浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

パレスチナの公務員に給与支給

2007年07月05日 | Weblog
 パレスチナが西岸とガザに事実上の分断をされた中、パレスチナ自治政府のアッバース大統領は1日、「非常事態内閣」を任命したが、その3日後の4日、公務員約13万人に対し、17か月ぶりに満額の月給を支給した。

 これは、昨年1月、ハマースが評議会(国会に相当)選挙で大勝したことに伴い、イスラエルが代替徴収した税金のパレスチナ側への送金を止めてしまったことにより起きた、給与不払いに終止符を打つもので、西岸地区各都市にある銀行の前には、給与を引き出そうとする人たちの長い行列ができた。

 ただ、約3万人いるとみられるハマース系の職員に対しては、依然として給与は支払われず、アッバース大統領率いるファタハとハマースの確執はさらに深まった。


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