浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

28、29日のパレスチナ

2004年11月30日 | Weblog
・ガザのパレスチナ武装勢力が使っていたトンネルに入っていたイスラエル軍兵士2人がトンネルの崩落により閉じ込められ、1人が死亡、もう1人が負傷しました。
・パレスチナ武装グループが29日、ガザ地区のシデロットなど数ヶ所の入植地にロケット砲を撃ち込みました。イスラエル側の発表によると、被害は軽微とのことです。
・28日夜、ガザ地区のラファでイスラエル軍に銃撃された少年が29日、息を引き取りました。
・イスラエルの獄中にあり、議長選で国際的な注目を浴びた、マルワン・バルグーティ氏が29日、来年こそは(イスラエルの)軍事占領を終わらせねばならないとの声明を出しました。声明の内容やその意図についての詳細な情報はありません。
・29日朝、イ軍は西岸地区で6人のパレスチナ人を連行しました。6人の行き先については、親族もまだ知らされていません。
・昨日お伝えしたように、ムスタファ・バルグーティ氏が29日、正式に議長戦出馬を表明しました。
・イスラエル軍は29日、ラマラ市郊外の2つの村から4人の住民を連行しました。このケースも親族に連行理由や収容先は知らされていません。
・アッバースPLO議長、クレイ首相、ファトゥーフ自治評議会議長の3人は、エジプト政府との会談を終えてカイロを発ち、パレスチナに向かいました。
・イ軍は29日、ベルサレム市近郊のベイトサフールへの侵略を終え、撤退しました。3人の高齢者が連行されたとのことです。
・西岸地区のハマースの指導者ハッサン・ユーセフ師は29日、イスラエルが停戦するのであれば、ハマースも停戦を考慮すると述べました。
・パレスチナ自治政府は29日、報道機関に反イスラエル報道を控えるよう命令を出しました。これは、故アラファト氏も時折り行なったことですが、民主化に逆行する動きです。ただ、“アッバース政権”がイスラエルとの対話に乗り気の証と取れます。
・アッバース議長は29日カイロで、ヨルダンが中東和平の進展への協力を申し出たと記者団に語りました。ただ、別にこれは目新しいことではありません。


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