
学習院大学②。東松山の大学まで行ったりするのに徒歩圏内のこれまで学習院に来なかったのはやっぱりちょっとやんごとなくて入りにくい気がしていたからかな。
北一号館の次の前川建築は図書館。1963年竣工。学習院は本当に緑が多いです。

窓周りの基本デザインは北1号館を踏襲していますが、コーナーがRになっていて柔らかい印象。

打ち放しコンクリートの仕上げは先日の埼玉会館小ホールと同じ。これは大きなパネルをバーンと張るのと比べるとけっこうめんどくさそうです。
上から複数回の塗装を施されているので杉の木目はほとんど見えなくなっていました。
最後の前川建築は南2号館。かつては北1号館と南2号館の間に中央教室と学部棟があってその4つで統一感のある前川空間を構成していました。今はバラバラの断片です。

吹き抜けている部分にはエレベーターが設置されていました。後付け?

屋上の給水塔がいい味出してます。


各階ベランダ、ピロティの天井とも同じ水色で塗られていました。落成時は何色だったのか気になります。

ということで学習院大学の前川建築3つを見てきました。どれもコンクリート打ち放しに後年塗装をされたものでした。
南2号館の上部の写真は向かい側に建つ南6号館の外階段を登って踊り場から撮影したのですが、この南6号館の外壁が前川建築の特徴の一つである打ち込みタイルでした。
前川建築の隣の建物に打ち込みタイルを使うことで何か前川への敬意を表したのかなど、いろいろ想像しますが、「その他」の校舎に関しては見られる情報も少ないんですよね。
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