根源的な姿と気配が感じられるからでしょうね。
現実的には玄関が上がり框で仕切られている、せせこましい感じがあまり好きじゃないんです。
玄関を入ってすぐのところに上がり框が待ちかまえていると、つんのめるような気がする。
結局、おおらかでないのが好きじゃないんだろうと思う。

建築家と立てた「小さな家」より 鈴木紀慶著 世界文化社

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旗竿地に建てられた小さな家なのですが
土間を上手に使って、上手に空間がプランされていたので、つい購入してしまいました。
でもこの空間って、素人には図面からだけではまったく分かりません。
出来上がったのを見て、う~ん、なるほど!って感じますね。

最初の計画にあって、無くなったものに「土間」があります。
土間という空間が好きなのですが、そのどこが具体的に良いのか自分では言葉に出来ません。
そのため、その内にプランから消えて行ってしまいました。

土間は、嫁には嫌われます。
それは、やはり土足というイメージがあるので、外と内の区別ができないという点からです。
そういうのに無頓着?な私は、それがとても楽なのですが・・・・

収納その3 想い出の部屋

2010-12-19 10:24:07 | Weblog
 和室の奥に、納戸がプランされていたのですが、このプランにはグッときました。

 壁と同じ感じの建具で仕切られているので、通常は納戸の存在さえ分かりません。広さも2畳あるので、納戸ではなく、寝ようと思えば秘密部屋にもなります。役に立たなくても、男はこういうのに弱いですね。 

 中には、棟梁にお願いして、本棚も造り付けてもらいました。
とりあえずアルバムや思い入れのあるものをしまって、時々ここで一人で昔の良き思い出に浸ろうと考えています。

 換気用の窓も2ヶ所あり、閉塞感も緩和せれ、何時間でもこの中で過ごせます。

 

濡れ縁

2010-12-14 00:12:33 | Weblog
和室には、濡れ縁を設けました。
写真は、その濡れ縁から、イロハ紅葉の紅葉を眺めたところです。

昔の家には、必ず縁がありました。
今、考えると、昔の家は結構、敷居が低かったのですね。
庭から人が家の中に入って来て、そのまま縁で話し込むとか、お茶を飲むとか、普通に見られました。

家の中でもなく外でもないような曖昧な空間、それが「縁」でした。
それが、だんだん外周りの建具の内側に守られて、室内空間となり、その姿さえもあまり見なくなってきました。

今でも見られるのは、和室から庭を愉しむためのものではないでしょうか?
縁があると、和室から外を眺めた時も部屋の空間が広く感じられますし、そのまま靴を履かずに、外の空間に出ることもできます。

何より、私は木を組んで造られている濡れ縁に憧れていました。
でもこの濡れ縁、文字通り雨に濡れる構造であるため、手入れが大変で傷むのも早いようです。

一年に一回くらいは、塗装してあげないと

イロハ紅葉

2010-12-13 00:51:30 | Weblog
寒くなったなぁと思ったら、庭のイロハ紅葉が一瞬?の内に紅葉しました。

秋から冬にかけて、日が短くなり、気温も下がってくると、木は冬越しの準備を始めます。

「もう葉が必要ない」と判断すると、木は葉の葉柄の付根の部分に離層(りそう)というコルク層を形成し、葉と茎の間の養分の循環を遮ります。

この時、葉に残されていた糖分やデンプンから、アントシアン(アントシアニン)という赤い色素が形成されて、葉の色に変化が生じるそうです。

紅葉は、私達の目を愉しませてくれますが、その後の枯葉の掃除は、結構大変です。

筋交い(ナナメの関係)

2010-12-11 00:44:59 | Weblog
建築関係の本ではないのですが、ちょっと興味ある例え話がありましたのでご紹介します。
著者は、人生の教科書「家づくり」も書かれている藤原和博先生です。
反抗期って、そういことなのかと、すんなり理解できました。
もっと早くこの本に出会いたかったですね。

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親も「よくできたわねぇ」「えらい、えらい!」と褒めるだけではなくなってくる。
キミの「できること」以上に「やってほしいこと」が増えていくから、自然、「ダメじゃない、片付けなくちゃ」「壊したらダメでしょう」と「ダメだし」が増えていく。
学校でも同じようなことが起こる。

親と子の「タテの関係」は、絆が強いとはいえビミョーな関係だ。
友だちとのコミュニケーションは、「横の関係」で・・・
兄弟が「ナナメの関係」で癒し効果だ。

住宅だって、柱(タテの関係)と梁(ヨコの関係)だけでは、家は建たない。筋交い(ナナメの関係)どれほど入っているかが家の強さを決める。

 はじめて哲学する本  藤原 和博著 

イライラBOX

2010-12-09 00:08:34 | Weblog
収納で思い出したのが、イライラBOX

一つの引き出しの大きさが4cm弱四方の小さな、小さな収納です。
但し、引き出しはナラ材やウォールナット材など複数の材質で出来ており、それぞれの色合い少しずつ異なるので、見ているだけでも楽しい気分になります。

でも名前の通り、収納したものを何処に仕舞ったか、毎回、毎回、すべての引き出しを開けてしまうことになりますけど・・・

見せる収納家具

2010-12-08 01:02:31 | Weblog
 隠すばかりが収納ではありません。
 収納それ自体を、インテリアの見せ場にすることも、収納上手な部屋づくりのこつです。
 これには、「見せる収納家具」が役に立ちます。

 写真の和箪笥は、玄関を印象的に飾るインテリア・エレメントでありながら、引き出しには、鍵やハンカチ、ポケットティッシュ、診察券など、出掛けに持って出るものを、家族のメンバーごとに分けて入れています。

 また、季節ごとに和箪笥の上に飾るものもしまわれていれば、ここでも適所の法則が成り立ちます。

 40代からの住まいのリセット術 人生が変わる家、3つの法則 より抜粋
       水越美枝子著 NHK出版 生活人新書

  素敵に暮らす住まいの作り方   

収納その2

2010-12-06 22:28:46 | Weblog
 写真は、キッチンから脱衣所に向かう通路です。
 左側の引き違い戸が浴室・脱衣所で、右側がタオルや着替えを入れる壁面収納になっています。
 
 引き違い戸の大きさは、天井いっぱいまでの2m20cmです。
 規格外なので、ちょっと出費が大きかったですが、建具で部屋の雰囲気もガラッと変わってしまいます。
 雰囲気がスッキリして、収納物を見るときも一目で中が見渡せます。

 収納は、一見、奥行きがある方が、何でもしまえそうな気がしますが
 探す手間や取り出す時の事を考えると
 物によっては、開口部が広くて、奥行きの浅いものも便利です。

収納その1

2010-12-05 16:31:01 | Weblog
 最初のプランの時に、子供部屋に設けようとした収納が写真です。

 部屋の入り口が壁面の真ん中で、入口側の壁面裏の両側に収納があるものです。

 モデルハウスではじめて見た時に、一目見て気に入りました。気に入った点は、外から部屋の中を見た時に棚がまったく見えず、片付いてみえること。

 そして逆に部屋の中に入ると、天井までの壁面収納で、収納物が一ヶ所にものがまとめられ、探す時も一目で探せるからです。
 
 シンメトリーというのも惹かれたのですが、今回は幻に終わってしまいました。

収納率

2010-12-04 22:42:01 | Weblog
 収納率とは建物の延べ床面積に対して、どれだけの収納量があるかの割合=パーセントになります。

 きちんと決められた基準はなく、キッチンの吊り戸棚や洗面器の上部収納、トイレの収納などをすべて含めて収納率を算出する物件から、床面積内のクローゼットや押入れ、納戸のみで算出する物件まで、その算出法はさまざまです。

 たとえば、延べ床面積80㎡に対して収納率が8%の場合、収納スペースは6.4㎡、約4畳分になります。㎡で表すとわかりにくいので、㎡÷3.3×2で計算すると何畳分が出てきます。(2畳で1坪=3.3㎡)

     間取りでわかる『収納診断』  平岡さなえ  主婦の友社