SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

日曜アートセミナー「透明色の効果的な使い方」レポート

2013年12月09日 | 一日教室

そろそろ年末年始の雰囲気がしてまいりましたね。

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そんな本日、アートサロン大阪では
第26回日曜アートセミナー
「透明色の効果的な使い方」
~空間表現のテクニック~

を開催しております。

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本日の講師 高橋雅史先生。
よろしくお願い致します。

まずは絵の具チューブの裏などにある、
色の表示項目を解説です。
(ヒューとかヴァリューとかある、アレですね)
がありまして、その明度表示を意識しつつ
減色混合というものを体験してみましょう!
という興味深い内容となっております。

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モチーフはブドウです。美味しそうデス。

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最初の工程はキャンバスに
下地を作っていくのですが
乾燥までに時間がかかる為、
前もってスタッフが制作してあります。
(青磁の白を基調としたメディウムです)

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下描きを木炭か鉛筆でしていき

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定着剤で軽く固定した後、
更に下地に使ったメディウムを薄く被せて
完全に下描きを定着させます。

この際に木炭か鉛筆で陰影を入れておくと
通常は絵具を塗るに従って
見えなくなってしまう陰影が
しっかり残ってくれます!。
更に透明色を使用した際の効果も
非常に分かりやすいのです!!

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メディウムが乾きましたらいよいよ着色です
が、最初は明暗だけで描いていきます。

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白から黒までの段階を5段階ぐらいをめどに

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微妙な明暗の段階も混ぜ合わせて作っていきます。

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高橋先生による、パレットの使い方も!
段々と混ぜていく場所を広げていく事で
きれいな段階と厚みの変化が…

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そうこうしている間に明暗の着色が完了しました!

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いよいよ色を置いていきますが、
実はこの前の段階で溶き油を調合しています。

高橋先生が指定された3~4種類のメディウムを
また指定された配合率で混ぜた特性溶き油です。

これがポイントで、通常は透明色だけを薄く塗っても鮮やかさに欠いたり
絵肌や描いている物の質感が薄っぺらくなってしまうのですが、
この特性溶き油を用いると上記2点の欠点を補えてしまうのです!!

つまり薄塗りで下地を活かしつつも鮮やかさとボリュームをキープ出来る
素晴らしい調合溶き油なのです!!

が、その作り方は参加された方だけが知るのです!!

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こんな感じや

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こんな感じから

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完成すると…

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実質3時間ほどの塗りで
ここまでの絵肌の調子が出せてしまいます!

透明色を扱う上で、中間材(メディウム)
の性質を知り、自分で調節することが
いかに大切かが分かる講座でもありました。

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最後にプチ合評です。
皆さんも予想以上に自分が上手く描けたことに
少しびっくりされているほどです!

以上、
第26回日曜アートセミナー
「透明色の効果的な使い方」
~空間表現のテクニック~

のレポートでした~。

さて次回は2014年シーズンの第1回目となります。
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透明水彩技法 「美しく花を描く」
と題しまして
森井宏晴先生による繊細な花の描き方講座です。
寒い時期こそお花を描いてホッコリいたしましょう。

※お申し込みは1月8日からとなっております。

(WA)


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