地形図で小倉市中心部周辺を見ると、小倉城が小倉湾に突き出た細い岬の先端に位置する海城だったことがわかります。

①小倉にある磯崎新の1970年代の代表作2点を見てきました。まずは北九州市立中央図書館。
小倉城の南にある中央図書館に向かう階段状の場所は、手前側が濠で図書館の建っているところが高台の武家屋敷跡です。
建物全体は2本のかまぼこ型チューブが折り曲げられている形なのですが、目の前にそれがあると大きすぎて自分がどのような場所にいるのか分からなくなります。

②南側のチューブB(と勝手に名付けました)は現在は文学館として使われています。コンクリートを覆う蔦はわざと這わせているのか手入れがおいつかないのか。

③チューブAの中央図書館メイン部分へ。かまぼこ状の半円はPCコンクリート。奥に行くにつれて床が少しづつ高くなります。

④チューブAの外側のガラスの通路から、先ほど登って来た階段やその向こうの小倉城天守、その奥のリバーウォークが見えます。なんと雑多な風景!

⑤チューブAの外側。

⑥建物から出て東からの眺め。チューブAとBの末端が並んでいます。こちらから見ると全体が4層+ドームの高さと分かります。

⑥濠跡に面して立地。

⑦チューブAの西側は北九州市立こども図書館。チューブが180度向きを変える最後の部分です。カーブ内側にPCのヴォールトが集中しています。この建物の見せ場です。

⑧外から見るチューブAのカーブ部分。

⑨チューブBの末端には磯崎新デザインのステンドグラス。
磯崎新の業績は1970年代後半まではほとんどが生まれ故郷の大分と福岡に限定されています。
北九州中央図書館と、北九州市立美術館を1970年代半ばに発表した後から設計依頼が日本全国から海外に広がりました。出世作と言って間違いないと思います。
ブログではザハ・ハディドの国立競技場案に否定的な発言をする建築界の重鎮として初登場しますが、その後、群馬県立近代美術館や水戸芸術館を紹介しています。

⑩文学館内部。2階を見学するには入館料が必要ですが1階でステンドグラスを見るだけなら無料です。

GoogleMapの俯瞰図とどの場所からどの方向で写真を撮ったのかの記録です。
つづいては北九州市立美術館。

小倉中心部からバスで20分ほど。今回は時間節約のためにリバーウォーク前からタクシーで行きました。どんどん坂を上って行き、最終的には100mほど登ります。
美術館の建物の真下のバス停付近でタクシーを降りたので最初に撮った写真はこんな感じに。
最初に感じるのが2年前に高崎で見た群馬県立近代美術館との類似性。正方形の連続でできた正方形の額縁と正方形の窓というフロントデザインはまったく同じです。

ここから建物から離れて全体の形を見ます。なんと言っても中空に突き出す灰色の2本の四角い筒の主張が強い。

市民には「丘の上の双眼鏡」という愛称で親しまれているそうですが、双眼鏡というよりガンタンクを連想しました。
四角い筒1本の大きさはほぼ12m。このサイズも群馬県立近代美術館の基本キューブとまったく同じです。長さは75mほど。

横に200台ほど停められそうな駐車場がありますが、なぜかこの前庭部分にも少しだけ駐車スペースがあって美観を損ねています。
こうして見ると筒以外の基礎部分でも12m×12mの立方体を連続させて建物を構成するという群馬県立近代美術館での試みをある程度踏襲しているようです。

2本の筒の間を通るエスカレーターで上部へ。振り返ると遠くに水平線迄見通せます。

中に入ると中央の階段を挟んで頭の上に日本の筒が続きます。

奥のガラスの向こうに緑が見えるので開放的な感じがします。

踊り場から入り口方向。こちらも外で見た景色がそのまま見えます。上に見えているシルエットはヤノベケンジの作品。

ここが筒の先端部分。入り口のあるフロアでメインの企画展が行われて、その上の2本の筒の中でサブの企画展と常設展が展示されていました。

2本の筒越しに見る風景。今気づきましたが、さきほどの中央図書館は2本のチューブでできていました。そして美術館が2本の筒です。何か関連ある?

ロビー部分を斜めから見たところ。階段部分や中2階の渡り廊下は筒の下にぶら下げられています。
帰りはバスで小倉まで20分ほど。市街地からのアクセスは悪くなりますが海を見通せる山の上に作るということが大事だったんだと理解しました。

①小倉にある磯崎新の1970年代の代表作2点を見てきました。まずは北九州市立中央図書館。
小倉城の南にある中央図書館に向かう階段状の場所は、手前側が濠で図書館の建っているところが高台の武家屋敷跡です。
建物全体は2本のかまぼこ型チューブが折り曲げられている形なのですが、目の前にそれがあると大きすぎて自分がどのような場所にいるのか分からなくなります。

②南側のチューブB(と勝手に名付けました)は現在は文学館として使われています。コンクリートを覆う蔦はわざと這わせているのか手入れがおいつかないのか。

③チューブAの中央図書館メイン部分へ。かまぼこ状の半円はPCコンクリート。奥に行くにつれて床が少しづつ高くなります。

④チューブAの外側のガラスの通路から、先ほど登って来た階段やその向こうの小倉城天守、その奥のリバーウォークが見えます。なんと雑多な風景!

⑤チューブAの外側。

⑥建物から出て東からの眺め。チューブAとBの末端が並んでいます。こちらから見ると全体が4層+ドームの高さと分かります。

⑥濠跡に面して立地。

⑦チューブAの西側は北九州市立こども図書館。チューブが180度向きを変える最後の部分です。カーブ内側にPCのヴォールトが集中しています。この建物の見せ場です。

⑧外から見るチューブAのカーブ部分。

⑨チューブBの末端には磯崎新デザインのステンドグラス。
磯崎新の業績は1970年代後半まではほとんどが生まれ故郷の大分と福岡に限定されています。
北九州中央図書館と、北九州市立美術館を1970年代半ばに発表した後から設計依頼が日本全国から海外に広がりました。出世作と言って間違いないと思います。
ブログではザハ・ハディドの国立競技場案に否定的な発言をする建築界の重鎮として初登場しますが、その後、群馬県立近代美術館や水戸芸術館を紹介しています。

⑩文学館内部。2階を見学するには入館料が必要ですが1階でステンドグラスを見るだけなら無料です。

GoogleMapの俯瞰図とどの場所からどの方向で写真を撮ったのかの記録です。
つづいては北九州市立美術館。

小倉中心部からバスで20分ほど。今回は時間節約のためにリバーウォーク前からタクシーで行きました。どんどん坂を上って行き、最終的には100mほど登ります。
美術館の建物の真下のバス停付近でタクシーを降りたので最初に撮った写真はこんな感じに。
最初に感じるのが2年前に高崎で見た群馬県立近代美術館との類似性。正方形の連続でできた正方形の額縁と正方形の窓というフロントデザインはまったく同じです。

ここから建物から離れて全体の形を見ます。なんと言っても中空に突き出す灰色の2本の四角い筒の主張が強い。

市民には「丘の上の双眼鏡」という愛称で親しまれているそうですが、双眼鏡というよりガンタンクを連想しました。
四角い筒1本の大きさはほぼ12m。このサイズも群馬県立近代美術館の基本キューブとまったく同じです。長さは75mほど。

横に200台ほど停められそうな駐車場がありますが、なぜかこの前庭部分にも少しだけ駐車スペースがあって美観を損ねています。
こうして見ると筒以外の基礎部分でも12m×12mの立方体を連続させて建物を構成するという群馬県立近代美術館での試みをある程度踏襲しているようです。

2本の筒の間を通るエスカレーターで上部へ。振り返ると遠くに水平線迄見通せます。

中に入ると中央の階段を挟んで頭の上に日本の筒が続きます。

奥のガラスの向こうに緑が見えるので開放的な感じがします。

踊り場から入り口方向。こちらも外で見た景色がそのまま見えます。上に見えているシルエットはヤノベケンジの作品。

ここが筒の先端部分。入り口のあるフロアでメインの企画展が行われて、その上の2本の筒の中でサブの企画展と常設展が展示されていました。

2本の筒越しに見る風景。今気づきましたが、さきほどの中央図書館は2本のチューブでできていました。そして美術館が2本の筒です。何か関連ある?

ロビー部分を斜めから見たところ。階段部分や中2階の渡り廊下は筒の下にぶら下げられています。
帰りはバスで小倉まで20分ほど。市街地からのアクセスは悪くなりますが海を見通せる山の上に作るということが大事だったんだと理解しました。
トニーが建築関連の雑誌をよく見ています。
その時間がRさんの休憩時間になります。
トニーも建築好きなの?いい趣味です。