ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

高島平のツインコリドー

2020年09月01日 | 建築&土木見物

シンメトリーな空間に整然と張り巡らされた無数のパイプ。
知らない人が見ると何かの研究所か軍事施設のように見えますが、これは高島平団地の居住棟の内部です。

上層階に上がると落下防止のネットを向こうに青空も見えています。内部であるけど外に開かれているまるで汽水のような空間。

目線をずらして廊下を見ればどうみても団地です。
団地マニアではありませんが、いろいろな意味で興味があって消えゆく団地やスターハウスなど団地のネタは多いこのブログ。
今回見ているのはツインコリドー型と呼ばれる建物です。コリドーcorridorというのは廊下とか回廊の意味。
1つの基礎の上に廊下を向かい合わせに建つ2棟が一つの建物として扱われるタイプ。共通部分が多く同じ戸数でも建築費が安価。
低層部の面積が大きいので、1,2階部分を店舗など商業使用にしたり、集会場などをの設けることも良く見られます。

配管や配線を2階までとそれ以上とで完全に分離するために、2階の屋上部分がパイプや機械類が置かれることが多く、造形的に趣きがあります。

作られた年代も古いためにこのようなサイバーパンク様の風景も生まれ、写真素材としても人気があります。先日のアド街でも紹介されていました。

左が通常のシングルコリドー、右がツインコリドー型。建物の厚みが倍近く違うので外からでも一目で区別がつきます。

矢印の建物がツインコリドー。一つVツインも入っています。

ツインコリダーの最高傑作と名高い川崎市河原町高層公営住宅団地。超広角のiPhoneを持ってもう一度写真を撮り直しに行きたいです。
コメント
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