金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 天皇賞春・青葉賞・クイーンエリザベス2世C・チェアマンズスプリントP

2023-05-02 03:12:16 | 競馬

 まずは府中の青葉賞勝ったのは、1番人気のキタサンブラック産駒スキルヴィング中団後方待機で脚を溜めます。逃げたアサカラキングの前半1000mのラップは1分0秒4とややスローで全馬余力を残します。この結果、直線はヨーイドンの瞬発力勝負となりましたまず逃げ粘るアサカラキングを、ミッキーロケット産駒メイテソーロが交わして先頭に立ちますが、すぐにその外からハーツクライ産駒ハーツコンチェルトとスキルヴィングの2頭が抜け出して、激しい競り合いに。スキルヴィングが1/2馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは2分23秒9。2着ハーツコンチェルトから2馬身差の3着には、最後方から追い込んだキズナ産駒ティムール、1馬身3/4差の4着にメイテソーロ、1馬身3/4差の5着にアームブランシュ

 勝ったスキルヴィングは、堂々たる横綱相撲で勝ち切りました。ロングスパート戦も、瞬発力戦も、両方対応できるところを見せましたので、地力は皐月賞組と差はありません。またまたキタサンブラック産駒であります。2着ハーツコンチェルトも同様で強さを見せてくれました問題は、このあと中三週で再度、府中芝2400mという消耗戦の舞台に臨むこと。もし、このハードルを超えることができれば、ソールオリエンスと並ぶ名馬誕生ということだと思います。

 

 

 そしてGⅠ天皇賞春勝ったのは、ディープインパクト産駒の4歳牡馬ジャスティンパレス好スタートから中団待機で脚を溜めます。タイトルホルダーが先頭に立ったあと、大外からアフリカンゴールドが猛然と先頭を奪って主導権を取ります。前半1000mのラップは59秒7で、稍重の馬場としてはハイペースとなりました。1000mを越えたところで、アフリカンゴールドがズルズルと下がっていき、タイトルホルダーが再び先頭へ。その後ろをアイアンバローズ、アスクビクターモア、ディープモンスターなどの先行陣が追いかけて、タイトルホルダーに息を入れる暇を与えません

 そうこうしているうちに、タイトルホルダーが先頭から脱落して、その外からキズナ産駒の6歳牡馬ディープボンドが先頭に立ちます。直線に入ると、そのまま押し切りを図るディープボンドの外からジャスティンパレスが並びかけて、これを交わし抜け出して、後続に2馬身1/2馬身差をつけて完勝。稍重の勝ちタイムは3分16秒1。2着ディープボンドから1馬身差の3着には、後方から追い込んできたオルフェーヴル産駒の7歳牡馬シルヴァーソニック、1馬身1/4差の4着にはノヴェリスト産駒ブレークアップ、クビ差の5着にはハーツクライ産駒マテンロウレオ

 勝ったジャスティンパレスは、4歳になって大きく成長して、新しい京都の天皇賞春を完勝長距離界のトップに立ちました。この馬は、スピードの持続力と瞬発力を併せ持つスーパーステイヤーになる可能性が高く、将来がとても楽しみになりました。2着のディープボンドは、これで天皇賞春を3年連続で2着という悔しさ。すでにGⅠ級の実績馬なのに運がありません。3着シルヴァーソニックは、ここへ来ての充実ぶりを改めて示してくれました。強いステイヤーだと思います。なお、種牡馬ディープインパクトは、この勝利で国内GⅠ(J-GⅠを含む)が72勝目で、種牡馬サンデーサイレンスの71勝を超えました。いよいよ、偉大な父を超える瞬間(産駒のJRA勝利数2749勝)が近づきつつあります。

 ちなみに、レースを途中で止めたタイトルホルダーは心配です。何もなければ良いですが・・。また、タイトルホルダーとともに前々でレース途中まで淀みないペースを作った、アスクビクターモアアイアンバローズなどは、最後の直線では力が残っていませんでした。前々で競馬をしていた馬たちは、次のレースでは見直しで良いと思います。

 

 

 香港のチェアマンズスプリントP勝ったのは、1番人気の香港馬のスワイネス産駒ラッキースワイネス好スタートから2番手追走へ。直線に入ると早め先頭に立って、そのまま後続に3馬身1/4差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは1分8秒38。2着には後方から差してきた香港馬クーリエワンダー、さらに1馬身1/4差の3着には香港馬ウェリントン

 ラッキースワイネスは、これで名実ともに世界のスプリンターとなりました。日本の安田記念への出走プランもあるそうですので、楽しみにしたいと思います。

 

 最後は香港のクイーンエリザベス2世C勝ったのは、圧倒的1番人気の香港馬アクラメンション産駒ロマンチックウォリアー好スタートから3番手追走へ。逃げた香港馬マネーキャッチャーのラップはかなりのスロー。ロマンチックウォリアーにとっては、どこからか仕掛けるかが難しいレースとなりました直線に入ると、ロマンチックウォリアーが逃げ粘るマネーキャッチャーを早めに交わして先頭に立ち、そのまま後続に2馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは2分1秒92。2着には最後方から追い込んできたディープインパクト産駒の5歳牡馬プログノーシス、1/2馬身差の3着には逃げたマネーキャッチャー

 勝ったロマンチックウォリアーは貫禄の勝利で、この馬はぜひ欧州遠征をしてほしいと思います。2000mでは世界トップクラスにいることはハッキリしていると思います。2着のプログノーシスは、超スローにも関わらず、よく後方から差してきたと思います。2200~2400mも守備範囲に見えましたので、このあとは宝塚記念も有り得ると。イクイノックスさえいなければ、チャンスはありそう。

 

 


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