浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

進まぬ合意の実現

2005年12月14日 | Weblog
 イスラエル政府は、先月アメリカのライス国務長官と「カルテット(国連、EU、ロシア、英国)」の仲介でパレスチナ自治政府とサインした合意文書の実行を、パレスチナ武装組織によるイスラエルに対する攻撃が再開されたことを理由に、延期し続けています。
 特に、西岸とガザを結ぶバスの運行は、パレスチナ住民が長年待たされてきたことで、希望が高まっていました。しかしながら、イスラエル政府はいっこうに再開に向けた話し合いをする気配を示していません。
 業を煮やしたアメリカとカルテットはこのところ、イスラエルに対して合意の実現を早期に図るよう強く求めています。

最新の画像もっと見る