ひと雨降ったと思ったら、まるで一番のりを競い合っているみたいに、花々が一斉に咲き始めました。
コブシシ(拳)、 一晩で満開です。
蕾が「こぶし」に似ているのでこの名前がついたのだそうですが、拳というより開いた子どもの手のひらみたいです。
イカリソウ(錨草)。 前から見ると錨というより十字架みたいですが、横からだと舟の錨のような形をしています。
毎年おなじみのわが家のヒトリシズカ(一人静)です。去年までの株が消滅してしまい、今年はとんでもないところから株がでてきました。
ショウジョウバカマ(猩々袴)です。 猩々とは猿の一種ですが、花が猿の顔に似ているところからこの名前がついたとか。
セントウソウ(先頭草)。小さな白い花をつける雑草ですが春が来るとけなげにも先を競うように咲きます。だから「先頭草」というのでしょう。
おなじみのバイモユリ(貝母百合) です。
これも今が満開です。
これは、おまけ。何の花か判りますか?
去年失敗したキヌサヤが、今年は 立派に成長しました。収穫が期待できそう・・・・。
寒い冬が終わって春が来ると、このあたりの自然が急に華やぎ始めます。ここに暮らすことの幸せを感じる時です。(写真はクリックすると拡大します)
チョウジというと「丁子」を思い起こす方もあるかもしれませんが、ここでご紹介するのは「セキヤノアキチョウジ」です。別に「アキチョウジ」という山野草もあります。
今、庭に真っ盛りのこの写真が「セキヤノアキチョウジ」。こうしてみるととても美しいのですが、一年に数日のこの季節以外は、かなり長く雑草状態です。
よくみると、花の一つ一つが丁子(クローブ)の形と似ているので、チョウジというのかな、とも思われます。
「丁子」は、「クローブ」の花蕾を乾燥させた香辛料で、 インドネシア(モルッカ群島)が原産です。ちなみに世界の三大香料というのは、ペッパー・グローブ・ナツメグです。 正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子があるとのことで、 生薬としての花蕾を丁子(ちょうじ)または丁香(ちょうこう)といい、芳香健胃剤として使われました。
このセキヤノアキチョウジは、伊豆の万籟植物園からきたものですが、ちょっとした山(竜爪山)にいくと、ごく普通に咲いています。とても丈夫でよくふえます。
追記 ただ今パソコンの調子が悪く時々故障します。記事がない時はパソコンが故障しているかもしれないと思ってください。メールの送受信にも失礼があるかもしれませんが、悪しからずご承知おきください。
東海地方に豪雨注意報が出て、豊橋では大洪水が起こった。ここのところおかしな天候が続いている。夏休みの最後だというのに、何だか晩秋のようだ。
雨上がりの庭に出てみたら、キンカンの木が、衣で覆われているみたいに白い。
よく見ると、
それは、木のてっぺんまで這い上がった蔦の先に咲いている、白い小さな花の塊だった。
誰かが植えたわけでもないのに、自然に降ってきたみたいだ。
一見して「天の羽衣」みたいだナ、と思った。ひょっとすると「ハゴロモソウ」って言うかもしれない。調べてみたがそんな花はなかった。じゃあ、もしかして天から降りてきた「天使・テンシ草」、そんなのもない。
仙人の、白い髭や白い衣を思っての命名だろうか。
白い小さ花をブーケのように結んで、蔦を掛け花に活けた。
夏休みの子供たちの作品の窯焚きもおわった。二学期が始まる。
*写真はクリックすると拡大します。