アメリカン・ブルーです。
昨日、ひとりで盛岡まで出かけました。
いま、「JR東日本・大人の休日倶楽部」が期間限定パスを発行している時期で、
その利用客が多かったのか・・・
予定していた新幹線は満席で買えませんでした。
一本遅らせた臨時に乗ることにしました。
古川・一関・北上に停まるので所要時間は約1時間。
いつも、出かけるときは夫任せで、
その後ろをついて行けばどこへでも着く・・・そんな状態ですが、
ひとりで歩くときは、神経を使いますね。
子供が小さい頃は、大きな荷物を抱え、
ギリギリの時間で走って階段を駆け上がっても平気でしたが、
今は、すっかり自信が無くて、
慣れているはずの仙台駅も反対側へ歩いてみたり、
余裕を持った時間でなければ歩けなくなりました。

朝陽が眩しくて、「ゆき」はA席で窓際でしたが、
カーテンを開けられないくらい・・・
ほとんど外を見ないまま、北上駅に着きました。
ここは私が生まれた町です。
7歳、小学校一年生までここで過ごしました。
高校教師だった父の転勤で、そこから沿岸の釜石へ。
3人掛けの私の隣の席には同じく仙台から乗車した同年代のようなご夫婦。
一見、気遣いのある旦那様のようで、奥様に色々と優しく説明をしていました。
北上駅を発車すると、間もなく盛岡なので、
双方交代でお手洗いに行かれました。
聞き耳を立てていたわけではありませんが、
ついつい暇な時間で人間ウォッチング。
さて、到着間際になって、
「私あっての貴女ですから・・・
私が居なければ、貴女はただの人ですから・・・」
そう言って、降り口の方へ向かってゆきました。


私も一緒に下車するのですが、
何か頭が混乱して、しばらく立ち上がれず、新幹線がホームに滑り込む頃、
降りなければ・・・と、追いかけました。
いったい、どんなお顔の方だったのか、ものすごく気になって・・・
「あなたあっての私ですから・・・」ならまだわかる。。。
今どき、そういう会話をする人がいることに驚いて、
一瞬、昭和初期にでもタイムスリップしたかと思いました。
盛岡は晴天で、暑いくらいでした。

帰りも駅で次の新幹線・・・
「はやて」は売り切れで、「こまち」ならあるとのこと。
「こまち」は全席二人掛けなので朝のようなことはない(笑)と思い、
むしろ「こまち」でお願いします・・・そんな気持ちでした。
秋田へ引っ越して間もなく、みちみちさんのお宅へお邪魔して以来の「こまち」
仙台までノンストップ、その次は大宮まで停まりません。
40分で仙台へ到着・・・速い!!
夕陽が強かったのでまたカーテンを閉めていたので、
時折、空中を浮いているかと思うようなスピードでした。
往復の新幹線で、自分の60年間を振り返りました。
折々登場する母の姿・・・
一瞬ですが、にっこり微笑んだその顔を、
この先、大事にしようと思います。
少し、容体が芳しくなく・・・穏やかであれ!と願っています。