SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

田伏勉先生によるライブペインティング レポート

2014年04月30日 | 一日教室

ゆっくりとした低気圧におおわれ、何とも雨がちな今年のゴールデンウィークですが、本日のアートサロン大阪はガッツリ晴れております。それも本日の一日教室、「ライブペインティング」を行う田伏勉先生の賜物でしょう!(すんごい晴男なのデス
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取材~構想、制作までを一貫して行う「画家の取材」シリーズの発展形として開講しております本日のライブペインティングビュー、いわば先生の出張アトリエであり、とても貴重な機会なのです

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事前に参加者の皆さんと取材で鶴見緑地、神戸(旧居留地)に行っていた田伏先生、いわく「取材時から頭の中で絵を描いていく」との事。どういうことでしょう?
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それは制作テーマを見つけて、それに則した写真を撮っていく事から始まります。
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今回、先生は『時間』というテーマを決められて、Dscn1498
ライブペインティングということもありますが、すでに大まかな構成が済んでいらっしゃるのでまったく迷いがありません!!
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30号サイズのパネルがあっという間に下描き完成、
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そしてクレパスで着色していきます。
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一般講座やアートセミナーの時とは違い、先生個人の、普段の制作工程を公開するライブペインティング、皆さんも興味津々です。
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下地に置いていく色の選択や
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オイルメディウムによるぼかし、ふき取りや
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クレパスの特性に合わせた独自のテクニックも
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制作開始から3時間ほど・・・
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ほぼ完成です!クレパスによる塗り→ボカシ→削り→塗り・・と繰り返しつつ、徐々に残す部分を増やして色相や厚みを出しつつ、テーマでありました『時間』が、たゆたうような流れのリズムで表現されております。
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まだ制作の熱が残る道具類や、出来立ての作品を間近に皆さんでワイワイと意見交換。楽しそうです。
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最後に質疑応答があり、ライブペイントは終了しました。
とても印象に残ったのが、「目の前の風景に感動したからと言ってそのままの風景を描くのではなく、『なぜ、それに自分が感動したか?』を分析し、自分の好みを画面に入れる事によってはじめて絵画になる」との田伏先生のお言葉でした。

普段の講座やアートセミナーで指導していただいている事が所々に出て来ましたが、先生ご自身の制作(しかも取材、着想~エスキース制作から通しで!)の中でどのように使われているかを見る事が出来る、とても貴重な一日教室となりました

以上、田伏勉先生によるライブペインティング レポートでした~。

(WA)