陶芸工房 朝

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あれから1年

2016年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム
 
 
 2001. 9.11、あの日、ボストンから帰ったばかりの姪と一緒に、テレビの前に釘づけになってテロの報道を見つめた。姪はアメリカに残してきた友人知人たちの安否を自分のこ...
 


 GOOブログからメールがとどいた。

「1年前に書いた自分の記事に感想を書きませんか?」 とある。

後藤さんがISに殺害された日のブログだ。

 あれから1年がたった。1年たっても事態は一向に改善されるようすがない。それどころか憎悪はジワジワと伝染病のように世界中に広がって何人の若い命が散っていったことだろうか。

 昨年、東南アジアを旅して驚いたことは、アジアの国々の目覚ましい発展ぶりだった。10年前にウンカのように街を走っていたオートバイや自転車が自動車に代わり、若者はみんな携帯電話をもって何やら忙しげに走っている。英語を話す若者も確実にふえた。パソコンとわずかな英語が話せれば外国人を相手に商売もできる。アジアの国々も確実に変わりつつあると思った。

 しかし、チャンスと同時に欲望も増大していく。世界の貧富の格差はますます顕在化されていくにちがいない。そんな世界の中で、仏の国といわれたアジアの人々の穏やかな笑顔は変わることなく続くだろうか。それよりなにより、人類から「戦争」という戦いを取り除くことはできるのだろうか。      

 「しあわせという構図の難しさ」をつくずくと思う。