浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

アッバース大統領来日

2005年05月16日 | Weblog
 アッバース大統領が15日、来日しました。パレスチナ自治政府の議長(現在は大統領)としては、2000年の故アラファト議長以来の事となります。
 アラファト氏が1982年に初来日した時のマスコミの騒ぎぶりがウソのようで、TVニュースで私の目に付いたのは、NHKだけでした。それも、「単独会見」した割には、ホンのひと言を紹介するに留まっていました。
 日本政府のパレスチナ問題への取り組みをマスコミは時折り批判しますが、マスコミの取り上げ方にも相当問題があるのではないでしょうか。
 政府は当初、アッバース氏と同時にイスラエルのシャロン首相も招聘し、「中東外交」を展開しようとしたようですが、どうやらシャロン氏に相手にされなかったようで、外務省はシャロン氏を6月に招待しようとイスラエルに対して強く働きかけています。

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