最高気温18度。
ぬくい初冬の陽が、我が家のベランダにさしこんでいます。
ベランダで日向ぼっこをしながら僕は、ぼおっとお茶を飲んでいました。
すると、エナガとシジュウカラの入り混じった群れが、
庭で鈴なりのピラカンサの実をついばみにやってきました。
「おっ!」カメラを掴み音を立てぬよう、はだしで歩き、そーっと彼らに近寄ります。
1、5メーター程まで近づけたけど、逆光ではうまく写真が撮れず・・・ザンネン。
エナガは、小さな体に少し尾が長い。
シジュウカラは、やはり小さな体で胸に黒いネクタイをしているような模様が。
彼らが群れてニギヤカに食事をしてるすがたは、なかなか可愛らしいものですね。
(カヌーで川を下っていて、岩の上にカワセミを見つけることがあります。
そんな時も、そーっとパドルをあやつれば、その姿にかなり接近できます。
機械音のないカヌーは、水の上の自然にコミットするのにサイテキです)。
エナガ達がさった庭に見慣れぬ鳥が、ピラカンサの実をついばみにやって来ました。
「おっ!」図鑑片手に双眼鏡をのぞく、とその鳥はツグミ。この冬、初見です。
ツグミは本格的な冬を前に、寒い土地からあたたかなこの土地に渡ってきます。
そして。それ以外にも・メジロ・ヒヨドリ・ウグイス・ジョウビタキ
などもピラカンサの赤い実を食べにやってきます。
(今年はピラカンサの枝をろくに剪定せず、伸びホーダイにしていました。
でもそのおかげで、赤い実が枝に鈴なり、たくさんの鳥が冬の庭にやってくるように)。
そんな群れたちのさわぎを他所に、小さくとも肉食なモズは(猛禽類)一羽電線で高鳴いている。
なかなかクールなやつですね。
午後、少しかたむいた陽射しの中、四万十川沿いの道を歩きました。
沈下橋まで行き、いつもの四万十の空と水の景色をぽけっとながめる。
今冬も、ギリギリまで四万十のフィールドで粘ってみた。
けれど、そんな僕も、そろそろ6シーズン目の冬の渡りをした方が良さそうです。
あたたかな寝ぐらと食べる物を求め南の空へ渡るツグミのように。
昨今の不況では、僕のような、季節、期間、日雇い労働者は
—冬の川によく吹く、体が飛ばされそうな程きつい—
冷たい北風に、その身を大きく揺さぶられる木々のようです。
でも、そんな風のときは、川岸の最前列のヤナギを見習おうと思う。
ポキリと折れてしまわぬよう、しなやかに、さらり風を受け流そう、と。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」方丈記。
空も川も水も絶えず変化し移ろいゆくもの。万物流転。明日のコトは誰にもわからない。
でも僕は、とりあえずこの冬の旅を気楽に楽しんで、
来春四万十に帰ってきたら、この川と海、山ともっともっと遊ぼうと思うのでした。
*と言うわけで、arkツアーは09年3月半ばまで休みます。
ゲストの皆さん、「08年シーズンはツアーへのご参加ありがとうございました」
また、来年ツアーで再開出来る日を楽しみにしています。
それまで、どうかお元気で!
*ゴールデンウィークなどの日程で
リクエストツアーのご希望がある方は、1月18日までにご相談を(HP参照)。
*ブログは更新する予定ですが、ネット環境次第かなと
皆さん良いお年を! ちゃお!