ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

おいしい浮世絵展

2020年09月04日 | 美術館と博物館

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の「おいしい浮世絵展」見てきました。
浮世絵の中で頻繁に描かれている江戸時代の食生活にスポットを当てて解き明かそうという異色の試み。大変面白かったです。
地方や農民はさておき、大都市江戸の市中では生きるためだけでなく一種の娯楽としてできるだけおいしい物を口にしようという情熱は強かったようです。
その欲望をエネルギーとして、素材の開拓から調理方法は飛躍的に発達して現代の日本に繋がる形で庶民に定着したのが江戸時代です。
展覧会では江戸の食事を「季節」「食卓の賑わい(素材と調理法)」「江戸の名店」「旅と名物」という4つのコーナーで江戸の「食」を存分に味わえます。目で。

寿司、蕎麦、天ぷら、刺身、鰻など今と同じように見えるものもあれば、これはいったい何を食べているのかと悩むものも多数。
それぞれに登場する食べ物を展示キャプションに書いておいて欲しいのですが、全部で240点もの展示がありそれをするのはちょっと大変かな。
随所に絵の展示とは別に写真で調理法などを説明したパネルがあって参考になります。

見終わって41階の窓からの風景。

展覧会とタイアップしたお店では浮世絵に出てくる食事を再現したセットメニューが用意されていて、すごく惹かれたのですが、結局江戸とは無縁のハンバーガー。

高層階の巨大な窓の前に8人くらい座れそうな半円形のソファ席のカフェがあって、昼時だというのにお店がガラガラだったのでそこにしました。
展覧会もゆったりと見られて、その後の食事もすごい眺めの席で悠々と食べられる。今しかできない体験の一つかも知れません。
コメント
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