アジア批評。

アジアのエンタテイメント全般(映画・音楽等)の紹介とツッコミ。

桃姐

2011-10-27 02:31:59 | くれい(映画)
TIFFCOMにて。

アン・ホイ、近年のフィルモグラフィ、
個人的には『生きていく日々』>>>『夜と霧』>『愛に関するすべてのこと』。

そのため、英語タイトル“A Simple Life”が示すように、
豪華キャストで『生きていく日々』を撮ったようなテイストの本作はかなり好感触。
鉄板すぎる主演女優賞のほか、来年の金像奨ではどこまで独占するか?
その前に、大阪か。。。

基本、悪人が出てこないのだが、
(和田)裕美演じるホームに慰問にくるアイドルの描写がリアルすぎて怖っ。


Go!上海ラブストーリー

2011-10-26 02:06:50 | くれい(映画)
という、なんだかよくわからん邦題(Go Lala Go!→『上司に恋する女』から?)
付いてても、チャン・イーバイの出世作「將愛情進行到底」の続編。

このドラマがどれだけスゴかったかは、『夜の上海』のパンフにちょいと書いたのだが、
とにかく楊錚(リー・ヤーポン)と文慧(シュー・ジンレイ)の十数年後が描かれるという、
たまらん人にはたまらん話。
しかも、3パターンをオムニバス形式に描く、かなり実験的なラブストーリー。

とはいえ、ドラマの名シーンを再現するわ、キーパーソンでチャップマン・トー出るわ、
延々と流れる主題歌は、フェイ・ウォン(旦那繋がり)とイーソン・チャン(『秘岸』繋がり)のデュエットと、ヒルズ行ってる場合じゃないなと。
木曜の上映、時間あるなら行くべきかと。


あの頃、君を追いかけた

2011-10-21 04:12:47 | くれい(映画)
明後日のtiff前に見ておいて、本当に良かった。

『波数』のような冒頭やら、
『猟奇』のような気になるシーンが続いてはいたが、
それがあのラストシーンで一気に爆発。
中途半端なキャラの描き方も、途中のグダ感も、
すべて帳消しにしてしまう破壊力。
今年…いや映画史に残る名シーンでしょ、これは‼

ちなみに、0:20~の旺角百老匯は7割程度の入っていた観客が拍手と大歓声。
ガン泣きしたまま、深夜2:30~UA朗豪坊の子夜場に行こうと思ってしまったほど。
果たして、この現象がtiffでも起こるのか?