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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

ベースの調整をしてもらう

2016年01月31日 | 音楽な話
来週末に何年振りかでClose To the Edgeを弾くことになりました。あのお店でのあのセッションの最終回ということになります。
ベースを弾くのも実に4か月ぶりということで久しぶりに音を出して見たらどうにも弾きにくい。
以前から少し高かった弦高が4ヶ月の間に進んだようで弦とフレットの間が12フレットで5mm以上軽く離れていました。それじゃあ辛いわ。
ほとんどのベーシストは自分であれこれ調整するものですが、私はできないし、自己流でおかしなことになるのも怖いのでショップに持って行くことにしました。
「ベース リペア 池袋」などで検索すると、うちから遠くないところによさそうなリペアマンがいることがわかったのでさっそくベースを背負って自転車でGO!

メンテナンスの本も出しているような腕利きの人が、目の前ですぐに調整してくれて30分程度で無事に持ち帰ることができました。都会って便利。

ネックは順反りしていました。自分の診断ではネックは真っ直ぐだけど根元から起き上がっているのかと思っていましたが順反り。
幸いにあまりひねくれた反り方ではなかったようで、初めて回すトラスロッドでだいたい真っ直ぐに。
弦は張替え用にダダリオのを持って行っていたのですが、ダダリオの弦はよろしくないという説明があってEVERLYのB52sというのになりました。

リペアの腕もさることながら、専門家として話したいことがいくらでもあるようで修理時間よりしゃべっている時間の方が長いくらいでしたが
もちろん私が聞いてもふむふむとためになることばかりでしたので、それは楽しい時間でした。ちょっと覚えていること記録しておきます。

弦に関して。
安い弦は何故安いのかを考えよう。製造過程でスピードを重視すると巻いている金属が常に広がって戻ろうとする。そうるすとどういうのができるか。
2種類の弦の弾力や、振った時の揺れ方の違いを実感するテスト。

弦の張り方。
私の楽器にはネックとヘッドで角度がついていない。1弦、2弦は弦を下向きに抑えるガイドがあるのでよいのだが3弦4弦はガイドがないのでナットを過ぎても
弦は指板と平行のまま(↑写真赤い線)。これではナットを起点とした振動ができないのでそこに角度をつけるためになるべくストリングポストの下に弦が来るように
弦はポストに3巻き、4巻きしなければならない(写真黄色い線)。ほとんどの教則本に2巻きと書かれているのは間違い。


弦高はすごく下がりました。あまりに距離が短いので押さえるのがとても楽。そもそも弦を押さえるという行為は弦のテンションを高めるので音が高くなる。
楽器にとって一番重要なのは音程なのだから、弦は低いに越したことはない。プレイヤーの好みとかそういう問題ではないのだと。
で、確かにすごく抑えやすくなったのだけど、そのために弦がフレットに当たってビビりやすくなった。だけどそれは弾き方に問題がある。(弾き方の指導)
当たりやすいフレットは少し浮いていた、そもそも普及品の楽器ではフレットは打ちっぱなしで本来すべき擦り合わせの作業を省いている。
と言いながら浮いているフレットを金づちで叩いて押し込む。


ブリッジの調整。オクターブ合わせと高さの調整。
どうしてブリッジの位置が弦によって変えなければならないのか。それは弦が太くなるとブリッジに近い部分は振動しない。
なので振動しない分の長さは弦の長さに入れられないので弦が太いほどその分全体の長さを伸ばしておかなければならない。

弦の緩め方
この楽器と弦に関しては演奏後「半音」下げておくこと。そうすればネックは反らない。弦を緩めすぎると逆反りになる。

リペアの代金は6,000円でした。ずっとどうしようか悩んでいたことが解決した費用としては高くはないと思います。
知り合いに頼むという手段も考えていたのですが、やはりたまのことですからプロにきっちり見てもらってよかった。
スピード最優先というショップの基本姿勢もありがたかった。だって使うのは来週だから、一週間とか預けられません。
がんばって練習していい音でラストセッションを飾りたいものです。
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FLY FROM HERE 蠅がここから

2016年01月19日 | 音楽な話
所有者による店舗売却のためにこの場所で営業を続けることができなくなってしまったロックバー。残りの営業期間はイベントが盛りだくさんで毎週がお別れパーティのようです。
この日は「イエス祭り」。イエスのコピーをするバンドだけを4つ集めてのライブイベントでした。
と、いっても4バンドのうち3つはいつものセッションの参加者がこの日のために急造でこしらえたバンドですけど。

今回、Rさんがそのうちの2つのバンドからボーカルとコーラスを手伝って欲しいと声をかけられました。すごいですね。売れっ子です。
初めてこの店に来た時にはイエスの曲なんて本当に1曲たりとも知らなかったRさんですが、あれから10年。
スタッフの一人としてWeb担当表の更新作業を引き受けているせいもあっていっぱしのイエスファン程度には曲にも詳しくなりました。
それに何より、バンドをバックに歌を歌うということにも慣れて、最近ではその上達ぶりをずいぶんと褒めていただけるようにもなりました。そのおかげでこうして声もかけられると。
ありがたいことです。

「Fly from Here」というアルバムの20分くらいの長い組曲を演奏するバンド。
この曲は、「いまここから飛び立とう!みたいな雰囲気のタイトルなんですが、このバンドの人達はその「Fly」を文字通り「蠅」と訳してバンド名が「蠅がここから」。
まあ、これに限らずここのバンド名は大半が下ネタと駄洒落の融合から名づけられています。
普段の一発合わせのセッションと違って、先週と当日の午後の2回ほど事前に音合わせをしているのでまとまったいい演奏でした。コーラスRさんもそれなりにお役に立っていました。


バンド名に合わせて、全員が背中に蠅の羽根を生やしていました。しょうもないことに力を注ぐ人たちです。

今回、これも含めていくつか演奏の動画があるのですが、Rさんが自分の出ている動画の公開を嫌がったので、別のバンドの演奏を少しだけお聞かせします。
音が出ますのでボリュームご注意ください。
YES Sir!の皆さんによるプログレの中で最も有名なアルバム「危機」の18分に及ぶタイトルチューンのクライマックス、ラスト1分です。
前列でギターを弾いているのがこの店の店主。ギターの陰に隠れて見えない赤いマイクの女性の方がボーカルさん。上手いですね。パワフルですね。かっこいいですね。
まあだいたいこんな感じでやっているよという参考にご覧ください。
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同志のトライアングル

2015年10月25日 | 音楽な話

いつものセッション。

一昨日の日記で書いた、来年早々に失われてしまう『私たち夫婦にとってこの上ないくらい重要な場所』というのがこのロック・バー。
この小さなお店が建っている土地の所有者が土地を売却することを決めたというのです。時期は来年の2月を目途に。
私たちが11年も通い続けたセッションは偶数月に開催ですので、そうなると残りは10月、12月、、、2月にもう一度できるかどうか。
お店の店長さんの昨日の話では、近くに別の場所を探しているということでしたので、セッションがなくなってしまうことは回避されそうですが、
この小さくて古いお店の中で積み重ねてきた思い出は大きいので、場所そのものが消滅してしまうことはとても寂しいです。
でも、仕方ない。諸行無常。みんな生きて元気でやる気があればきっと続けられる。この件はまたおいおい。

上の写真のトライアングル。SUZUKI製のコンサート・トライアングルは先週Rさんがサウンドハウスでポチったもの。
YESの「And You and I」(邦題は『同志』)という名曲の最初の方で出てくるチ~~ン♪という音を叩きたくて買いました。


本番中。無事に演奏で来て本人も満足そう。どんな形にせよ演奏に参加するのは楽しいです。


昨日の最高傑作はこちら。アルバムGoing for the Oneから『Awaken』。
6弦と12弦のダブルネックを弾いているのが店長さん。
ダブルネックギターの後ろにトリプルネックベース。楽器2台でネックが合わせて5本という風景はなかなか他で見れるものではありません。
演奏も大変良かった。世界におそらく唯一と思われるYesのセッション。71回も続けてきたんです。なくすわけには行きません。

ダメ。ゼッタイ。
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35年目の「スラバヤ通りの妹へ」

2015年09月17日 | 音楽な話

8月のレベッカ復活ライブの興奮の余韻の中、持っていなかったNOKKO関連の音源を2枚ほど入手しました。

1枚がNOKKOのオールカバー・アルバム「KISS」。
フレンズやラズベリードリームのセルフカバーと「夜空ノムコウ」「中央線」「SOMEDAY」など他のアーティストの曲を歌ったもの。
長いブランクの後、再び音楽に向かい合おうとした2010年のアルバム。声の調子はまだ復活前ですが編曲もよくてなかなか聞けます。

もう1枚が10人の歌い手がユーミンの曲をカバーして1枚にまとめたコンピレーション「Dear Yuming」
これの1曲目でNOKKOがコバルトアワーをカバーしています。アルバムは1999年のもの。NOKKOもまだ30代半ばで声は艶っぽくアレンジも良いです。
他の人のカバーもとても恰好いいのでこれはお薦めの1枚です。椎名林檎の「陰りゆく部屋」の後半などちょっと鳥肌が立ちます。

このアルバムで一曲知らない曲がありました。それが大江千里がカバーした「スラバヤ通りの妹へ」。

この曲やこの曲が入ったミニアルバムのことは知っていました。学生時代から使っているギター用の弾き語り楽譜にも入っていますので。
ぶ厚い楽譜に入った100を越える曲の中で4曲だけ知らない曲があって、その4曲がおさめられているのが「水の中のAsiaへ」という
1981年春に発売されたミニアルバムでした。
ユーミンは好きでしたが全てを買っておこうというほどのファンでもなかったのでこのアルバムに関しては「特にいいかな」という感じでスルー。
30余年にわたって愛用してきた楽譜ですが、その4曲分のページだけはいたってきれいなままです。



で、今回初めて聞いた大江千里の歌う「スラバヤ通りの妹へ」。これが一度目からすごく気に入りました。
簡単なのに耳に残るメロディ、繰り返される「ラッサ・サーヤンゲー」というインドネシアの民謡の一節。
大江千里で何度も聞いて、これはやっぱり原曲を聞かないとということで発売から35年目にしてようやく買ったアルバム「水の中のAsiaへ」。
実に良かったです。まだ20代のユーミンの迸る天才。本当に長いことスルーしててもったいなかった。
でも、生きているうちにいいと思えたのでよしとしよう。

余談。

分厚いユーミン全曲集(ひこうき雲~パール・ピアスまでの全曲集)。昭和57年(1982年)の出版。
オケのフーコ先輩にプレゼントされたもののようです。確か何かのお手伝いを頼まれてそのお礼だったか。姉御っぽい素敵な先輩でした。

こんなことを思い出していたら、一度この楽譜をめいっぱい使って宴会がやりたくなってきました。
ユーミン中心だったらあなたとあなたは呼んだら来るよな。
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ポピュラー音楽セッション

2015年09月13日 | 音楽な話

ビージーズ「ステインアライブ」。サタデーナイトフィーバーのアレです。


ジャクソンファイブ「帰って欲しいの」。マイケルジャクソンがいた兄弟グループ。


ももいろクローバーZ「ココ☆ナツ」。

半年に一度、音楽好きが集まってなんでもありのセッション宴会。いつも楽しみにしています。
自分も楽しんで観客もも楽しませるというなかなかに難しいことをさらっとできちゃう人達。ほんと尊敬します。

上の3枚の写真、1枚目金髪のトラボルタ、2枚目の青いアフロ、3枚目の赤いセーラー服。
これすべて同一人物です。歌って踊れるドラマーさん。いつもお世話になってます。
紙袋からいろいろ小道具が出て来るんで笑っちゃいました。

私は、イエスタデイワンスアとリッキー・マーティンの「Livin' La Vida Loca」。
リッキー・マーティンなんて知らないけど、youtubeで聞いてみたら郷ひろみの「アチチ」の原曲でした。


セッションの最後で誕生祝をすることが恒例になって来ました。私も今月だったのでショートケーキで祝ってもらえました。


うれしはずかし。55才。
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REBECCA 再結成ライブのWOWWOW放送

2015年08月31日 | 音楽な話
8月13日に横浜アリーナで見たあのレベッカ再結成のライブが昨夜(8月30日)にWowwowで放送されました。
放送開始は21時からですが、その前に早めにお風呂にも入り身を清めて、万全の態勢で視聴に臨みました。

放送は1時間半、何曲かカットされてしまった曲もありましたが、まあいろいろと事情があるんでしょう。仕方ない。
ライブ同様に最後まで素晴らしいステージで堪能しました。ありがとうWOWWOW。

放送後、Rさんが早送りや巻き戻しをしながら客席の自分たちを探していました。見つかったらしい。

アンコールで白いTシャツに着替えて「フレンズ」を歌うNOKKOと私の位置関係。
ね。ホントに前から2列目だったでしょ。誰も疑ってないか。
しかし、こんなに小さくても自分だってことはすぐに分かるもんですね。ヴィジュアル版のパーティ効果とでもいうか。

これじゃわかんないよ、という人のためにこの画像をもう少し拡大してみます。

どうスかね。

そういえば昨年、明和電機の20周年ライブDVDにも自分たちが写っていたと喜んだことがありました。(日記)
ちいちゃい話ではありますが、こうやってそこにいた証が残るのはうれしいことです。
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バンドネオンによるブルックナー交響曲《第8番》の動画がyoutubeに

2015年08月22日 | 音楽な話
2014年の11月によみうり大手町ホールで開催された一夜限りのコンサート、バンドネオンによるブルックナー交響曲《第8番》。
本当に素晴らしいコンサートで、大興奮してブログにレポートを書いたら小松亮太さんからお礼のコメントをいただいたりして更に興奮したりして。

という素晴らしい体験だったのですが、DVDになるわけでもなし。大切な記憶として胸に刻んでおくしかないなと思っていたのですが
なんといつのまにかSONY MUSICさんが動画を丸ごとyoutubeにアップしてくれていたのでした! いやびっくりですね。SONYえらい!

ブログのレポートは今でも検索して読まれることの多いページです。私のゆるいレポートよりも実際の動画を見る方が良いに決まっているので
こちらにも動画のリンク先を記しておきましょう。どうかいつまでも動画が消えることのありませんように。

一楽章
二楽章
三楽章
四楽章


ちなみに、「ブルックナーが好き!」もしくは「ブルックナーの8番が好き」または「小松亮太さんのやることならなんでも好き!」
という方以外にはちょっと長い上に小難しいかと思われます。予めご承知おきください。そういう音楽です。

今日の午後、3楽章と4楽章を聴いたのですが、録音もまずまずであの日のことが蘇りました。あの時は目に入らなかったけどけっこうカメラも複数回ってたんですね。
一発勝負の演奏会、やはりこうやって録音を聴くとアンサンブル的にかなり無謀なことをしていたんだなあと改めて思いました。
あちらこちらで小さな事故が勃発しています。が、それでもやはり指揮者なしというあの条件だったからこその空気感には代えがたいものがあります。

がんばる小松さんの図をいくつか。


平常な状態。おだやかに神の旋律を紡いでいるところ。


動きがあるところ。基本的にこの時小松さんの頭部は指揮棒の先端と同じ仕事をしていました。


ちょわー! どりゃー!と蛇腹と格闘中。


そりゃあ眼鏡もずり落ちますよね。でも両手塞がってるんで直せません(笑)


フィナーレの瞬間。弦楽器奏者も演奏の最後に弓を振り上げますが、バンドネオンもこんなに高々と振り上げるんですね。


歓声の中、それに応える前にまずはしばし放心状態。

ということで、貴重な映像を無料で提供していただいて関係者の方には本当に感謝です。
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the 70th ☆YyEeSs☆ Session

2015年08月02日 | 音楽な話

たったひとつのバンドの曲を演奏し続けて早70回目となりました。一番左でバンザイしてるのがRさん。
偶数月開催ですから年に6回。こんなコアなイベントが12年も続くなんて本当に信じられません。

残念なことにそのたった一つバンドの一番大事なメンバーが6月に急逝してしまいました。
ここに集う人たちもそれぞれに深い哀しみを経てこの一か月を過ごしてきましたが、本家のバンドも、このセッションもまだしばらくは存続するようです。

セッションではRさんが演奏曲のデータの管理をしています。誰がその曲をどのパートで演奏したかという記録。ホントそういうこと好きなんです
演奏の前にRさんが前に出て70回の記録を発表しました。こちらでも記録を残しておきましょう。

★70回の記録★
総演奏曲数 877曲
(モンコを除くと758曲
総演奏時間 121時間25分
述べ参加人数 1569人

アルバム別人気ベスト5
1. FRAGIL 133曲
2. 危機   84曲
3. 90125  78曲
4. 究極   71曲
5. DRAMA  62曲

曲別ベスト5
1. 朝焼け  44回
2. ランダバ 41回
3. 危機   31回
4. シベリア 30回
5. パラレル 28回



70回の記念と言う事で、今回Rさんがみんなにグッズを作りました。あのバンドのあのロゴの入ったクリアファイルとシールです。
もちろん全部彼女一人の自腹で。一か月以上前から準備していました。ホントそういうこと好きなんです(2)
皆さん大喜びしてもらえて良かったです。なんかモロの写真は権利関係の心配から出したくないようですのでボカシアリで。
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追悼 Chris Squire

2015年06月29日 | 音楽な話
今朝、いつものように5時少し前に目覚めて、布団に入ったままtwitterを眺めていてクリス・スクワイアが亡くなったことを知った。
この春に白血病の治療に専念するためにバンドを離れ、夏のツアーはビリー・シャーウッドが代役となるというニュースを聞いていたが
これがクリスに関する最後の情報だった。まさか命にかかわるような重病だとは思ってもいなかった。

12時間経った現在でもあまりの驚きで体の力が抜けているような気がする。
あと3年で結成から50年になろうとするロックバンドの創立者であり、そしてただ一人その間一度たりともメンバーでなかったことのないクリス。
よく言われるようにクリスこそがイエスであり、イエスもまたクリスである。それが彼の望みだったのかどうかは分からない。

彼の音楽的な表現はとてに変わっている。と思う。

年に数回開催されるほぼイエスの曲だけをコピーして楽しむセッションに10年以上続けて参加している。
その関係でクリスが作り上げたイエスの楽曲におけるベースパートに関しては一般の人よりはつぶさに見続けてきたが、結局はよくわからないことが多い。
通常ロックバンドのベースラインは音程的にはコードの基音の上に積み重なる音程で、ドラムとタイミング的に順次一体となりながらラインを作っていく事が多い。
が、イエスの曲のベースラインはそのような手順でできていないように思う場面が多い。
コードの基音でもないし、ドラムの刻みとは関係がなく、ボーカルのメロディに沿う訳でも、逆に対位法的にメロディとはりあう訳でもない。

最近ではネット経由で立派な楽譜が手に入るので、彼が弾いたことをなぞることは簡単にできるのだが、弾いていてもその音の役割がいまひとつわからない。
分からないけどとりあえず楽譜にある通りに弾いてみるとそこにイエスが生まれる。イエスにするにはそうでなくてはならない音の並び。なんとも不思議。

クリスはステージではたいていは自分で作ったベースラインをほぼその通りに弾く。
技術があるベーシストならだれでもちょっとやりたくなるような洒落たアドリブのようなことを弾くことはまずない。
エディ・ハリスのアルバムに参加した時も大半の時間はルート音とそのオクターブ上の2音だけを弾いていた。
DVDの「イエス・アコースティック」の中でリックのピアノに合わせてスティーヴのアコギやアランのドラムが入って、ちょっと遊びのセッションのようになる
時間があるのだが、そこでもクリスはにこにこと眺めているだけでそこにアドリブでからんでいくことはない。

燃える朝焼けや、シベリアンやテンパス、ダズイットで聴かせているようなアグレッシブなベースラインは彼のどこから生まれて来るのか。
イエスの中でもクリス主体で作ったと思われる曲のベースラインを見るたびにその不思議さがつきまとう。


20代の頃。


細くて背が高くてかっこよかった。


いつごろだろう。かわいいです。


Queen's Parkあたり?


だんだん横方向にも巨大化してきて、でもかっこよさはアップ。



今日はクリスについて書こう。とだけ決めて思いついたことをまとめる気もなく書いてみた。
もうクリスはいない。去年の11月、来日聞いておいてよかった。あれ行ってなかったら今後悔する。

人の死にセンチメンタルになることは少ないけど、今回はちょっとキタな。
著名な音楽家の中で、今一番死んでほしくない人がクリス・スクワイアだった。
心の底から残念だ。まさかこんなに逝ってしまうとは思ってもいなかった。

この夏もあなたの作った謎のベースラインをなぞってみるよ。
長い間ありがとう。好きでした。これからも。
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会社で『冬の旅』

2015年01月13日 | 音楽な話


会社の地下2階のC階段室の扉の向こうから聞こえてくる歌声。
どうやらそこでシューベルトの歌曲の練習をしている人がいるらしい。

なかなか大胆ですね。ちょっと感動しました。

よく響いてキモチいいんだろうな。
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Yesスクエアロゴペンダント

2014年12月25日 | 音楽な話
こうなりゃついでにってことで過去に作ったYesペンダントもうひとつご紹介します。


Yesのロゴっていいますと、皆さんはまずこのタイプを思い浮かべるのではないかと思います。いや、ごめん。思い浮かべるのは私とRさんだけか(笑)

作者はロジャー・ディーン。1971年の「こわれもの」からアルバムジャケットデザインに参加。その後、「危機」「リレイヤー」「海洋地形学の物語」と
イエスの人気を決定的なものにする70年代黄金期のジャケットを次々に手掛けました。
先日のライブで買ったTシャツなんかもすべてこのロゴがプリントされているんですが、実はYesには他にもいくつかロゴがありまして。


1968年から1991年までの23年間をぎゅっとまとめたベストアルバム。
でもさすがに1枚にはまとめられなくて4枚組になってしまったというこのアルバムのジャケットに初登場したのがこちらの上の方に見える四角いYesロゴ。


アップにするとこんな感じです。テイスト的に明らかに落款を意識したものと思うんですが、和風な感じがなかなかカッコいい。
こいつを具現化してもらったのが我が家の初代イエスペンダント。


かっこいいですねー。こうして見るとマッシブ感たっぷり。Yの先っぽの外にはみ出ている部分まで完全再現です。
もともとちょっと黒っぽい仕上げではありましたが、ここまで黒くはなかったな。たぶん作ってから、、、何年だ?けっこう経ちます。
角も丸まって風格が出てきました。(追記:2009年と裏に彫ってありました)

こちらはワックス彫刻で、作っていただいたのはReeさんやtakakoさんもご存知の個人作家さん。
ご迷惑になるといけないのでご紹介はしませんが、カブトムシやクワガタなど昆虫のモチーフとか、うってかわってフェミニンな妖精シリーズとか
非常に素敵な作品を奈良県で作っていらっしゃいます。

Rさんもすごく気に入ってセッションでには必ずこれをつけて行きます。今朝もしてたか。
ちょっとここまで黒いとアレ何で、そのうちなんとかしないとな。塩とアルミホイルできれいになるらしい。

ということで2号機の誕生をご紹介したついでに、見せそこなっていた1号機もご披露させていただきました。



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90125ペンダント

2014年12月24日 | 音楽な話

1968年ごろに結成されたYesの11枚目、1983年のアルバム「90125」。「ロンリーハート」という80年代POPシーンを代表するヒット曲が納められているので
Yesなんて知らないけどこの曲は知っているよという人も多いです。中身の音楽と同様に過去のアルバムとまったく違うテイストのシンプルなジャケット。

先月、来日コンサートがあり開演時のオープニング映像で過去のアルバムジャケットデザインがCGでいろいろと加工されている中で
このジャケットの意味不明のマークが4つのパーツに分かれて飛んでいくというシーンがあり、それを見た時にこのデザインのペンダントを作ろうということを思いつきました。


そうしてようやく完成したのがこちら! 関係者以外には意味不明な造形ですがその界隈の人が見れば確実にナミダ溢れる魅惑の一品。

11月25日にLINEで相談を持ちかけて、一週間ほどのやりとりで仕様が決定。周囲の枠をシルバーで、中の扇形の赤黄青をピンクゴ、イエロー、ホワイトのK18三兄弟で作ることに。
急がないよとはお伝えしていたのですが、時期が時期ですのでがんばってクリスマスに間に合わせて下さいました。やはり間に合うとうれしい。
ヴィルトゥオーソTAKAさんの腕ならちょちょいのちょいだろうと思っていたのですが、そこが素人の浅はかさで実際にはいくつか難しい点がある製作だったようです。
製作過程の写真を送ってもらいましたのでご紹介します。


三種類のK18がロー付けされたところ。最初は円周がまだこんなざっくりした状態で結合されるんですね。で、ここから仕上がりサイズに向けて周囲を落として行きます。たぶん。


だいたいの形に削ったところ。


それを別にシルバーで作っておいた外枠にぴったりと嵌め込んで固定。外枠はワックスから鋳造するのかと思っていましたが、これもひょっとして削り出し?


ジャケットにも見える90125という数字を彫ってもらいました。これは発売時のレコード番号。それをそのままアルバムタイトルにしてしまったという。
「数字が小さくて彫れないかも~」と言われていたのですがばっちりきれいに彫れました。3色の違いもばっちりです。


Rさんは今日さっそくつけて出かけて行きました。たぶんRさんにとってはハリー・ウィンストンのペンダントよりこっちの方が確実にうれしいと思います。


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ハンドベル コンサート

2014年12月17日 | 音楽な話

12時過ぎに文京シビックを通ったら吹き抜けになった地下2階でハンドベルのコンサートをやっていました。


東邦音楽大学の皆さん。まさかハンドベル専攻なんてないだろうから、音大の中のサークル的な集まりでしょうか。


終演後。奏者がいなくなった所に残された楽器を急いで観に行きました。
以前、ハンドベルの小さなセットを買おうかと調べていたことがありましたが、その時に見ていたのとは比較にならない高級感あふれるベルたち。


楽譜です。楽譜そのものはピアノ譜と同じ。左ページの上にその曲で必要な音が書かれているのが見えます。この奏者は一番上のDEFが担当だったようです。
自分が打つ音を青紫緑で塗り分けています。左ページの一番下でDが2回、右ページの3段目でまた少々。こうして見ると32小節中音を出すのは4小節だけ。
意外とじっと待つお仕事のようです。真ん中あたりに高さの人はこれよりずっと忙しいんでしょうね。


低い方から3番目くらいの場所に合ったベルの内部。こんなんなってたんだ。

いつか本当にやってみたいな。ハンドベル。
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着てるものがかぶった午後

2014年10月06日 | 音楽な話

とあるプログレバンドをコピーするセッションに行ったら、そのバンドのTシャツをきたおっさんたちがわさわさいました。

女性で服がかぶると気まずいといいますが、おっさんたちは大喜びで記念写真を撮って遊びます。
ちなみに顔にモザイクをいれるのはプライバシー保護のためではなくて見苦しさをやわらげるためです。

台風、あっという間に駆け抜けていきましたね。
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Popully Autumun 2014 楽しい音楽の時間デス 

2014年09月28日 | 音楽な話
通い始めて10年になるロックバーのセッション。今夜のシリーズは基本的に「ジャンル不問」ということで演目がバラエティ豊かになるのが面白いです。
(それ以外だと「メタル」とか「プログレ」「クラシックロック」「イエス」という風に毎回ある程度ジャンルを絞って開催されています)




ここに来ていつも感心させられるのはベテランの人達の自分も楽しみ聞いている人も楽しませようという姿勢。ただ弾いていればいいんじゃないということを教えられますが、
なかなかこのような人達の粋に達するのは難しい。私なんぞは落ちないように弾くだけで精一杯なせいもありますが、性格的にも改革が必要なんでしょう。


Rさんの「残酷な天使のテーゼ」。新世紀エヴァンゲリオンのオープニングだそうですが、私たちにはなじみが薄い。そういう曲を演奏して知ることも楽しみの一つです。


ベースを弾いたU2の「Sunday Bloody Sunday」。この曲も知らない曲でしたがネットに楽譜のデータ(MIDI)があったので参加して見ました。珍しく音を歪ませてみました。


今年くらいから参加してくれてあっという間におじさんたちのアイドルになったSちゃん。理科系国立大卒の才媛美人。「残酷な天使のテーゼ」ではベースを弾いています。
実際のアイドルさながらに派手なサイリウムでの応援付き。楽しかったな。こういう娘が長男の嫁に来てくれるといいんじゃが、まあ釣り合わんな(笑)

写真がありませんが、ちょうど最終回が終わったばかりの「花子とアン」の主題歌「にじいろ」も演奏しました。こちらはお店のアコギを借りて参加。
朝ドラの音楽をここでやるのはは「おひさま」「潮騒のメモリー」に続いて3曲目。これからも朝ドラファンとしてシリーズ化して行きたいです。
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