どうぞ安らかに

平成29年1月16日、露の雅ちゃんが35歳という若さで生涯をとじました。

確かおととし「あくびの稽古」という噺をお稽古にきてくれて、すごく人柄のいいこやなと思いました。
そのあと「子ほめ」のお稽古にもきてくれました。

落語の中の煙草を吸うしぐさがあまりにもぎこちなかったので細かく教えたことを覚えています。
すると何日かして僕が繁昌亭の出番のときに楽屋にきてうれしそうに「キセル買ってきました！」と見せてくれました。

若手噺家グランプリで予選を通過した時もすごくうれしそうな声で電話してくれました。

不器用なとてもいいこでした。

右喬お兄さんと

今日は笑福亭右喬兄さんとご一緒させていただきました。
本当は「壺算」をネタだししていたそうですが、（確かにちらしにはそうなってました。）
急きょネタを変更されて「へっつい盗人」をされてました。

私は「かぜうどん」。
6歳くらいの男の子に帰り際「一番おもしろかたー」と言われてテンションあがりました。
子供さんはうどん食べるしぐさ好きやもんね。

１月１８日(水)「弱法師」やります。

いよいよ日が迫ってまいりました。
平成17年10月27日(木)国立文楽劇場でうちの師匠が最後に高座にかけた噺「弱法師」。
その日は米朝・吉朝の会で本当はうちの師匠は「弱法師」と「ふぐ鍋」の二席をする予定でしたがとてもそういう状況では
なかったので結局、「弱法師」一席だけになりました。(代演が当時の雀松おにいさん、確か「片棒」をしてはりました。)

あの状況で一席務めるだけでも並大抵の精神力ではありません。
しかもすごい迫力の「弱法師」で、師匠のプロ根性というか、芸人魂というか、弟子に対して「おまえら見とけよ」というものを感じました。
私の生でみた落語の中でも最高峰です。
その日の録音はCDにもなってますが残念ながら生でないとあの気迫とか凄まじさは伝わってきません。

あの日師匠は本当は「弱法師」と「ふぐ鍋」の2席したかったんです。でも1席しかできなかったので悔しかったと思います。
今回はそういう意味も込めまして、米朝・吉朝の会と同じ演目にしました。
佐ん吉さんはあの日もトップで「道具屋」をやっていたので(しっかり覚えてます)同じネタをお願いしました。
きっとその成長ぶりに師匠も目を細めるでしょう。
よね吉さんは米朝師匠の代わりに「たぬさい」を。ちょっとよね吉さんには荷が重いですが・・・
「たぬさい」という１２分くらいの話をよね吉さんがどれくらい長くしゃべるのか見ものです。
そしてわたくしあさ吉は「弱法師」「ふぐ鍋」の2席。
ご来場お待ちしております。

ブログをご覧のみなさま、メールでのご予約承ります。
お名前と人数だけで大丈夫です。
メールはこちらのアドレスまで➡　asakichik@goo.jp

～桂あさ吉の会～
2017年　1月18日(水) 午後7時開演　午後6時30分開場
天満天神繁昌亭　(大阪市北区天神橋2-1-34）最寄駅：地下鉄堺筋線「南森町」4B出口
前売り2500円　当日3000円(全席指定)
チケットぴあ　tel:0570-02-9999/Pコ-ド597-700
t.pia.jp(ぴあ店頭、サークルKサンクス、セブンイレブン）
天満天神繁昌亭チケット窓口（窓口販売のみ)/11時～20時)
お問合せ：天満天神繁昌亭　tel.06-6352-4874

番組：「弱法師」「ふぐ鍋」桂あさ吉　
　　　「たぬさい」桂よね吉
　　　「道具屋」桂佐ん吉