
博多で一番楽しみにしていたのがこれ、アクロス福岡。福岡のランドマークとなることを目指して1995年に旧福岡県庁跡地に建てられた官民複合施設ビル。
今までもたくさんの緑化ビルを見て来ましたが、その中でも飛び抜けて緑化の度合いが半端ない。「アクロス山」のニックネームがありますが麓の公園から見るとまさに山そのものです。

博多祇園から橋を3つ渡って中州を横断した先に見えるのが東から見たアクロス。片側が斜行したビルのルーフトップ部が全て緑化されています。
この緑化部分を屋上まで登ることができるのは聞いていましたが、朝イチで14階分の階段は避けたかったのでまずは内側からの潜入を試みます。

もじゃもじゃの内部は美しいアトリウムでした。最初の写真で見えている半円形の断面を持ったガラスの筒が上層から地上までを貫いて光を落としています。

奥まで進んで振り返ると斜行部分とその向こうに緑が見えました。アトリウムは地下まで続いています。かっこいい! 設計はエミリオ・アンバースと日本設計。

アクロスの中に大小3つのホールがありますが一番大きいのが福岡シンフォニーホール。九州交響楽団の本拠地です。写真を見るとシューボックス型の、美しい木のホール。

エレベーターで9階へ。各フロアで緑化部分に繋がっているドアがありますが施錠されていてます。エレベーターで上がって、アクロス山を下山するというのは無理でした。
後で分かりましたがアクロス山の外階段は非常時に外から避難できる通路としての役割も持っていました。植物と水を含んだ人工土が延焼を防止するそうです。

諦めて地上に戻りここから階段を上り始めます。幸か不幸か緊急事態宣言下で14回の展望台には上がれないので行けるところまで行ってみます。

アクロス山へようこそ。

朝日を浴びる登山道。120種、5万本の植物はプランタゴ・田瀬理夫氏の立てた計画によって植栽され25年かけて立派な山林に育ちました。

ちなみにこちらが1995年開館当時のアクロス山です(新建築1995年10月号より)。開館当初は樹が少ないという声もあったそうですが長期を見据えて苗木からしっかり育ててきました。
この写真を見ると現在の豊島区役所の植栽を思い出しますがあれはどのくらいの森を育てる計画なのか気になります。

9階まで上りました。階段は単調な往復ではなく木々の間を眺めながら登って行くように作られていて本当の登山に近い感覚です。

先も長いのでこの景色を見て下山することにしました。正面が、福岡県済生会福岡総合病院。右が福岡県庁。

地上に戻りました。福岡県庁側の眺めです。ビルの向こうへ回り込んで植栽の見えない四角いビルの写真も撮っておくべきだった。

目の前の天神中央公園にはここにあった旧福岡県庁のエントランス部分の柱が残されていました。
糸島へはドライブして、牡蠣小屋がたくさんあったことを
覚えています。
こんなのがあったのね。
いつも観光していないからだわ・・・・
ゆっくり行ってみたいものです。
友人にはカフェ巡りやショッピングが目当ての人もいますが、そういうのは一切行かないです。ひとそれぞれ。
牡蠣小屋はちょっと惹かれます。