屋根の葺き方

2009-05-03 12:33:58 | Weblog
屋根の材質は、最初の計画からガルバリウムに決めていました。一つには建物の外観をあまり目立つようにしたくなかったからです。できるだけシンプルなものにしたかったのです。また、屋根の重量がかなり建物の構造へ影響する点と、耐久性、費用対価も考えての選択です。
住宅展などに行くと、外壁にガルバリウムを使用したものがちょうど多く見られるようになった時期でした。最初は少し安っぽく感じていたのですが、そのメリットと加工のしやすさの説明を受けると、だんだんとそれが洗練されて見えてきて、これを利用しない手はないと思うようになりました。
屋根の葺き方は、最初片流れを考えていましたのであまり考えていなかったのですが、寄棟風になり少し調べてみました。するとガルバリウムだからと考えていた屋根の葺き方にも、ガルバリウムでもいろいろなやり方(横葺き・竪ハゼ葺き・瓦棒葺き・段葺き他)があることを知りました。早速、建築士の方に相談すると、「少し費用が増しますが良いですか?」との返答でした。
ガルバリウム鋼板とは、アルミと亜鉛で鉄をも守ることにより生まれた鋼板のことで耐食性、耐久性に優れています。亜鉛メッキ鋼板(通称トタン板)に比べると、3~6倍以上の耐久力があるそうです。軽いこと、加工がし易いこと、タテハゼ葺きにすると、かなりゆるい勾配でも使えるので、建物のデザイン巾を広げます。欠点は、鋼板なので熱を通しやすく、そのままでは雨音がうるさいことです。そこで建築士の方が提案して下さったのが、ガルバリウム鋼板の裏側に断熱材を最初から敷きこんである「ガルバ断熱ルーフ」でした。これにより断熱と遮音が両方が維持できます。
 そしてこれを「段葺き」にしてもらうことにしました。少し予算を超えてしまいましたが、永い間建物を守ってくれる屋根ですし、やはり見栄えが全然違うのでこれに決めました。